国鉄T10形コンテナ(こくてつT10がたコンテナ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1964年(昭和39年)から1968年(昭和43年)にかけて製造した、鉄道輸送用一種規格(約11 ft)タンクコンテナである。
概要
1964年(昭和39年)に国鉄初のタンクコンテナとして東急車輛製造、富士重工業にてそれぞれ1個ずつ計2個が製作された。落成時の形式名は400形式であったが1966年(昭和41年)6月の称号改正によりT10形に変更した。その後量産型として1966年(昭和41年)に10個、1967年(昭和42年)に12個が富士重工業にて製作された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には9個がJR貨物に承継されたが1996年(平成8年)度に形式消滅した。
保存コンテナ
T10 4がJR貨物で廃棄後鉄道博物館にて保存展示されている。
参考文献
- 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。(全国書誌番号):(21465967)。
- 吉岡心平『国鉄コンテナのすべて』 下、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 122〉、2009年11月。ISBN (978-4-77705265-3)。