太白線

太白本線（テベクほんせん）は、大韓民国忠清北道堤川市にある堤川駅と江原道太白市にある栢山駅を結ぶ、韓国鉄道公社（KORAIL）の鉄道路線である。

太白線
青い線が太白線
各種表記
ハングル：	태백선
漢字：	太白線
発音：	テベクソン
日本語読み：	たいはくせん
英語：	Taebaek Line
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路線データ

• 路線距離：104.1km
• 軌間：1435mm
• 駅数：18（起終点駅、仮乗降場を含む）
• 複線区間：堤川駅 - 双龍駅間 18.3km
• 電化区間：全線（交流25kV, 60Hz）

概要

太白山脈を抜け、韓国の内陸部と東海岸を結ぶ。沿線人口は比較的少ないが、首都のソウル特別市にある清凉里駅と江原道東海市の東海駅を結ぶ一般列車が経由する。文曲駅 - 栢山駅間は旅客列車が設定されておらず、ムグンファ号は全て文曲駅 - 東栢山駅間の太白三角線を経由して嶺東線東海方面へ乗り入れる。

山岳路線のため急勾配の区間も多く、また途中の杻田駅（現在、停車列車なし）は海抜855mで、韓国の鉄道で最高地点にある駅である。

歴史

 

太白線・咸白線開業年度

寧越に建設された発電所のために造られた寧越線と、現在の太白市一帯の炭鉱開発のために1962年に建設された黄池支線が元となった路線である。寧越線には炭鉱開発のためにいくつかの支線が建設されたが、寧越線と黄池支線が接近するようになったことから、東西横断路線の追加、交通途絶の予防と線路容量の増加のため、接続線を1973年に完成させ、各路線を統合して太白線と命名した。

• 1937年 : 朝鮮鉄道が忠北線の延伸線として忠州駅 - 堤川駅 - 寧越駅間の着工認可を取得^[1]
• 1949年5月3日：堤川駅 - 咸白駅間着工。
• 1955年12月30日：寧越線、堤川駅 -寧越駅間38.1kmが完成。
• 1957年3月9日：咸白線、寧越駅 - 礼美駅 - 咸白駅間22.6kmが完成。堤川駅 - 寧越駅間咸白線に編入。
• 1961年8月8日：黄池駅（現：太白駅） - 栢山駅間着工。
• 1962年5月10日：礼美駅 - 甑山駅（現：ミンドゥンサン駅） - 旌善駅間着工。
• 1962年5月18日：甑山駅 - 古汗駅間着工。
• 1962年12月10日：黄池支線、黄池駅 - 栢山駅間9.0kmが完成。
• 1966年1月10日：旌善線、礼美駅 - 甑山駅間が完成。堤川駅 - 礼美駅間旌善線に編入。
• 1966年1月15日：古汗線、甑山駅 - 古汗駅間10.7kmが完成^[2]。
• 1967年1月27日：旌善線、甑山駅 - 旌善駅間が完成。
• 1969年8月23日：古汗駅 - 黄池駅間着工。
• 1971年1月4日：堤川駅 - 古汗駅間電化工事着工。
• 1973年2月28日：浄岩トンネル竣工。
• 1973年10月16日：太白線、古汗駅 - 黄池駅間15.0km完成。堤川駅 - 古汗駅間、黄池駅 - 栢山駅間太白線に編入
• 1974年6月20日：堤川駅 - 古汗駅間80.1kmの電化工事完成、電気機関車の運行開始。
• 1974年12月20日：咸白駅 - 鳥洞信号場間のループトンネル（咸白第一トンネル）着工。
• 1975年 : 太白三角線0.8kmが完成。
• 1975年12月5日：古汗駅 - 栢山駅間23.7km電化工事完成。
• 1976年12月30日：咸白駅 - 鳥洞信号場間の咸白第一トンネルが完成し、咸白線が全線開通。
• 1977年8月13日：ATS設置。
• 1984年4月10日：CTC化完了。
• 1984年12月1日：黄池駅が太白駅に改称。
• 1994年11月9日：清冷浦信号場 - 寧越間が移設。
• 2004年3月31日：トンイル号廃止。
• 2006年9月21日：堤川駅 - 双龍駅間複線電化工事着工。
• 2006年11月1日：当線を経由するセマウル号が運行終了。
• 2009年9月1日：甑山駅がミンドゥンサン駅に改称。
• 2013年11月14日：堤川駅 - 双龍駅間14.2kmの複線電化工事完成、長楽駅および松鶴駅が廃止される^[3]。

駅一覧

• ●：全列車停車、▲：一部列車停車、|：全列車通過

駅名			駅間キロ (km)	累計キロ (km)	駅 等級	駅種別	ムグンファ号	旌善アリラン列車	接続路線	所在地
日本語	ハングル	英語
堤川駅	제천역	Jecheon	0.0	0.0	1級	地域管理駅	●	●	韓国鉄道公社：中央本線・忠北線	忠清北道 堤川市
立石里駅	입석리역	Ipseok-ri	13.7	13.7	2級	普通駅	|	|
双龍駅	쌍룡역	Ssangnyong	4.6	18.3	2級	普通駅	▲	|		江原道	寧越郡
淵堂駅	연당역	Yeondang	7.6	25.9	3級	普通駅	|	|
清冷浦信号場	청령포신호장	Cheongnyeongpo	5.7	31.6	信号場		|	|
寧越駅	영월역	Yeongwol	3.1	34.7	2級	普通駅	●	●
炭釜信号場	탄부신호장	Tanbu	2.7	37.4	信号場		|	|
蓮下信号場	연하신호장	Yeonha	4.9	42.3	信号場		|	|
石項駅	석항역	Seokhang	6.7	49.0	3級	普通駅	|	|
礼美駅	예미역	Yemi	3.1	52.1	3級	普通駅	▲	●	韓国鉄道公社：咸白線		旌善郡
鳥洞信号場	조동신호장	Jodong	6.6	58.7	信号場		|	|	韓国鉄道公社：咸白線
紫味院信号場	자미원신호장	Jamiwon	4.4	63.1	信号場		|	|
ミンドゥンサン駅	민둥산역	Mindungsan	6.7	69.8	3級	普通駅	●	●	韓国鉄道公社：旌善線
舎北駅	사북역	Sabuk	6.0	75.8	3級	普通駅	●	運 行 な し
古汗駅	고한역	Gohan	4.6	80.4	3級	普通駅	●
杻田駅	추전역	Chujeon	9.0	89.4	3級	普通駅	|				太白市
太白駅	태백역	Taebaek	6.0	95.4	2級	普通駅	●
文曲駅	문곡역	Mungok	3.0	98.4	3級	普通駅	|
栢山駅	백산역	Baeksan	5.7	104.1	3級	普通駅			韓国鉄道公社：嶺東本線
文曲駅 (注)	문곡역	Mungok	-	98.4	3級	普通駅	|
東栢山駅 (注)	동백산역	Dongbaeksan	5.8	104.2	3級	普通駅	▲		韓国鉄道公社：嶺東本線

(注):文曲-東栢山間は太白三角線

廃駅

• 長楽駅 - 堤川駅と立石里駅との間に存在した。2013年11月14日廃止。
• 松鶴駅 - 堤川駅と立石里駅との間に存在した。2013年11月14日廃止。

脚注

1. ^ NAVER ニュースライブラリー
2. ^ 철도청 고시 제207호 (1966년 1월 13일)
3. ^ 국토교통부고시 제2013-601호

関連項目

• 韓国の鉄道路線一覧
• 韓国鉄道公社