『地下鉄のザジ』(ちかてつのザジ、仏:Zazie dans le métro)は、1960年制作のフランス映画。フランスの詩人・小説家であるレーモン・クノーによる1959年発表の同名小説を原作としている。
概説
映画はルイ・マル監督のコメディ映画。フランス映画のヌーヴェルヴァーグ運動の先駆けとなった。ストライキで地下鉄が運行していないパリを舞台に、少女ザジが町をさまよう様子をシュルレアリスム的でスラップスティックな表現で描いているバーレスク映画。
2009年9月より、完全修復ニュープリント版で全国順次で単館上映される事になった。配給元はザジフィルムズ。
物語
地下鉄に乗るのを楽しみに地方から出てきた10歳の少女ザジが、2日間パリに住む親戚のガブリエルおじさんに預けられる。ザジはおじさんの元を抜け出し、地下鉄のストライキで混乱するパリの町を冒険するが…。
キャスト
関連
原田知世の『バースデイ・アルバム』(1983年)に大貫妙子作詞・作曲の「地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)」が収録、後にセルフカバーされている。
映画『地下鉄のザジ』撮影中に、エッフェル塔から投身自殺した人物がおり、映画をスロー再生すれば、足を確認することができる[1]。
脚注
- ^ カリエール&ベシュテル『万国奇人博覧会』(ちくま文庫)P.302