来歴
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東京出身。東京女子大学文学部英米文学科卒業。英語教師を10年間勤めたのち、ドイツに渡る。帰国後、翻訳家となった。
ミヒャエル・エンデの『モモ』をはじめ、ナチス、ハンナ・アーレント、アドリエンヌ・リッチ、ノーマ・フィールドなど、プロテスタント左派、フェミニズムの立場からのドイツ語からの翻訳が多いが、英語の翻訳も行う。
受賞
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- 2001年 - 独日翻訳賞『ラーエル・ファルンハーゲン』
- 2005年 - 日本翻訳文化賞(第42回)『アーレント=ヤスパース往復書簡』(全3巻)
訳書
- ゲルトルート・ホイザーマン『マリアンネ』学習研究社 1970
- R.ヒンデルクス=クッチャー『いなずま坊や モーツァルト』学習研究社(世界の伝記) 1972
- ハンナ・アーレント『全体主義の起原 2・3』みすず書房 1972(度々新版)。大島通義、大久保和郎共訳
- フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』学習研究社 1973
- ウオルィンスキイ『美の悲劇 ドストエフスキイ『白痴』研究』みすず書房 1974
- K.メーネルト『モスクワと新左翼』朝日新聞社 1975
- エンデ『モモ』(岩波書店)1976
- ウィリアム・シャイラー『ベルリン日記』大久保和郎共訳 筑摩書房 1977
- D.シェーンボウム『ヒットラーの社会革命 1933~39年のナチ・ドイツにおける階級とステイタス』大島通義共訳 而立書房 1978
- M.ライフ『ベノとわらうふろおけ』あかね書房 1978
- 『ランドフスカ音楽論集』レストウ編 鍋島元子と共訳 みすず書房 1981
- ライナー・クンツェ『素晴らしい歳月』晶文社 1982
- E.モルトマン=ヴェンデル『イエスをめぐる女性たち 女性が自分自身になるために』新教出版社 1982
- エマヌエル・リンゲルブルム『ワルシャワ・ゲットー 捕囚1940-42のノート』入谷敏男共訳 みすず書房 1982
- H.P.ブロイエル『ナチ・ドイツ清潔な帝国』人文書院 1983
- R.シュトゥルンク『キリストへの信従 一つの福音的挑発』新教出版社 1984
- ルート・フォン・マイエンブルク『ホテル・ルックス ある現代史の舞台』晶文社 1985
- アイザック・ドイッチャー『大粛清・スターリン神話』菊地昌典共訳 TBSブリタニカ 1985年
- H.コックス『世俗都市の宗教 ポストモダン神学へ向かって』新教出版社 1986
- J.E.ベーレント『世界は音 ナーダ・ブラフマー』人文書院 1986
- ウイリアム・シャイラー『第三帝国の終り 続ベルリン日記』筑摩書房 1987
- ロバート・エーベン・サケット『ミュンヘン・キャバレー・政治 1900-1923』晶文社 1988
- E.モルトマン=ヴェンデル『乳と蜜の流れる国 フェミニズム神学の展望』新教出版社 1988
- 『嘘、秘密、沈黙。 アドリエンヌ・リッチ女性論 1966-1978』晶文社 1989
- 『血、パン、詩。 アドリエンヌ・リッチ女性論 1979-1985』晶文社 1989
- バーバラ・W.タックマン『世紀末のヨーロッパ 誇り高き塔・第一次大戦前夜』筑摩書房 1990
- サーラ・スレーリ『肉のない日 あるパキスタンの物語』みすず書房 1992
- ルース・ハバード、マーガレット・ランダル『赤のかたち 二人の女性の対話』青海恵子共訳 みすず書房 1993
- マーガレット・アトウッド『浮かびあがる』新水社 1993
- ジャネット・セイヤーズ『20世紀の女性精神分析家たち』晶文社 1993
- ノーマ・フィールド『天皇の逝く国で』みすず書房 1994
- エルジビェータ・エティンガー『アーレントとハイデガー』(みすず書房 1996年)
- ハンナ・アーレント『ラーエル・ファルンハーゲン―ドイツ・ロマン派のあるユダヤ女性の伝記』(みすず書房 1999年)
- ノーマ・フィールド『祖母のくに』みすず書房 2000
- 『アーレント=ハイデガー往復書簡 1925-1975』ウルズラ・ルッツ編 木田元共訳 みすず書房 2003
- 『アーレント=ヤスパース往復書簡』全3巻 みすず書房 2004
- ノーマ・フィールド『へんな子じゃないもん』みすず書房 2006
- ローラ・ハイン『理性ある人びと力ある言葉 大内兵衛グループの思想と行動』岩波書店 2007
- E・T・A・ホフマン『黄金の壺/マドモワゼル・ド・スキュデリ』光文社古典新訳文庫 2009
- ローザ・ルクセンブルク『獄中からの手紙 ゾフィー・リープクネヒトへ』編訳 みすず書房(大人の本棚) 2011
- ハンナ・アーレント『ユダヤ論集』J・コーン,R・H・フェルドマン編、全2巻 みすず書房 2013
- アンドルー・ゴードン『ミシンと日本の近代 消費者の創出』みすず書房 2013
- ホフマン『砂男/クレスペル顧問官』光文社古典新訳文庫 2014
- 『アーレント=(ブリュッヒャー)往復書簡 1936-1968』ロッテ・ケーラー編 初見基共訳 みすず書房 2014
- ホフマン『くるり割り人形とねずみの王さま・ブランビラ王女』光文社古典新訳文庫 2015
- エリザベス・ヤング=ブルーエル『ハンナ・アーレント 〈世界への愛〉の物語』
- 矢野久美子・粂田文・橋爪大輝共訳、みすず書房 2021。遺著
- その他、童話、絵本の翻訳を多数出版
出典
- 日外アソシエーツ現代人物情報