『少年探偵団』(しょうねんたんていだん)はフジテレビ系列で1960年11月3日から1963年9月26日にかけて放送されたテレビドラマである。木曜19:30~20:00に放映、全152話[2]。提供は大正製薬[3]、文明堂[4]。モノクロ作品。
概要
日本テレビの『怪人二十面相』に続く少年探偵団の映像化で、日テレ版と同じく生放送形式で放映された[2]。探偵団は小林少年以下、ケンちゃん、デブちゃん、ポケット小僧、野呂ちゃん、羽柴少年、マメ君、タカ子、マリ子、の九人で、題材は『妖怪博士』など原作の映像化にくわえて、『一寸法師』等乱歩の他の作品も取り入れられていた。主題歌はニッポン放送版ラジオドラマ、映画版でも使われた「少年探偵団の歌」(作詞:(壇上文雄)、作曲:(白木治信))で上高田少年合唱団が担当した。
生放送であったために失敗も多く[4]、団員役の子役が台詞に詰まると、共演者が「そうでしょ?」などアドリブでごまかして団員役の子役はただ相槌するだけのことがあったという[4]。また、ある回において劇中に挿入される提供の文明堂の生CMで、出演者の一人が同社のキャッチコピーを、「電話は1番、カステラ2番」と読み間違えてしまい[4]、間違えた当人はその回を最後に降板させられた[4]。本作品はこれまでにDVD等のソフト化や再放送はされていない。
キャスト
脚注
- ^ 『全怪獣怪人大辞典 下巻』 60頁
- ^ a b c d e f g 石橋春海『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2013年12月5日、8頁。ISBN (978-4-7747-5853-4)。
- ^ 『映画秘宝EX 江戸川乱歩映像読本』洋泉社、2015年、108-109頁。
- ^ a b c d e 『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』 石橋春海、 コスミック出版、2013年、98頁。
- ^ 「福島民報」 1963年5月1日。
- ^ 「福島民報」 1963年7月28日。
- ^ 『ピー・プロ70'sヒーロー列伝 (1) スペクトルマン』(ソニー・マガジンズ・1999年)p.197
参考文献
- 全怪獣怪人大辞典 下巻 2003年 (英知出版)
- 『60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』 石橋春海 2013年 (コスミック出版)
- 映画秘宝EX 江戸川乱歩映像読本 2015年 (洋泉社)