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小阪城(こさかじょう)とは、大阪府東大阪市小阪にある城郭風建造物。
城と名が付くが、理髪店を営む家主が廃材を用いて自力で建てた、自宅と店舗を兼ねた歴史的な背景の無い城郭風建築物である[1]。
概要
自宅兼店舗で、櫓が並び五層の天守閣を持ち、小阪町内では目立つ城である[1]。外見ばかりではなく城内にはだまし絵の技法を駆使した大広間、十万坪の大庭園の他、金紙を部屋一面に貼り付けた黄金の茶室を備えていた。
城主によれば、初めから城を作るつもりでは無く、約30年前にガラクタを収めるための物置を城の櫓の形にしたのが発端であるという。その後、櫓型の物置を次々と作っていくうちに城郭になったので、最後に大屋根に三層天守閣を造ったが、小さ過ぎるので改めて五層天守閣にしたという[1]。家の中も書院造りとなっている。
廃材や(トタン板)などを利用したすべて手作りの城であり、総工費は5万円だという[1]。城主によれば、最もお金がかかったのが書院の間に飾ってあるお椀で、金箔が張られていて10万円である。当初は金色の色紙を張って作ったものの、湯を入れるとすぐに剥がれたため、やむなくあつらえたとのこと。二番目にお金がかかったのは、天守閣建設に要したトタン板代。
城主自身は理容師だが、学生時代から日本建築が好きで 自力で城を建てるのが夢だった。先祖である近江国の(磯野氏)は近江源氏京極氏からの分家で、近い先祖は四国讃岐丸亀藩京極家の重臣だったが[1]、幕末の廃藩置県で本家筋は京極家に従って東京へ転居し、分家筋は貧困を余儀なくされた。その貧困から生まれた城がこの小阪城であるという。
2018年に近畿地方を襲った台風21号により、天守部分上部が吹き飛ばされた[2]。2019年1月5日にNHK BSプレミアムで放送された「(まいど!修繕屋です)」は小阪城再建がテーマとなり、最終的にビルの壁画として「再建」を果たした[2]。
アクセス
脚註
外部リンク
- 駅レポート 河内小阪駅
- 大阪府東大阪市小阪城