常の松 寛（つねのまつ ひろし、1936年9月13日-）は、出羽海部屋に所属した元力士。本名は吉岡 寛（よしおか ひろし）（旧姓南口）。現在の福岡県嘉麻市（旧山田市）出身。178cm、102kg。最高位は西十両13枚目。得意技は左四つ、寄り[1]。
経歴
1952年5月場所に初土俵、1960年7月場所に十両昇進。新十両の場所は8勝7敗と勝ち越したが、その後2場所連続で負け越し、わずか3場所で幕下陥落。1963年1月場所に26歳で廃業。
主な成績
- 通算成績：213勝213敗10休 勝率.500
- 十両成績：17勝28敗 勝率.378
- 現役在位：54場所
- 十両在位：3場所
- 各段優勝
- 幕下優勝：1回（1960年3月場所）[2]
場所別成績
| 一月場所 初場所（東京） | 三月場所 春場所（大阪） | 五月場所 夏場所（東京） | 七月場所 名古屋場所（愛知） | 九月場所 秋場所（東京） | 十一月場所 九州場所（福岡） | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1952年 （昭和27年） | x | x | 新序 1–3 | x | 東序二段33枚目 4–4 | x |
| 1953年 （昭和28年） | 西序二段19枚目 2–6 | 東序二段25枚目 4–4 | 東序二段18枚目 5–3 | x | 西序二段筆頭 4–4 | x |
| 1954年 （昭和29年） | 東三段目60枚目 5–3 | 東三段目40枚目 3–5 | 西三段目43枚目 3–5 | x | 西三段目45枚目 5–3 | x |
| 1955年 （昭和30年） | 西三段目33枚目 2–6 | 西三段目37枚目 6–2 | 東三段目14枚目 5–3 | x | 西幕下60枚目 6–2 | x |
| 1956年 （昭和31年） | 東幕下43枚目 5–3 | 西幕下36枚目 3–5 | 東幕下40枚目 3–5 | x | 東幕下45枚目 6–2 | x |
| 1957年 （昭和32年） | 西幕下29枚目 5–3 | 西幕下21枚目 3–5 | 西幕下26枚目 4–4 | x | 西幕下26枚目 2–6 | 西幕下34枚目 3–5 |
| 1958年 （昭和33年） | 東幕下39枚目 5–3 | 東幕下33枚目 5–3 | 東幕下29枚目 3–5 | 東幕下35枚目 4–4 | 東幕下34枚目 4–4 | 西幕下33枚目 5–3 |
| 1959年 （昭和34年） | 西幕下25枚目 4–4 | 西幕下25枚目 7–1 | 東幕下14枚目 6–2 | 東幕下6枚目 4–4 | 東幕下6枚目 2–3–3 | 東幕下14枚目 5–3 |
| 1960年 （昭和35年） | 東幕下12枚目 3–5 | 東幕下15枚目 優勝 7–1 | 西幕下4枚目 6–2 | 西十両19枚目 8–7 | 西十両13枚目 6–9 | 東十両18枚目 3–12 |
| 1961年 （昭和36年） | 東幕下5枚目 3–4 | 西幕下6枚目 2–5 | 東幕下12枚目 2–5 | 東幕下16枚目 2–5 | 西幕下26枚目 6–1 | 西幕下10枚目 3–4 |
| 1962年 （昭和37年） | 東幕下13枚目 1–6 | 東幕下23枚目 4–3 | 西幕下19枚目 3–4 | 東幕下20枚目 5–2 | 東幕下15枚目 4–3 | 東幕下10枚目 2–5 |
| 1963年 （昭和38年） | 東幕下21枚目 引退 0–0–7 | x | x | x | x | x |
| 各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞：敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他：★=金星 番付階級：幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列：横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭（「#数字」は各位内の序列） | ||||||
改名歴
- 南國 寛（みなみくに ひろし）1952年5月場所 - 1959年3月場所
- 常の松 寛（つねのまつ ひろし）1959年5月場所 - 1963年1月場所
参考文献
- 大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、(ISBN 978-4764104709)
出典
関連項目
外部リンク
- 常の松 寛 - 相撲レファレンス