この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2015年6月) |
国際セリ名簿基準委員会(こくさいセリめいぼきじゅんいいんかい、英文表記:International Cataloguing Standard Committee)とは、かつて存在した競走馬のセリを行う際にその馬に関する実績などの表記を標準化するための委員会である。略称はICSC。 2007年6月17日、ロンドンで開催された年次総会で(国際格付番組企画諮問委員会)(IRPAC)へ権限を移行、表記の標準化は各地域のICS小委員会が責任を持つようになった[1]。
概要
サラブレッドの生産、競走、セリ市の国際化が進展する状況を踏まえ、1981年に「全世界的にセリ名簿の記載基準の統一性を確立すること」を目的として、ICSCが組織された。
国ごとに異なるレベルにある競馬の競走をパートI、パートII、パートIII、パートIV(障害競走)というカテゴリに分け、そのランクを統一した基準で示す。
パートIに認定された国は、その国のG格付け(グレード、またはグループ)が直接ICSCの定める(国際格付け)となる。その一方で、すべてのG格付け競走(重賞競走)は国際開放しなければならない。日本は2007年にパートI国に認定された。
ICSCにGI認定された競走はセリ名簿にて太字(ボールドタイプ)で記載することが可能である。
2007年6月、国際格付番組企画諮問委員会(IRPAC)へ権限を移行。IRPACの提言はSITAによって承認されるようになった[2]。
認定国
2022年現在。International Cataloguing Standards Book[3]より。
パートI
すべての国際競走に国際グレード(国際グループ)の格付けが適用される。
パートII
一部の国際競走に国際グレード(国際グループ)の格付けが適用される。
パートIII
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パートIV
障害競走を開催する国。
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脚注
注釈
- ^ 2006年以前はパートII。
- ^ 中央競馬については2-3歳限定戦は2009年から段階開放し、2010年から完全開放された。また国際格付けの基準を満たしていなかった重賞については2009年まで日本国内限定グレード「Jpn(I・II・III)」を使用していた。2009年以後、国際格付け基準を満たしていない重賞競走はグレードなしの「(新設)重賞」扱い(1年目「新設重賞」、2年目以後「重賞」と表記)となっている。地方競馬については2011年から国際競走となった東京大賞典を除く全ての重賞競走(ダートグレード競走を含む)が、外国馬への開放がなされていないか、国際格付けを申請していない(全日本2歳優駿が該当、国際格付けは「L」<出走資格に制限のないリステッド競走>として施行)ためJpnグレードを採用している。なお国際パート1認定後はJpnグレードであっても、原則として上記の国際基準に準じ、最低でも重賞新設当初2年目まではグレードなしの「(新設)重賞」として表記されるようになっている(日本グレード格付け管理委員会の項参照)
- ^ 1985年から1991年まではパートI。
- ^ シンガポール・マレーシアの2か国でマラヤン・レーシング・アソシエーションを組織している。
- ^ 2006年以前はパートIの南アフリカ統轄の一部。
- ^ 2008年以前はパートIII。
- ^ 2015年以前はパートIII。
- ^ 1981年から2019年まではパートI。
- ^ 2013年からパート入り。
出典
- ^ History - International Cataloguing Standards Committee ifhaonline.org、2022年12月21日閲覧
- ^ 2022 International Cataloguing Standards Book Front Material ifhaonline.org、2022年12月21日閲覧
- ^ International Cataloguing Standards Book ifhaonline.org、2022年12月21日閲覧
- ^ a b Hong Kong Promoted to Part I of the International Cataloguing Standards Book; Korea Promoted to Part II ifhaonline.org、2016年4月2日閲覧
関連項目
- 国際競馬統括機関連盟
- 競馬の競走格付け
- ワールド・ベスト・レースホース・ランキング - 国際競走馬格付け委員会が競走馬のレーティング(ハンデキャップ)数値を表す能力指数
外部リンク
- History - International Cataloguing Standards Committee