概要
屋久島の北東岸に位置する湾で、東シナ海に面している。古くは屋久杉の積み出し港として栄えた。現在は鹿児島・種子島方面のフェリー・ジェットフォイル航路が発着し、屋久島の玄関口となっている。近年はクルーズ客船が年間20回程度寄港する[4]。
港則法の適用港で、港湾区域は肥瀬ノ埼から0度800メートルの地点まで引いた線、同地点から塚埼まで引いた線及び陸岸により囲まれた海面並びに宮之浦橋下流の宮之浦川水面と定められている。
2015年度の発着数は3,065隻(310万5,542総トン)[1]、利用客数は27万477人(乗船12万9,603人、下船14万874人)である[2]。
航路
高速船
- 種子屋久高速船が運航するボーイング929(ジェットフォイル)「トッピー」「ロケット」が通常期4往復、繁忙期5往復運航している。全便が西之表港(種子島)に寄港するが、一部は当港が先回りとなる。また、一部は指宿港を経由する。
フェリー
- 宮之浦港 - 鹿児島港(南埠頭旅客ターミナル)
- 宮之浦港 - 西之表港(種子島) - 鹿児島港(谷山港二区)
村営航路
奄美航路(社会実験)
- マルエーフェリーが運航する。2018年3月4日より、鹿児島と奄美群島および沖縄を結ぶ航路のうち、一部の上り便について条件付きながら寄港が開始された。国土交通省の船旅活性化モデル地区事業を活用して約1年間の期限つきで実施される社会実験であり[8][9]、事前の予約人数が2人以上(当初は20人以上)ある場合のみ寄港する。運賃は名瀬から宮之浦港の区間に限り助成が適用される(名瀬以南から通して乗船する場合は、名瀬以南と以北の運賃を合算する)。当港からの乗船は不可[8][10]。
種子屋久高速船「トッピー1」(宮之浦港)
鹿児島商船「はいびすかす」(宮之浦港)
折田汽船「フェリー屋久島2」(宮之浦港)
屋久島町「フェリー太陽」(宮之浦港)
マルエーフェリー「フェリー波之上」(本部港)
港湾施設
宮之浦地区
フェリー、ジェットフォイルが発着する。宮之浦港フェリーターミナル、トッピーターミナル、ロケットターミナル(運航会社合併により集約)が設けられている[11]。
火之上山地区
クルーズ客船の寄港に対応するため、宮之浦地区の対岸に新たに整備され2006年度に完成した。3万トン級のクルーズ客船が接岸可能である[12]。
- -7.5m岸壁(-7.5m×250m)[12]
関連項目
- (日本の港湾一覧#鹿児島県)
脚注
注釈
出典
- ^ a b 港湾統計(平成27年度)第2部第1表
- ^ a b 港湾統計(平成27年度)第2部第2表
- ^ “日本の港一覧 > 宮之浦港(九州エリア/鹿児島県)”. 国土交通省港湾局産業港湾課、観光庁国際観光課. 2020年7月13日閲覧。
- ^ “お気軽にクルーズ客船のお見送りに参加ください!|人と自然と。世界自然遺産屋久島”. 屋久島町観光まちづくり課 観光推進係. 2020年7月11日閲覧。
- ^ 屋久島町船舶建造委員会. “新造船の「船名」を募集します | 令和2年3月10日(火)から令和2年 3月31日(火)まで”. 屋久島町政策推進課 企画調整係. 2020年7月11日閲覧。
- ^ “【フェリー太陽】航路改善計画を策定しました | 人と自然と。世界自然遺産屋久島”. 2020年7月11日閲覧。
- ^ (pdf)『航路改善計画 宮之浦〜口永良部・島間航路(様式第2-12号の3 )』屋久島町、2017年3月14日 。
- ^ a b 「屋久島に寄港、実証実験開始…マルエーフェリー奄美―鹿児島」『読売新聞』、2018年3月6日。2018年6月29日閲覧。
- ^ “屋久島ルート利用者千人達成 マルエーフェリー”. 南海日日新聞 (2019年11月13日). 2020年7月11日閲覧。
- ^ “屋久島寄港に関するQ&A”. マルエーフェリー. 2018年6月29日閲覧。
- ^ “◇ 優良工事 : 宮之浦港改修工事(1工区) : 株式会社森建設”. 鹿児島県. 令和元年度 鹿児島県土木部優良工事等熊毛支庁建設部長表彰式. 鹿児島県熊毛支庁 建設部建設課 (2019年11月11日). 2020年7月11日閲覧。
- ^ a b c d 『第8 地域づくり (3) 港湾』鹿児島県熊毛支庁、2009年8月、168-170頁2020年7月13日閲覧。 。
参考文献
『港湾統計(年報)』国土交通省、2016年2017年4月16日閲覧。
。外部リンク
- 鹿児島県 - 宮之浦港