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宮﨑徹

宮﨑 徹(みやざき とおる、1962年 - )は、日本内科医医学者免疫学者。元・東京大学大学院医学系研究科・医学部教授。一般社団法人AIM研究所代表。

みやざき とおる
宮﨑 徹
生誕 1962年(60 - 61歳)
日本長崎県
国籍 日本
研究機関 (ルイ・パスツール大学)(フランス語版)
(バーゼル免疫学研究所)(英語版)
テキサス大学
東京大学大学院医学系研究科・医学部
AIM研究所
出身校 東京大学大学院医学系研究科・医学部
熊本大学
主な業績 AIMの発見、研究
影響を
受けた人物
山村研一
ジョーゼフ・ゴールドスタイン
マイケル・ブラウン
プロジェクト:人物伝
(テンプレートを表示)

来歴

1962年、長崎県生まれ[1][2]。実家は薬問屋であった[2]

1986年に東京大学大学院医学系研究科・医学部を卒業。附属病院で研修医として働き、その後熊本大学の山村研一のもとで研究を続けた[2]。1992年からフランス(ルイ・パスツール大学)(フランス語版)に研究員として留学、1995年からはスイス(バーゼル免疫学研究所)(英語版)に主任研究員として招かれ、免疫学の研究に従事[2][3][4]。バーゼル免疫学研究所時代に未知のタンパク質を発見し、AIMと名づけた[3][5][6]。2000年よりアメリカ合衆国テキサス大学で免疫学准教授を務めた[1][4]

2006年に東京大学に復帰すると、AIMを中心に研究対象を広げ、2016年、ネコの腎臓病へのAIMの作用についての論文をネイチャー メディシンに掲載。研究を続けるうち、AIMがネコの腎臓病の治療薬になると考え、実用化を目指した。しかしコロナ禍でスポンサー企業が支援を続けられなくなるなど、資金不足に陥り、この治療薬の研究開発は難航。2021年7月に時事通信社がその状況を報じると、宮﨑を支援しようという愛猫家たちの動きがSNSで拡散され、東京大学が設置した基金にはわずか数週間で2億円近く[1][6]、2022年1月の受付終了時には2億8,000万円を超える寄付があった[7]。資金面の目途が立ったこと、また「東大は恵まれた環境で、基礎研究は非常にやりやすいが、創薬という結果を早く出すのは難しい」という思いから東京大学を退職し、同年4月に一般社団法人AIM研究所を設立。東京大学の研究室の准教授や研究員ら20人全員がそのまま移籍する形となった[5]

AIM

スイスのバーゼル免疫学研究所時代に宮﨑が偶然に発見。マクロファージを長生きさせるらしいということからAIMApoptosis Inhibitor of Macrophage)と命名し、1999年に論文で発表した[1][2]

アミノ酸が団子状に3つ連なったような構造をしており、血液中に多く存在する。これが体内でどのように機能しているのか突き止めたのは、テキサス大学時代、学内でたまたま会ったジョーゼフ・ゴールドスタインマイケル・ブラウンとの会話からきっかけを得た[2][3]。AIMは血液中でIgMと結合して存在しており、何か「ゴミ」が発生すると、IgMから外れてゴミにくっつき、マクロファージなどゴミ掃除を行う細胞にその存在を知らせる[1][3]

ネコ科の動物もAIMを持っているが、先天的にうまく機能していない状態であるという[2][4][5][6]。AIMとIgMの結びつきが強すぎて分離することができず、その結果、ゴミが溜まっていって病気を引き起こしてしまう[6]

近いうちにネコの腎臓病治療薬を、その先には人間の腎臓病治療薬の開発や他の病気治療への応用も視野に入れており[2][3][8]、AIMを配合したキャットフードはすでに商品化が実現している[4][9]

著書

  • 『猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見』(2021年8月、時事通信社ISBN (978-4788717558)
  • 『科学のカタチ』(2022年8月、時事通信社、養老孟司との共著)ISBN (978-4788718500)

脚注

  1. ^ a b c d e 板倉君枝 (2021年10月21日). “宮崎徹『猫が30歳まで生きる日』:腎臓病からアルツハイマーまで体内の「ゴミ掃除」で「治せない」病気を治す”. nippon.com. 2022年12月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h “ネコの腎臓病薬開発に挑む宮崎博士の創薬戦略。ヒトへの展開に期待”. リケラボ (2022年10月21日). 2022年12月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e 小竹朝子 (2018年10月9日). “腎臓の働きを改善する遺伝子「AIM」でネコの寿命が2倍に!?”. 東京大学. 2022年12月23日閲覧。
  4. ^ a b c d 柿川鮎子 (2022年10月13日). “ネコを腎臓病から救う創薬を研究する宮崎徹氏が考える、新しい医療を実現するAIMの可能性”. サライ.jp. 2022年12月23日閲覧。
  5. ^ a b c “ネコの腎臓病薬、今年中にも治験開始 開発の東大教授は独立”. 産経新聞 (2022年4月30日). 2022年12月23日閲覧。
  6. ^ a b c d あさのますみ (2021年10月2日). “第5回【猫のまもりびと特別編】宮崎徹先生にインタビュー”. フェリシモ猫部. 2022年12月23日閲覧。
  7. ^ “宮崎徹教授の猫の腎臓病治療薬研究への寄付受付終了について”. 東京大学基金 (2022年1月11日). 2022年12月23日閲覧。
  8. ^ “AIMが腎臓結石の成長を抑制、体外への排出促進 人間とネコの結石再発防止薬の開発も AIM医研・宮崎徹所長インタビュー”. 時事ドットコム (2022年10月10日). 2022年12月23日閲覧。
  9. ^ “for AIM”. いなばペットフード. 2022年12月23日閲覧。

関連項目

外部リンク

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