工業都市駅(こうぎょうとしえき)は、かつて神奈川県川崎市中原区小杉町三丁目[1]に存在した、東京急行電鉄東横線の駅(廃駅)である。1939年(昭和14年)に開業し、1953年(昭和28年)に廃止された[2]。
概要
1930年代、小杉町付近には南武鉄道のグラウンド前停車場(1944年に武蔵小杉駅に昇格)と武蔵小杉停車場(1944年に廃止)があったが、東横線の駅はなかった。この時期、工場が相次いで進出していたこともあり、通勤の利便性を図るために東横線に新駅が設置されることになり、東横線と府中街道(国道409号)の交点付近に建設され、1939年(昭和14年)12月11日に「工業都市駅」が開業した[3][4]。
その後、東横線と南武鉄道の交点付近に1945年(昭和20年)6月16日、東横線の武蔵小杉駅が開業。当駅と北に200m(営業キロとしては300m)しか離れていなかったため、統廃合の運動が活発になり、1953年(昭和28年)3月31日に武蔵小杉駅に統合される形で「工業都市駅」は廃止された。
2019年(令和元年)現在、営業当時の遺構は何も確認できない。東横線の廃駅では、隣接する駅との統合により廃止され遺構も撤去された点で、神奈川駅と似ている。
「神奈川駅 (東急)」も参照
歴史
駅構造
備考
- 東横線複々線工事(目黒線乗り入れ工事)まで駅の遺構は下り線に残っていた。駅跡は複々線用地となり、現在は遺構は残っていない。
- 東急バス東横線小杉駅バス停は「工業都市」を名乗っていた。
隣の駅
脚注
参考文献
- 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN (9784533071669)。
関連項目
外部リンク
- 都市計画マスタープラン小杉駅周辺まちづくり推進地域構想素案 (PDF) - 川崎市