来歴
映画に関心が強く、アラン・J・パクラを好きな監督の一人として挙げた[1]。映画制作やシナリオ執筆も試みていたが、一人で表現することに向いていると自覚して、シナリオから小説に転じた[1]。実際、小谷野敦と倉本さおりによる第168回芥川賞選考結果についての対談で「映画のシナリオを小説にしたみたい(小谷野)」「令和版タランティーノみたい(倉本)」という評価が処女作に対してあった[2]。安堂自身はタランティーノについて、島本理生との対談において、『キル・ビル』が好きだし表現技法には感心するものの、黒人による復讐の物語なのに黒人への暴力を楽しむような造りになっている作品もある点が倫理的に良くないと、両価的に評価している[3]。
もともと読書は好きではなかったが、川上未映子の詩集を読んだことから文学への関心が目覚めた。好きな作家として他に、黒田夏子、多和田葉子、松浦理英子を挙げている[3]。
『赤青闇黄色坂』が第58回文藝賞の最終選考に残り[3]、第59回で受賞を果たす[1]。受賞作『ジャクソンひとり』が第168回(2022年後期作品、翌年結果発表)芥川龍之介賞候補になる[4]。
著作
- 『ジャクソンひとり』河出書房新社、2022年
脚注
外部リンク
- 安堂ホセ (@joseando17) - Twitter
- 安堂ホセさん「ジャクソンひとり」インタビュー マイノリティーに武器となる言葉を。カジュアルに、普段の温度で - 朝日新聞(「好書好日」2023年2月4日)