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宮川哲

宮川 哲(みやがわ てつ、1995年10月10日[2] - )は、奈良県生駒市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

宮川 哲
埼玉西武ライオンズ #15
2022年4月15日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本
出身地 奈良県生駒市
生年月日 (1995-10-10) 1995年10月10日(27歳)
身長
体重
177 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2019年 ドラフト1位
初出場 2020年6月20日
年俸 2500万円(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入り前

中学校時代は「生駒ボーイズ」で外野手としてプレーし、当時投手だった森友哉とも対戦している[3]

高校は山形県東海大学山形高等学校に進学。3年夏は背番号18でエース級の働きをするもベスト8に終わった。

高校卒業後は上武大学に進学し、投手に専念。関甲新学生野球連盟での通算成績は27試合登板、13勝0敗、115奪三振、防御率0.94。ドラフト候補として注目されたが指名漏れとなった[4]

大学卒業後は、社会人野球の東芝に入社。

2019年10月17日に行われたドラフト会議では、奥川恭伸の抽選を外した読売ジャイアンツ佐々木朗希を外した埼玉西武ライオンズから外れ1位指名を受け、抽選の結果西武が交渉権を獲得し[2]、11月12日に契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約を結んだ(金額は推定)[5]

西武時代

2020年は春季キャンプをA班でスタートするも、右太ももの張りにより離脱[6]。ただ、その後新型コロナウイルスの影響で試合数減・開幕延期となり、開幕前の練習試合ではリリーフとして好投し[7]、開幕を一軍で迎えた[8]。6月20日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初登板を果たすと[9]、7月3日のオリックス・バファローズ戦ではプロ初ホールド[10]、10月1日のオリックス戦ではプロ初勝利を挙げるなど[11]、シーズンを通してリリーフとして一軍に帯同[12]。ルーキーイヤーは一軍で49試合に登板し、2勝1敗13ホールド・防御率3.83という成績を残し[13]、オフに700万円増となる推定年俸2300万円で契約を更改した[14]

2021年も開幕を一軍で迎える[15]。9回打ち切りの影響に加え、4月後半からは守護神増田達至が不調に陥り、4月29日から5月4日にかけて5連投を経験した。しかし、5月1日の日本ハム戦では乱調の増田に代わり急遽登板するも連続四球でサヨナラの押し出し[16]、同3日のオリックス戦では1回3失点で敗戦投手[17]、翌4日の同カードでも失点を喫し[18]、5月7日に出場選手登録を抹消された[19]。同19日に再登録されたが[20]、不安定な投球は続き[21]6月21日に再び登録抹消となった[22]。以降は二軍調整となったが、イースタン・リーグでは22試合に登板して防御率5.96、22回2/3を投げて被安打24・与四球14と二軍でも不安定な投球が続いた[23]。イースタン・リーグ終了後はフェニックス・リーグへ参加し[24]、10月14日の阪神タイガースとの試合ではプロ入り後初めて対外試合で先発マウンドに上がった[25][注 1]。2度目の登録抹消後は再び一軍へ昇格することができず、この年は29試合の登板で1勝2敗6ホールド・防御率6.57という成績にとどまった。オフに400万円減となる推定年俸1900万円で契約を更改した[26]

2022年も開幕を一軍で迎え[27]、4月24日終了時点で防御率1.54[28]、リーグ2位タイの11試合に登板とフル回転していたが、翌25日に無症状ながら新型コロナウイルス陽性判定を受け[29]、出場選手登録を抹消された[30]。5月17日に一軍へ復帰し[31]、7月5日のオリックス戦では1点リードの延長12回裏から登板となり、2四球を与えながらも1イニングを無失点に抑えてプロ初セーブを挙げた[32]。その後はシーズン終了まで一軍に帯同し、この年は45試合の登板で1勝0敗1ホールド1セーブ・防御率2.59を記録。オフに600万円増となる推定年俸2500万円で契約を更改した[33]

選手としての特徴

直球の最速は 154 km/h[2][34]。変化球はパワーカーブ[35]スライダーカットボールチェンジアップ[36]フォークを投げる[37]

人物

三人兄弟でいずれも野球をしており、兄の祐輝は智辯学園和歌山高校で2年春から4季連続で甲子園大会に出場。その後は同志社大学でプレーした。弟の寛志は奈良大学附属高校で甲子園に出場。高校卒業後は日本体育大学でプレーしている。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2020 西武 49 0 0 0 0 2 1 0 13 .667 202 44.2 40 1 29 0 1 45 3 0 21 19 3.83 1.54
2021 29 0 0 0 0 1 2 0 6 .333 117 24.2 23 4 18 0 3 30 5 0 18 18 6.57 1.66
2022 45 0 0 0 0 1 0 1 1 1.000 205 48.2 46 3 19 1 0 44 3 0 17 14 2.59 1.34
通算:3年 123 0 0 0 0 4 3 1 20 .571 524 118.0 109 8 66 1 4 119 11 0 56 51 3.89 1.48
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2020 西武 49 3 4 0 0 1.000
2021 29 1 1 0 0 1.000
2022 45 2 8 0 0 1.000
通算 123 6 13 0 0 1.000
  • 2022年度シーズン終了時

記録

初記録
  • 初登板:2020年6月20日、対北海道日本ハムファイターズ2回戦(メットライフドーム)、8回表に3番手で救援登板、1回無失点
  • 初奪三振:同上、8回表に大田泰示から空振り三振
  • 初ホールド:2020年7月3日、対オリックス・バファローズ4回戦(メットライフドーム)、10回表に5番手で救援登板、1/3回無失点
  • 初勝利:2020年10月1日、対オリックス・バファローズ21回戦(京セラドーム大阪)、7回裏に3番手で救援登板、1回無失点
  • 初セーブ:2022年7月5日、対オリックス・バファローズ13回戦(京セラドーム大阪)、12回裏に7番手で救援登板・完了、1回無失点

背番号

  • 15(2020年 - )

登場曲

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 入団当初に先発構想はあったが、1年目の春季キャンプ終盤に右太ももの張りで離脱してしまい実現しなかった[7]

出典

  1. ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2022年12月1日閲覧。
  2. ^ a b c “西武、東芝・宮川哲との交渉権獲得 外れ1位で巨人と競合/ドラフト”. サンスポ (産経新聞社). (2019年10月17日). https://www.sanspo.com/article/20191017-S2TTNZ5R2ZLCRIEVXBOS4AAL3M/ 2019年11月13日閲覧。 
  3. ^ 栗田成芳 (2019年11月5日). “西武1位宮川「大事な所を任せてもらえる投手に」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201911050000670.html 2020年2月27日閲覧。 
  4. ^ 宮川哲(インタビュアー:篠崎有理枝)「甲子園未出場、指名漏れ、社会人時代の挫折… 西武ドラフト1位・宮川哲が歩んだ野球人生」『Full-Count』、Creative2、2019年12月24日https://full-count.jp/2019/12/24/post639528/2020年2月2日閲覧 
  5. ^ 栗田成芳 (2019年11月12日). “西武ドラ1宮川が仮契約「山川さんと対戦したい」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201911120000879.html 2019年11月12日閲覧。 
  6. ^ “西武キャンプ、ドラ1宮川ら3人がB班に降格”. 西日本スポーツ (2020年2月20日). 2022年4月30日閲覧。
  7. ^ a b “あるぞ逆転1軍!西武ドラ1宮川が150キロ超を連発 辻監督「十分戦力になる」”. Full-Count (2020年6月6日). 2021年10月27日閲覧。
  8. ^ “開幕一軍メンバーの登録公示 西武はドラ1・宮川、2位の浜屋がメンバー入り”. BASEBALL KING (2020年6月18日). 2022年4月30日閲覧。
  9. ^ “西武ドラ1宮川、冷や汗無失点デビュー”. 西日本スポーツ (2020年6月20日). 2022年4月30日閲覧。
  10. ^ “2020年7月3日 【公式戦】 試合結果 (埼玉西武vsオリックス)”. 日本野球機構. 2022年4月30日閲覧。
  11. ^ “西武1位宮川がプロ初勝利、山川の一発が呼び込む…37試合目の登板”. 西日本スポーツ (2020年10月2日). 2022年4月30日閲覧。
  12. ^ “西武宮川が「方程式」に食い込むには? ドラ1入団1年目の収穫と課題”. 西日本スポーツ (2020年11月21日). 2022年4月30日閲覧。
  13. ^ “「悪い中でもしっかり投げられるように」西武宮川が得たプロ1年目の手応えと課題”. Full-Count (2020年12月1日). 2022年4月30日閲覧。
  14. ^ “西武ドラ1新人・宮川700万円増でサイン 直球改善へ「増田さんは“ドギャーン”だけど僕は“ドン”」”. スポニチアネックス (2020年12月11日). 2021年4月28日閲覧。
  15. ^ “「開幕一軍」の登録公示 西武は若林とブランドンのルーキー2名がメンバー入り”. BASEBALL KING (2021年3月25日). 2022年4月30日閲覧。
  16. ^ “日本ハム・杉谷がサヨナラ押し出し四球「ベンチからの『バット振るな』の声が後押し」”. デイリースポーツ (2021年5月1日). 2022年4月30日閲覧。
  17. ^ “西武・辻監督 負け投手の宮川に「アイツらしくない」 奮起促す”. 毎日新聞 (2021年5月3日). 2021年5月3日閲覧。
  18. ^ “2021年5月4日 【公式戦】 試合結果 (埼玉西武vsオリックス)”. 日本野球機構. 2022年4月30日閲覧。
  19. ^ “阪神植田、西武山川、日本ハム谷口ら登録/7日公示”. 日刊スポーツ (2021年5月7日). 2022年4月30日閲覧。
  20. ^ “19日の公示 前夜4球で緊急降板の巨人・野上が抹消 西武は宮川&佐野が昇格”. Full-Count (2021年5月19日). 2022年4月30日閲覧。
  21. ^ “西武が宮川誤算で逆転負け「あまりにもすっといったから『えー』って」監督”. 日刊スポーツ (2021年6月6日). 2022年4月30日閲覧。
  22. ^ “西武が宮川を抹消”. 西日本スポーツ (2021年6月21日). 2021年6月21日閲覧。
  23. ^ “2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年10月27日閲覧。
  24. ^ “内海、渡部ら26人 西武がフェニックスリーグ派遣メンバー発表”. 日刊スポーツ (2021年10月9日). 2021年10月27日閲覧。
  25. ^ “阪神2軍フェニックスL 先発は佐藤蓮、4番は北條 サンズは帯同せず”. デイリースポーツ (2021年10月14日). 2021年10月27日閲覧。
  26. ^ “12月2日の契約更改”. Sponichi Annex (2021年12月2日). 2022年4月30日閲覧。
  27. ^ “【一覧】パ・リーグ開幕1軍登録選手”. 日刊スポーツ (2022年3月24日). 2022年4月30日閲覧。
  28. ^ “【西武】救援陣にかわいい?「宮川哲缶バッジ」ブーム到来、きつい役目のブルペンに明るさと活気”. 日刊スポーツ (2022年4月26日). 2022年4月30日閲覧。
  29. ^ “西武が3選手の新型コロナ陽性を発表…登板数1位の水上と2位の宮川が戦線離脱”. BASEBALL KING (2022年4月25日). 2022年4月30日閲覧。
  30. ^ “阪神・小川、中日・福谷、ロッテ・佐々木朗ら登録抹消 コロナで西武2投手も【25日公示】”. デイリースポーツ (2022年4月25日). 2022年4月30日閲覧。
  31. ^ “【17日の公示】巨人・吉川が骨挫傷完治で復帰 ヤクルト清水も打撲完治 ソフト・デスパイネ昇格”. Sponichi Annex (2022年5月17日). 2022年7月24日閲覧。
  32. ^ “2022年7月5日 【公式戦】 試合結果 (オリックスvs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2022年7月24日閲覧。
  33. ^ “西武・宮川哲、600万円増の2500万円で更改 好成績も「悔しさはあります」と語る理由”. 西日本スポーツ (2022年11月30日). 2023年2月9日閲覧。
  34. ^ “西武1位の東芝・宮川、火の玉ストレート再習得意欲”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年10月24日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201910240000604.html 2020年2月1日閲覧。 
  35. ^ “西武1位宮川に同僚新人が仰天「切れのあるパワーカーブだった」”. 西日本スポーツ (2020年1月20日). 2022年4月13日閲覧。
  36. ^ “愛称「バカ殿」、マウンドでは強気の投球が光る武闘派右腕 宮川 哲(上武大)”. BASEBALL GATE (2017年10月25日). 2022年4月13日閲覧。
  37. ^ “宮川哲~強力ブルペン陣で躍動するタフネスリリーバー~(埼玉西武ライオンズ)【インサイト的選手名鑑】”. パ・リーグ.com (2021年2月17日). 2022年4月13日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 個人年度別成績 宮川哲 - NPB.jp 日本野球機構
  • 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
  • 15 宮川 哲 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
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