「吸殼の風景」(すいがらのふうけい)は、日本のシンガーソングライター・さだまさしが1977年7月10日にリリースしたサード・シングルである。
解説
- 本シングルは次作アルバム『風見鶏』の先行シングルとしてリリースされた。
- リリースされた1977年7月10日時点では依然「雨やどり」が大ヒット中であり[1]、B面曲が「雨やどり」のアンサー・ソングでもあったことから比較的ヒットし、8月1日付のオリコンでは12位「雨やどり」、13位「吸殼の風景」というコンビ・チャートにも至っている。
- それまでさだがリリースしてきたシングル曲はミディアム・テンポのものが多かったが、本シングルにおいて初めてアップ・テンポの楽曲のをリリースした。
吸殼の風景
別れた恋人同士が再会し、互いの非をかばう心情をうたった歌。なお正式なクレジット名の殻の字は「殻」ではなく旧字体の「殼」であるが、シングルジャケットとアルバム「風見鶏」では「殻」となっている。
のちに『続帰郷』でセルフカバー。アレンジが変更され、ミディアムテンポとなっている。
もうひとつの雨やどり
大ヒット曲「雨やどり」の替え歌であり、アンサー・ソングにあたる。さだは、「雨やどりがお笑いに染まって本質が見えなくなっていく現状に、蛇足ながらも答えを出してしまった」と曲紹介で述べている。後にさだの実妹でこの楽曲(および「雨やどり」)の主人公のモデルでもある佐田玲子がカヴァーした。また、『週刊少女コミック』誌で高橋亮子が漫画化した。
収録曲
SIDE 1
「吸殼の風景」(作詩[2]・作曲:さだまさし、編曲:渡辺俊幸)
SIDE 2
「もうひとつの雨やどり」(作詩・作曲:さだまさし、編曲:Jimmie Haskel)