多賀大社前駅(たがたいしゃまええき)は、滋賀県犬上郡多賀町大字多賀にある近江鉄道多賀線(彦根・多賀大社線)の駅で[1][4]、同線の終着駅でもある[5]。駅番号はOR09。多賀大社の最寄り駅である[1][6][7]。
歴史
- 1914年(大正3年)3月8日:近江鉄道多賀線の高宮駅 - 当駅間開業に伴い[2]、多賀駅(たがえき)として開業[1][2]。
- 1925年(大正14年)3月12日:高宮駅 - 当駅間が電化される[2][8]。
- 1960年(昭和35年)11月10日:東亜セメント(後の住友セメント、現在の住友大阪セメント)多賀工場(廃止、現在はダイニック滋賀工場)と野沢セメント(同)彦根工場(廃止、現存せず)間を結ぶ石灰石輸送を開始[8]。
- 1974年(昭和49年)6月1日:キリンビール滋賀工場への引き込み線が結ばれ、貨物輸送を開始[9]。
- 1986年(昭和61年)3月27日:セメント工場間の石灰石輸送を廃止[8]。
- 1998年(平成10年)4月1日:駅名を多賀大社前駅に改称[3][9]。
- 2002年(平成14年)12月19日:コミュニティハウス併設駅舎に改築[9][10]。
- 2010年(平成22年)4月1日:駅業務を廃止、無人化される[3]。
- 2020年(令和2年)11月4日:西武鉄道と友好提携している台湾鉄路管理局の万華駅(台北市・艋舺龍山寺の最寄り)と姉妹駅協定締結[11]。
駅構造
頭端式ホーム3面2線[1]を有する地上駅で、駅舎内にコミュニティハウスを併設している[4][6][10]。無人駅であるが、窓口や改札口が設けられており、初詣で需要が高い年始の時期などには臨時で営業する場合もある[12]。
のりば
- 付記事項
駅周辺
駅の北西や南東側を中心にまとまった住宅地があるが、主に田園地帯が広がる。
接続交通機関
駅前に湖国バスと愛のりタクシー(デマンドタクシー)の停留所を設けている。なお、駅付近には湖国バスの停留所がもう1ヵ所設けられているため、こちらも併せて解説する。
- 多賀大社前駅
駅前にある停留所。駅前を経由する湖国バスは平日にごく少数しか運行されない(※南彦根駅西口行き:3便、彦根駅行き:2便)。
- ※彦根方面から多賀町内を循環する路線。詳細は(多賀線(湖国バス))を参照。
- 多賀大社前駅口
駅裏側の滋賀県道224号線にある停留所。駅から徒歩5分を要するが、こちらを発着する湖国バスは土曜・休日も運行する。
- 湖国バス
- 南彦根駅西口 / 彦根駅
- ※彦根方面から多賀町内を循環する路線。詳細は多賀線(湖国バス)を参照。
隣の駅
- 近江鉄道
- ■多賀線(彦根・多賀大社線)
- スクリーン駅(OR08) - 多賀大社前駅(OR09)
脚注
記事本文
出典
- ^ a b c d e f 鼠入昌史『終着駅巡礼』イカロス出版、2016年12月25日、83頁。ISBN (978-4-8022-0259-6)。
- ^ a b c d 朝日 2011, p. 13.
- ^ a b c 寺田 2013, p. 275.
- ^ . 東京新聞 TOKYO Web. (2021年2月23日). オリジナルの2021年2月23日時点におけるアーカイブ。2022年2月1日閲覧。
- ^ a b 朝日 2011, p. 10.
- ^ a b 稲見眞一 (2011年7月26日). “稲見駅長の鉄道だよ人生は!! 近江鉄道の旅(16)「多賀大社前駅」の変遷。”. 中京テレビ放送. 2022年2月1日閲覧。
- ^ a b c 寺田 2013, p. 274.
- ^ a b c 朝日 2011, p. 14.
- ^ a b 「鉄道記録帳2002年12月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、25頁。
- ^ “礁渓駅と伊豆長岡駅、姉妹駅に 互いの温泉PRに意欲/台湾”. フォーカス台湾. (2020年11月4日)
- ^ “年末年始の運行ダイヤおよび駅臨時営業について”. 近江鉄道. 2021年12月31日閲覧。
- ^ “多賀大社前駅(高宮(滋賀)方面)の時刻表|近江鉄道”. 近江鉄道. 2022年7月25日閲覧。
- ^ “予約型乗合タクシー「愛のりタクシーたが」のご案内”. 多賀町. 2022年4月19日閲覧。
参考文献
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 29 近江鉄道/信楽高原鐡道/伊賀鉄道/養老鉄道』朝日新聞出版、2011年10月9日。
- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN (978-4-7770-1336-4)。
関連項目
外部リンク
- 多賀大社前駅 - 近江鉄道