『小川町セレナーデ』(おがわちょうセレナーデ)は、2014年に公開された日本の映画。2017年には『아빠는 나의 여신』のタイトルで韓国で公開された。[1]
概要
監督・脚本を担当した原桂之介は、この作品で監督デビューを果たし[2]、本作で新藤兼人賞・銀賞を受賞[3]。
ほとんどのロケは神奈川県川崎市で行われ、「かわさき街おこしシネマプロジェクト」の設立に市民から製作費の約30%に当たる約2000万円の協賛金が集まった。主な舞台となった「スナック小夜子」は川崎区内の空き店舗が活用され、地元の工務店が内装工事を担当したり、市民の130名がエキストラ登録するなど、さまざまなバックアップを受けて制作された映画である[4]。
あらすじ
とある町にある「スナック小夜子」には、常連客が寂れた雰囲気に惹かれて今夜もやってくる。「スナック小夜子」を開いたのは、真奈美がシングルマザーとして娘の小夜子を育てるためだった。
20年前、オカマのショーパブで舞台スタッフをしていた真奈美は、スター・ダンサーであるエンジェルと仕事仲間として友情を分かち合っていたが、エンジェルがタイへ出発する前夜、酔っぱらってしまったふたりは、いつのまにか男女の関係を持ってしまう。その結果小夜子が生まれたが、真奈美は小夜子の父親のことを知らせることはなかったため、エンジェルが父親であることを知らず成長する。
数年後、いくつかの恋に破れ実家にもどってきた小夜子は、「スナック小夜子」が借金だらけで閉店しなければならないことを知る。隣町で大人気のオカマバー「シャープ」をまねて、ホステスの亮子と二人でオカマになりすまし「スナック小夜子」を偽のオカマバーとして再起をかけようと画策する。しかしながら、その計画を真奈美に猛反対された小夜子は真奈美の昔の友人である、オカマのエンジェルに力を貸してほしいとお願いする。
数日後、エンジェルはミラーボールとともに「スナック小夜子」にやってくる。エンジェルの厳しい指導のもと、小夜子と亮子は偽のオカマダンサー特訓を重ね、大変身を遂げる。毎夜多くの客が足を運び、偽オカマバー作戦は大成功するが…。
キャスト
作品の評価
受賞
脚注
- ^ 아빠는 나의 여신Daum 2017年4月1日閲覧。
- ^ “STAFF > 監督・脚本:原桂之介”. 映画『小川町セレナーデ』. 2014年10月15日閲覧。
- ^ a b “亡き名匠の名を冠した新藤兼人賞は久保田直監督と原桂之介監督が受賞!”. 映画.com. (2014年12月5日)2014年12月9日閲覧。
- ^ “舞台は川崎「小川町セレナーデ」、地元が全面バックアップ/神奈川”. 神奈川新聞. (2014年1月22日) 2014年10月15日閲覧。
- ^ . 大阪日日新聞. (2015年1月31日). オリジナルの2015年2月3日時点におけるアーカイブ。 2015年2月4日閲覧。
- ^ “第10回おおさかシネマフェスティバル受賞者決定!!”. おおさかシネマフェスティバル実行委員会. 2015年1月4日閲覧。
- ^ 毎日映画コンクール ファンが決めるかわさきシネマアワード「小川町セレナーデ」が最多得票」毎日新聞 2016年1月23日閲覧。
- ^ コザゲート通りレッドカーペット&KOZAフィルムステージ KOZA WEB 2015年3月1日閲覧。
- ^ Asia PRIDE Section "Serenade"Seoul International Pride Film Festival 2014 2014年10月25日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト