この記事には複数の問題があります。改善や(ノートページ)での議論にご協力ください。
|
国鉄C21形コンテナ(こくてつC21がたコンテナ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1974年(昭和49年)から1976年(昭和51年)まで製造した、鉄道輸送用12 ft長5 t積み(有蓋コンテナ)である。
概要
1970年(昭和45年)に試作された、5 t積み12 ft長の2種コンテナC94形では、上下隅に(ツイストロック)式の金具が設置されていたが、量産形式のC20形では採用を見送った。その後、コンテナ主要基地でクレーン自動荷役を行う計画が出たため、1974年(昭和49年)にC20形を基に上部四隅にツイストロック式のクレーン用の吊り金具を備えて、構造強化を図った本形式が登場した。
14,000個が、富士重工業および東急車輛製造で製造された。しかし、荷役設備が対応できなかったためクレーン自動荷役は失敗に終わり、C20形コンテナと同様に運用されるようになった。1977年(昭和52年)から吊り金具の無いC20形が再び製造されている。
本形式を基に、内部に保冷パネルを追加して簡易保冷コンテナとしたC95形が開発された。
1983年(昭和57年)にC20形と共に、荷役の効率化のため片側面に扉を設けた「二方開き」のC30形へ、数百個が改造された。
1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化に際しては、12,801個が日本貨物鉄道(JR貨物)に引き継がれ、継続使用された。数百個が簡易通風仕様の50000番台へ改造された(詳細は(C20形)の項目を参照)。その他にも側面の半分を撤去して無蓋化改造された個体もある。
その後、18D形や19D形などの新形コンテナの登場により、他形式コンテナへの改造や廃棄が進み、2006年度(平成18年度)に全廃された。
構造
C20形コンテナをクレーン自動荷役用に改良したもので、上部四隅にツイストロック式の吊り金具付きとするとともに、鴨居等の構造が強化された。片側妻扉のみの一方開き。外法寸法は高さ2,350 mm、幅2,438 mm、長さ3,658 mm、自重1.3 t。内容積は17.0 m3。
塗装は、当時の標準色である黄緑6号「コンテナグリーン」を地色とするが、側面の帯はC20形の白色に対し、区別のため青色(青22号)となっている点が異なる。屋根上の対角2ヶ所にコンテナ番号の下3桁を標記している。
参考文献
この節にはや(外部リンク)の一覧が含まれていますが、(脚注)によって参照されておらず、情報源が不明瞭です。 |
- 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。(全国書誌番号):(21465967)。
- 吉岡心平『国鉄コンテナのすべて』 下、ネコ・パブリッシング〈RM LIBRARY 122〉、2009年11月。ISBN (978-4-77705265-3)。