この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2014年8月) |
『大衆の反逆』(たいしゅうのはんぎゃく、西: La rebelión de las masas、1929年)は、ホセ・オルテガ・イ・ガセットの著書である。
概要
本書でオルテガは「大衆人」(英: mass-man、西: hombre‐masa[1])の起源をたどり、社会における大衆の権力と行動へと向けた勃興を記述する途中で、自分の気質を分析している。オルテガは大衆とそれを構成する大衆人の両方に対して本書を通してきわめて批判的で、「高貴な生と下等な生」を対比し、彼が大衆人の中に見出した野蛮性と原始性を非難している。
また、近代化に伴い新たにエリート層として台頭し始めた専門家層、とくに「科学者」に対しても「近代の原始人、近代の野蛮人」と激しい批判を加えている。
これは、彼がエリートと非エリートの区別を、その社会関係ではなく内面的、精神的な態度に求めていたことに関係がある。
出版
英語版
著者は初出版の二年後に出版された英語訳を公認し、この英語版には翻訳者が匿名のままにしてほしいと要請したと記してあるが、より最近の版は本書のアメリカでの著作権がTeresa Careyなる人物によって1960年に延長されたと記載してもいて、そしてUS・コピーライト・オフィスの1960年1月におけるアメリカの著作権の延長についての出版リスト[2]は、J. R. Careyという名前のまま翻訳者を記している。
日本語訳
- 佐野利勝訳
-
- 佐野利勝 訳『大衆の叛逆』筑摩書房、1953年。
- 神吉敬三訳
- 桑名一博訳
-
- 桑名一博 訳『オルテガ著作集 2 大衆の反逆 無脊椎のスペイン』白水社、1969年。ISBN (978-4-560-02081-4)。
- 桑名一博 訳『大衆の反逆』白水社〈白水叢書〉、1975年。ISBN (978-4-560-01821-7)。- 選書判
- 桑名一博 訳『大衆の反逆』(新装単行判)白水社、1985年。ISBN (978-4-560-01852-1)。
- 桑名一博 訳『大衆の反逆』(解説久野収)白水社〈イデー選書〉、1991年7月。ISBN (978-4-560-01896-5)。
- 桑名一博 訳『オルテガ著作集 2 大衆の反逆 無脊椎のスペイン』(新装復刊)白水社、1998年11月。ISBN (978-4-560-02377-8)。
- 桑名一博 訳『大衆の反逆』(解説久野収)白水社〈白水Uブックス 1101 思想〉、2009年3月。ISBN (978-4-560-72101-8)。- 新書判
- 寺田和夫訳
脚注
参考文献
は列挙するだけでなく、(脚注)などを用いてしてください。 |