来歴
1929年、新潟県新潟市生まれ。東京大学文学部独文科を卒業し、同大学院(修士課程)修了。東京工業大学教授、立教大学教授をつとめた。
研究内容・業績
ドイツ映画、ベルリン、ドイツの鉄道に造詣が深く、ナチス時代を中心とした20世紀ドイツ語圏の都市文化に関する研究や訳書で知られる。
主な著書
- Ⅰ悲劇と幻影の時代、Ⅱ虚栄と倦怠の時代、Ⅲ破局と転換の時代
- 『ゲッベルス メディア時代の政治宣伝』（中公新書、1991年）
- 『ドイツ・悲劇の誕生』（全3巻、せりか書房、1993-94年）
- 『20世紀の権力とメディア ナチ・統制・プロパガンダ』（雄山閣、1995年）
- 『レニ・リーフェンシュタール』（晶文社、1999年）
- 『ヒトラー・ユーゲント 青年運動から戦闘組織へ』（中公新書、2001年）
- 『ベルリン 歴史の道 写真紀行』（光人社、1993年）
- 『ドイツ 旅の心得 日本人のドイツ、ドイツ人の日本』（光人社、1996年）
- 『ドイツ 鉄道の旅 蘇るドイツ鉄道』（光人社、1997年）
- 『ドイツ鉄道事情 紀行と秘話の鉄道物語』（光人社、2000年）
- 『新世紀 ドイツ旅の心得』（光人社、2001年）
- 『オリエント急行の時代』（中公新書、2007年）
- 共著ほか
- 『都市大衆文化の成立 現代文化の原型一九二〇年代』（有斐閣選書、1983年）
- 編『ドイツの世紀末 第4巻 ベルリン 世界都市への胎動』（国書刊行会、1986年）、全5巻
- 『ワイマール文化 早熟な《大衆文化》のゆくえ』（有斐閣選書、1987年）
- 編『表現主義・ダダを読む』（白水社、1996年）
主な訳書
- ジークフリート・クラカウアー『カリガリからヒットラーまで』（せりか書房、1971年）
- クラカウアー『歴史―永遠のユダヤ人の鏡像』（せりか書房、1977年）
- クラカウアー『天国と地獄―ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ』（せりか書房、1978年／ちくま学芸文庫、1995年）
- クラカウアー『ギンスター クラカウアーの自伝的小説』（斎藤松三郎共訳、せりか書房、1985年）
- ボナヴェントゥーラ『夜警』（現代思潮社 古典文庫、1967年、新版1977年ほか）
- ヤン・ムカジョフスキー『チェコ構造美学論集 美的機能の芸術社会学』 (千野栄一共訳、せりか書房、1975年）
- クルト・リース『ドイツ映画の偉大な時代』（柴田陽弘共訳、フィルムアート社、1981年）
- ハインツ・グロイル『キャバレーの文化史Ⅰ 道化・諷刺・シャンソン』（田辺秀樹共訳、ありな書房、1983年）
- 『キャバレーの文化史II ファシズム・戦後・現代』 岩淵達治・田辺秀樹ほか共訳（1988年）
- グレゴリー・ベイトソン『大衆プロパガンダ映画の誕生』（宇波彰と共訳・解説、御茶の水書房、1986年）
- ミヒャエル・ハーニッシュ『ドイツ映画の誕生』（監訳、高科書店、1995年）