大槻 文藏(おおつき ぶんぞう、1942年(昭和17年)9月25日 - )は、(シテ方)観世流能楽師。2021年現在、大阪を代表する能楽師である[1]。
概要
(大槻秀夫)の長男として大阪に生まれる。祖父((大槻十三))、父(大槻秀夫)、観世寿夫、八世観世銕之亟に師事[1]。
自身の発表の会として「大槻文藏の会」を毎年開催している[2]。
梅原猛・天野文雄・(村上湛)・堂本正樹・伊藤正義らとともに、復曲能や新作能にも積極的に取り組む。
2013年4月 大槻裕一を芸養子とする。
主な略歴
主な復曲能
主な新作能
- 1999年 - 『(蛙ケ沼)』『(当願暮頭)』『(渇水龍女)』『(額田王)』
- 2000年 - 『(大阪城)』
- 2008年 - 『(河勝)』
- 2012年 - 『(生國魂)』
受賞等
受賞
- 1997年(平成9年) - 読売演劇大賞優秀男優賞
- 1998年(平成10年) - 文化庁芸術祭優秀賞
- 観世寿夫記念法政大学能楽賞
- 1998年(平成10年) - 大阪芸術祭優秀賞
- 2000年(平成12年) - 芸術選奨文部大臣賞[1]
- 2002年(平成14年) - 紫綬褒章
- 2006年(平成18年) - 大阪市・大阪文化祭賞グランプリ
- 2006年(平成18年) - 大阪府・大阪舞台芸術賞
- 2013年(平成25年) - 旭日小綬章[2]
- 2018年(平成30年) - 文化功労者
その他
役職
著書
- 井沢元彦、大槻文蔵、森田拾史郎共著『平家物語の怪―能で読み解く源平盛衰記』1990年10月、世界文化社、(ISBN 978-4418995363)
脚注
関連項目
- 観世清和 - 同門観世流の二十六世で当代
- 観世銕之丞 - 同門観世流観世家の分家当主
- 梅若六郎 (56世) - 同門観世流のシテ方で二世梅若玄祥
- 片山幽雪 - 京都片山家九世当主で人間国宝
外部リンク
- 公益財団法人 大槻能楽堂