利用
土鍋は水炊きやちゃんこ鍋などの鍋料理に利用される[2][3]。また、おでんなどの煮込み料理[2]、燻製づくりにも使われる。
このほかグラタンやドリア、ローストチキンなどオーブンで調理する西洋料理、魚介類や野菜などを使った蒸し料理、炊飯などにも利用される[2][4]ようになっている。このため直火のほか、オーブンや電子レンジに対応した土鍋もある[2]。またIH調理用に、銀やアルミニウムを溶射したり、ステンレス板やカーボン板を底面に固定したりしたIH土鍋もある[2]。
特性
調理と保管
目止め
初めて使用する土鍋には釉薬部分に入った細かい溝(貫入)や気泡などが全体的にみられる[5]。これらは水漏れの原因となったり、臭いやカビの原因となる[2][5]。それを防ぐため初めて使用する土鍋の場合、お粥を炊いたり、米のとぎ汁や小麦粉を入れた水をひと煮立ちさせてデンプンで埋める「目止め」と呼ばれる処理が必要である[2][5](製品によっては目止めが不要な土鍋もある)。
熱による変化
土鍋は急激な熱の変化に弱く、冷めた土鍋を急に強火で熱したり、熱いままの土鍋を水で洗ったりすると割れることがある[5]。