小出 保太郎（こいで やすたろう、1903年〈明治36年〉3月13日[1] - 2016年〈平成28年〉1月19日[2]）は、名古屋市守山区に在住していた[3]長寿の男性である。2015年7月5日から死去するまでの間、ギネス世界記録に認定されていた世界最高齢の男性であった[1][4]。
こいで やすたろう 小出 保太郎 | |
|---|---|
| 生誕 | 1903年3月13日 日本 福井県敦賀市 |
| 死没 | 2016年1月19日（112歳没） 日本 愛知県名古屋市守山区 |
| 住居 | 日本 愛知県名古屋市守山区 |
| 国籍 | 日本 |
| 職業 | 洋服仕立屋 |
| 著名な実績 | 存命男性のうち世界最高齢（2015年7月5日 - 2016年1月19日） |
福井県敦賀市出身[5]。若いころは洋服仕立屋として働き、105歳まで畑仕事を続けていた[6]。106歳のとき名古屋市に引っ越した。110歳を超えても眼鏡を使用せずに新聞を読み、入れ歯なしでの食事が可能であった[6]。晩年は守山区内のデイサービス施設に通っていた[6]。自身の長寿の秘訣として「無理しないで、喜びながら暮らす」ことを挙げている[5]。
死去した時点で子供7人、孫9人、曾孫14人、玄孫1人がいた。
長寿記録
2014年1月2日、老人学研究団体ジェロントロジー・リサーチ・グループ(GRG)の検証済みスーパーセンテナリアンリストに登録される[1]。
同年3月31日、三浦ツヤ（111歳）が死去したことに伴い、男女を含めた愛知県の最高齢者となる[3]。
同年6月8日、アレクサンダー・イミックの死去に伴い、世界の存命男性のうちの2番目の長寿となる。
2015年7月5日、百井盛の死去により、日本及び世界における男性の最高齢となった。確実な記録の残る1972年以降で世界の男性最高齢が連続で日本人となるのはこれが初のケースである[7]。
2016年1月19日午前0時過ぎ、慢性心不全により112歳と312日で死去[8]。日本男性最高齢者は約1歳年下の吉田正光となった[2][9]。小出の死去により誰が世界最高齢の男性になったかについてはGRG（ギネス世界記録もそのデータを使用している）が調査中であったが[4]、同年3月11日に新たな男性世界最高齢者として約半年年下のイスラエル・クリスタル[10]が認定された[11]。
その他
脚注
- ^ a b c （英語）“Validated Living Supercentenarians”. Gerontology Research Group. 2017年2月7日閲覧。（ジェロントロジー・リサーチ・グループ）
- ^ a b “世界最高齢男性の小出保太郎さん死去…１１２歳”. 読売新聞（YOMIURI ONLINE） (2016年1月19日). 2016年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月19日閲覧。
- ^ a b 名古屋市
- ^ a b 小出保太郎（こいで やすたろう）さんのご訃報について Guinness World Records 2016年1月19日閲覧。
- ^ a b “存命中の世界最高齢の男性”. ギネス世界記録 (2015年8月21日). 2021年11月25日閲覧。
- ^ a b c . 47NEWS. オリジナルの2015年6月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ World's Oldest Men (WOM) Titleholders Since 1972 （ジェロントロジー・リサーチ・グループ）
- ^ “男性世界最高齢：名古屋の小出保太郎さん死去”. 毎日新聞 (2016年1月19日). 2019年12月18日閲覧。
- ^ “「世界最高齢」日本人男性 １１２歳で死去”. 日本テレビ放送網. (2016年1月19日) 2016年2月21日閲覧。
- ^ “世界最高齢男性はホロコースト生存者112歳か、ギネス世界記録”. AFPBB News (フランス通信社). (2016年1月23日) 2016年2月21日閲覧。
- ^ ロイター 2016年3月12日
- ^ 2003年版は1904年4月1日生まれの男性まで掲載。次代の吉田正光は1904年5月生まれである。
| 記録 | ||
|---|---|---|
| 先代 百井盛 | (存命男性のうち世界最高齢) 2015年7月5日 - 2016年1月19日 | 次代 イスラエル・クリスタル |
| 先代 百井盛 | 存命男性のうち日本最高齢 2015年7月5日 - 2016年1月19日 | 次代 吉田正光 |