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年明けうどん

年明けうどん(としあけうどん)とは、(さぬきうどん振興協議会)[1]が新たな麺食行事の普及を目的[2][3]として提唱している「年明け縁起を担いで食べるうどん」、およびそれに関する商業的イベントである[4][5][6]

年明けうどんは、讃岐うどんを初めとした(日本国内における名産うどん)の活性化[4][7]やうどんの消費拡大[8]に貢献すること、食品業界関係で正月における新たな利益・経済効果を生み出すこと[4][5]を目的として讃岐うどん業界を中心に2009年正月から展開されている[4][5][6]ものである。日本の一部の地域では伝統的に正月にうどんを食す習慣があるが[9][10]年越し蕎麦年末)や雑煮正月)のような[11][12]日本の正月に伝わる食文化とは異なるものである。

概要

日本において麺類関係の小麦粉使用量が2000年代は減少傾向(2001年 144万トン〜2008年 128万トン、農林水産省調べ[6][13]であることに危機感を持った『讃岐うどん業界』によって提唱された[6]大晦日年越し蕎麦[11]以外に全国的規模で麺を食する行事・習慣は存在せず[14]、それ以外の国民的麺食行事・習慣を新たに創り出したいとの考えや、香川県における正月の食文化は「あんもち雑煮」が一部で存在しているが[15]、讃岐うどんを食べる行事は特に存在しなかったことも要因となり[16]、2008年7月からさぬきうどん振興協議会によって普及活動が開始された[6][16]

2000年代後期において、主に讃岐うどんを中心とした展開が行われているが、水沢うどんなど(地方の名物うどん)からも2010年から参加の話もあり、地域・地方の名産品にも波及しつつある[6]。また、大手コンビニエンスストアスーパーマーケットカップ麺どん兵衛[17])などにも使用が広まり、定着に向けた動きを見せている[18]

2009年2月、同年に年明けうどんを実施した製麺業者など業界関係者に向けて行った調査では「効果が上がった」が49%、「上がらなかった」が37%と、効果ありの方がやや上回っており、その内容としては「よく売れた」「好評だった」などの回答が目立った[5]。2010年の同様の調査では、成果について2009年を「大きく上回った」「上回った」との評価が46%に上った。

一方、2009年2010年年末年始におけるインターネット調査では、年明けうどんを「食べようと思わない」という否定的意見が過半数だった。[19]

「年明けうどん」の名称は商標登録が行われており(日本登録第5245603号ほか全2件)[2][20]、指定された商品やサービスに使用する際は申請が必要である。[2][6][21][22]。権利者は香川県の地元麺業界3団体[23]となっている。商標は「年明けうどん」を製造および販売する事業者が申請を行えば自由に無料で使用できる。[2][20]

2016年12月には商標利用を申請した業者は733社に達し、商標申請受付を開始した2009年の2.5倍に増加している。[24]

定義

さぬきうどん振興協議会が定義[3][]する年明けうどんは

となっている。

沿革

2008年
  • 7月14日 - 「さぬきうどん振興協議会」が立ち上げられ、「年明けうどん」の普及活動を発表。
  • 10月2日 - 「年明けうどん」の基本的な定義やロゴマークを発表。
2009年
  • 正月
  • 6月3日 - (全国製麺協同組合連合会)にて、年明けうどんの全国展開が決定され、年明けうどん普及推進委員会が設立。
  • 7月10日 - 「年明けうどん」が商標登録[2]
2010年
2011年
  • 正月 - 広報活動の一環として元日香川県善通寺市善通寺小豆島の(土庄八幡宮)、高松市栗林公園で年明けうどんが振舞われた。
  • 11月11日 - 年明けうどん普及委員会、さぬきうどん振興協議会の主催で実施した「年明けうどんレシピコンテスト」の最終審査が香川県高松市にて行われた。全国から111点の応募があり受賞作品のレシピは「年明けうどん」公式ホームページで紹介された。[25]
2012年
2013年
2014年
  • 正月 - 広報活動の一環として元日香川県善通寺市善通寺小豆島の(土庄八幡宮)で年明けうどんが振舞われた。
  • 12月13日,14日 - 「全国年明けうどん大会2014inさぬき」が香川県で開催。北海道から沖縄まで全国から25の「ご当地うどん」「年明けうどん」ブースが出店し39,100人(公式発表)の来場者を集めた。
2015年
  • 正月 - 広報活動の一環として元日香川県善通寺市善通寺の境内で1,000食の「年明けうどん」が振舞われた。
  • 12月10日 - 香川県が県内の「年明けうどん」を提供する店舗を検索できるサイト「『年明けうどん』提供店情報」を公開した。[26]
  • 12月12日,13日 - 香川県高松市で「全国年明けうどん大会2015inさぬき」が開催された。全国のうどんの名所から25業者が集結。40,200人(公式発表)が来場した。[27]
  • うどんかるた - 「年明けうどん」の広報活動の一環として全国からうどんにちなんだ句を募集する「うどんかるたコンテスト」を実施した。[28]
    • 募集期間は7月1日から9月30日。全国から2909作品が集まった。有識者からなる選定委員会で審査し「あ」から「ん」までの46句を選出。選ばれた句を元に「うどんかるた」を製作。かるたのデータは公式ホームページから無償でダウンロードでき、商品は公式ホームページなどで販売された。
    • 当初は12月12日に開催された「全国年明けうどん大会」で作品を公表し、12月15日から土産物店やインターネットで販売する予定としていたが、発売開始の前日に「悪いイメージで受け取られる可能性がある」との指摘の電話があったため香川県は急遽発売を延期し、無償ダウンロードも中止。応募作品の選考にあたった選定委員会に再検討を依頼した。[29]
    • 問題となった句は「強いコシ 色白太目 まるで妻」。クレームはその一件のみであった。[30] [31]
    • インターネット調査では、問題ないとする意見が大多数だった。[32]
    • 選定委員会は再検討の結果、問題ないとした。これを受けて香川県は無償ダウンロードを再開。製品の販売も開始した。「讃岐うどんの特長を捉えつつ、うどんも妻も愛する気持ちをうたった、夫婦の微笑ましい間柄も垣間見える良い作品として選定しました。作者の意図も同じものであり、再検討の結果、このまま選定することにいたしました」としている。[33][34]
2016年
  • 正月 - 広報活動の一環として元日香川県善通寺市善通寺の境内で2,016食の「年明けうどん」が振舞われた。[35]
  • 12月10日,11日 - 香川県高松市で「全国年明けうどん大会2016inさぬき」が開催された。全国16道府県から25店が出店。41,800人(公式発表)が来場した。[36][37]
2017年

似たような風習

  • 中国では、中国の正月である春節に長い麺(長寿麺・長麺・一根麺)を食べる風習がある[39][40]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 2008年7月14日、さぬきうどん協同組合・香川県製粉製麺協同組合・小豆島手延素麺協同組合を中心に、香川県内の麺業界団体・企業が立ち上げた振興協議会である(「年越しそば」に対抗「年明けうどん」讃岐うどんのお膝元がPRに乗り出す J-CAST 2008年8月17日)。
  2. ^ a b c d e 「年明けうどん」ご案内 全国製麺協同組合連合会 2010年平成22年)1月8日
  3. ^ a b 年明けうどんとは 年明けうどん公式サイト
  4. ^ a b c d 香川の「正月にうどん」全国的ブーム目指す J-CAST 2009年12月14日
    香川の「正月にうどん」全国的ブーム目指す エキサイトニュース 2009年12月14日
  5. ^ a b c d 年明けうどん:うどん店や製めん業者にアンケート調査 76%が次回参加する / 香川 毎日jp 2009年4月3日・毎日新聞 2009年4月3日 地方版
    「年明けうどん」全国普及へのぼりやポスター 四国新聞 2009年4月3日
    今年もやります!年明けうどん 全国的な普及定着目指し啓発イベント 香川 iza・産経新聞 2009年12月2日
    新年のはじまりは、空海の置き土産とともに 日刊テラフォー 2010年1月3日
  6. ^ a b c d e f g h 讃岐発「年明けうどん」拡大 2年目、全国へ asahi.com(朝日新聞) 2009年12月7日
    【四国経済インタビュー】さぬきうどん振興協議会 諏訪輝生さん asahi.com(朝日新聞)四国共通企画 2009年12月16日
  7. ^ 報道発表資料:「讃岐うどんネクタイ」が「年明けうどん」のPRに一役! 香川県庁 2009年1月8日
  8. ^ 「年明けうどん」全国へ…香川県発、紅白の彩りで祝う 読売新聞 2009年12月31日
  9. ^ “耳うどん 栃木県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2023年1月5日閲覧。
  10. ^ “吉田のうどん 山梨県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2023年1月5日閲覧。
  11. ^ a b 毎年のように行われる各種調査では「食べる」と回答した人の割合は80〜90%台の結果が出ている(年越しそばを食べた翌日は雑煮をいただく… 西日本新聞 2010年1月3日 朝刊)。
  12. ^ 整理番号:03A0584360 和文標題:正月の雑煮の食べ方に関する実態調査(日本調理科学会誌 Vol.36、234-242ページ、2003年8月20日) JDreamII(科学技術文献情報データベース、独立行政法人 科学技術振興機構
  13. ^ 但し、小麦消費量の増加は食生活の洋風化に伴って米の消費量の減少が起こる中で、「小麦輸入量の増加を招き、食糧自給率の低下を招いているという負の側面もある」という意見も存在する(山下一仁「人口減少時代の農業と食料」 経済産業研究所 2006年2月3日)。
  14. ^ 地域・地方単位では麺食行事が存在する(一例として、香川県で毎年7月2日頃にあたる「半夏生」にうどんを食べる習慣がある)。
  15. ^ あんもち雑煮食べる家庭60% 四国学院大生が調査結果公表 山陽新聞 2009年11月13日
  16. ^ a b 「年越しそば」に対抗「年明けうどん」讃岐うどんのお膝元がPRに乗り出す J-CAST 2008年8月17日
  17. ^ 太くて長~いうどんで今年も1年幸せに - 「日清のどん兵衛 年明けうどん」 マイコミジャーナル 2010年1月1日
  18. ^ a b 「年明けうどん」早くも定着? 商標使用300業者 47NEWS 2009年12月31日
  19. ^ 「年明けうどん」食べてみたい?(調査期間:2009年12月29日〜2010年1月4日) Yahoo!ニュース 意識調査
    ネットリサーチ ライブドア公式 / 「年明けうどん」今後浸透していくと思う?(調査期間:2009年12月31日15時30分-2010年1月7日0時0分) 2009年1月4日閲覧
  20. ^ a b “J-PlatPat商標照会”. 2020年5月6日閲覧。
  21. ^ 「年明けうどん」全国展開目指す/1年の幸せ願う 四国新聞 2008年10月3日
  22. ^ 「年明けうどん」が商標登録されました。 年明けうどん公式サイト 2009年7月10日
  23. ^ (さぬきうどん協同組合)・(香川県製粉製麺協同組合)・(小豆島手延素麺協同組合)
  24. ^ 「年明けうどん」浸透 商標利用733社 初年の2.5倍に 四国新聞2016年12月26日
  25. ^ [1] 年明けうどん公式サイト
  26. ^ 香川県、「年明けうどん」を出す店を検索できるサイト 日経新聞 2015年12月11日
  27. ^ 「年明けうどん」を全国区に香川県の新たなる野望 朝日新聞 2015年12月25日
  28. ^ 全国年明けうどん大会公式サイト
  29. ^ 「うどんかるた」読み札の内容に苦情 香川県、販売延期 朝日新聞 2015年12月15日
  30. ^ 苦情1件で販売中止の香川「うどんかるた」 J-CAST 2015年12月16日
  31. ^ 「強いコシ色白太目まるで妻」はアウト!うどんかるた販売中止産経新聞 2015年12月15日
  32. ^ 「うどんかるた」の読み札、不適切だと思う?(調査期間:2015年12月15日〜2015年12月25日)] Yahoo!ニュース 意識調査
  33. ^ うどんかるた「妻愛する句で悪意ない」変更せず発売へ朝日新聞 2015年12月22日
  34. ^ 「悪意や問題はない」うどんかるた販売再開へ「つ」の句、差し替えず産経新聞 2015年12月22日
  35. ^ 年明けうどんで祈願/総本山善通寺2016食接待四国新聞 2015年12月31日
  36. ^ ご当地の一杯、味比べ 10日から全国年明けうどん大会四国新聞 2016年12月10日
  37. ^ 年明けうどん、どの一杯も「うまい!!」 高松で「全国大会」四国新聞 2016年12月11日
  38. ^ 元旦0時より、平成35年の弘法大師空海御誕生1250年にちなんで1250玉が、ふるまわれました 2017年1月1日 善通寺市 今日のぜんつうじ(善通寺市での出来事)
  39. ^ “節目の食 世界では”. 西日本新聞me. 2022年12月31日閲覧。
  40. ^ “メッセージにも注目!中国の旧正月「春節」を祝う食べ物7選”. Cosmopolitan (2021年1月31日). 2022年12月31日閲覧。

外部リンク

  • 年明けうどん公式サイト(さぬきうどん振興協議会)
  • 全国年明けうどん大会公式サイト
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