経歴
三重県松阪市出身。三重県立松阪高等学校、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同大学院政治学研究科修士課程修了。藤原保信に師事。トロント大学大学院博士課程留学を経て、大阪市立大学大学院法学研究科博士課程退学。立命館大学法学部助教授・教授を経て、2010年から同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科アメリカ研究クラスター教授。日本による対韓輸出優遇撤廃に反対する、<声明>「韓国は「敵」なのか」呼びかけ人の1人[1]。
2018年、「新潮45」に掲載された杉田水脈のLGBTに関する主張に抗議するために同性愛者であることを公表し、論壇誌「世界」10月号に「差別発言と、政治的文脈の重要性」という杉田発言を批判する論考を発表した[2]。
2021年1月1日、日本共産党の志位和夫委員長から新春対談の相手に選ばれ、日本共産党の躍進を応援する対談を行った[3]。
著書
単著
- 『法の政治学――法と正義とフェミニズム』(青土社、2002年)
- 『シティズンシップの政治学――国民・国家主義批判』(現代書館、2003年/増補版、(白澤社)、2009年)
- 『フェミニズムの政治学――ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房、2012年)
- 『戦争に抗する――ケアの倫理と平和の構想』(岩波書店、2015年)
編著
- 『自由への問い(7)家族――新しい「親密圏」を求めて』、岩波書店, 2010
- 『政治の発見(1)生きる――間で育まれる生』、(風行社), 2010
共編著・対談
- 姫岡とし子、中川成美、(池内靖子)、岡野八代『労働のジェンダー化――ゆらぐ労働とアイデンティティ』平凡社、2005年。
- 白井聡ほか『白井聡対話集 ポスト「戦後」の進路を問う』かもがわ出版、2018年2月1日。ISBN (978-4780309492)。
訳書
- (ボニー・ホーニッグ)編『ハンナ・アーレントとフェミニズム――フェミニストはアーレントをどう理解したか』(志水紀代子)共訳(未來社, 2001年)
- ドゥルシラ・コーネル『脱構築と法――適応の彼方へ』仲正昌樹監訳 共訳(御茶の水書房, 2003年)
- ドゥルシラ・コーネル『女たちの絆』牟田和恵共訳(みすず書房, 2005年)
- エヴァ・フェダー・キテイ『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』(牟田和恵共監訳、白澤社, 2010年)
- エヴァ・フェダー・キテイ『ケアの倫理からはじめる正義論 支えあう平等』(牟田和恵共編著・訳、白澤社、2011年)
- ジョアン・C・トロント『ケアするのは誰か?――新しい民主主義のかたちへ』(白澤社、2020年)
- ケア・コレクティヴ『ケア宣言――相互依存の政治へ』(大月書店、2021年)
脚注
関連人物
外部リンク
- 岡野八代 (@yot07814) - Twitter