歴史
1928年(昭和3年)、倉島大音によって開山された。倉島大音は長野県出身で、弁護士になるべく法政大学に入学していた。ところが大病を患ったため、故郷の病院に入院した。倉島大音は「病気が治ったら出家する」と長野の善光寺に願を掛けた。その甲斐あって治癒したため、善光寺との約束を果たすべく出家し、大正大学に入り直して、浄土宗の僧侶としての道を歩むことになった[1]。
その後、当地にて寺院の開設を志したが、資金が無かったので、四季の絵を自分で描き、友人の俳句を添えた(画軸)を売って資金としたという[1]。
そして善光寺から善光寺式阿弥陀三尊を賜って本尊とし、寺を開山した。寺号も「善光寺」とした。倉島大音は当寺を拠点に布教活動していたが、1936年(昭和11年)に45歳で死去した。その後も後継者によって善光寺信仰を伝え、現在に至っている[2][3]。
交通アクセス
- 王子駅より徒歩15分。
脚注
参考文献
- 北区史編纂調査会 編『北区史(民俗編3)』東京都北区、1996年
外部リンク
- 王子善光寺