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名古屋市交通局300形電車

名古屋市交通局300形電車(なごやしこうつうきょく300がたでんしゃ)は、1967年昭和42年)に登場した名古屋市交通局名古屋市営地下鉄)の通勤形電車である。かつて東山線で使用されていた。

名古屋市交通局300形電車
名古屋市交通局300形電車
(1994年3月16日)
基本情報
運用者 名古屋市交通局
製造所 日本車輌製造[1]
日立製作所[1]
製造年 1967年2月 - 1975年3月[2]
製造数 6編成114両
運用開始 1967年3月30日
運用終了 2000年4月11日
廃車 2000年4月12日
投入先 東山線
主要諸元
編成 4両編成(製造時)
6両編成(廃車直前)
軌間 1435 mm
電気方式 直流600 V
第三軌条方式
車両定員 110人(300形)[2]
115人(800形)[2]
自重 25.0 t(300形・自動塗油器搭載車は25.05 t)[1][2]
23.3 t - 24.0 t(800形)[2]
全長 15,580 mm[2]
全幅 2,508 mm[2]
全高 3,370 mm[2]
車体 全鋼製[2]
台車 日立製作所
KH-46・KH-46A・KH-46C[1][2][3]
日本車輌製造
ND-110・ND-110A・ND-111・ND-111S[1][2][3]
住友金属
FS-354・FS-354S[1][2][3]
主電動機 直流直巻電動機
三菱電機 MB-3092
日立製作所 HS-630
日本車輌製造 NE-55[2]
主電動機出力 55 kW × 4個[2]
駆動方式 WNドライブ[1]
歯車比 6.31(301 - 332・801 - 848)[1]
6.73(333 - 338・849 - 872)
制御方式 抵抗制御
制御装置 日立製作所製MMC-LTB[2]
制動装置 電磁直通ブレーキ[2]
保安装置 (打子式ATS)
(テンプレートを表示)

本稿では中間車の800形についても記述する。

概要

(200形)の改良車として1967年(昭和42年)の東山公園 - 星ヶ丘間開業に際し、4両編成3本(12両)、1969年(昭和44年)の星ヶ丘 - 藤ヶ丘(現・藤が丘)間開業と5両編成化に際し、300形26両と800形42両、1975年(昭和50年)の6両編成化に際し、6両編成19本(制御電動車300形38両、中間電動車800形76両の計114両)が日本車輌製造日立製作所にて製造された[1][4][3]。先に登場した200形や中間車の700形、名城線(現・一部は名港線1000形系列を基本としている。編成間の連結は考慮しないようになっており、中間車側は棒連結器による永久固定編成とされた[4]

車体

形態としては名城線(現・一部は名港線)1000形系列を100形と同じ風洞を内蔵した屋根に変えたものであり、側面は幅1300 ㎜の両開き扉で側窓は3連窓のユニット窓となっている[4][5]。ただし、前面の行先表示器は名城線(現・一部は名港線)1000形系列と異なり、幕式ではなく、200形以前と同様の系統板式を継承している。東山線の車両としては初めて編成の全車両の客用扉が両開き式となった。また、編成間の連結を考慮しないことから、100形で採用された乗務員室の車掌台側の仕切りを乗務員室扉側へ折りたたみ客室に転換できる方式は、本形式では採用されていない[4]。塗装は100形・200形と同様の菜種色(黄色、ウィンザーイエロー)1色である。

主要機器

主電動機は700形と同じ三菱製MB-3092・日立製HS-830・日車製NE-55で、出力は 55 kWとされている[2]。制御回路電源は 100 Vに変更されている[4]。歯車比は当初101:16(6.31)だったが、1973年製造の849以降は車輪径を 950 mmから 1000 mmとしたことに伴い、101:15(6.73)に変更されている[6]。制御装置は200形と同じ日立製MMC-LTBであり、ブレーキも200形と同じくSMEE電磁直通ブレーキであるが、非常ブレーキにも発電ブレーキを使用できるようになっている[4][2]。台車は日立製KH-46・KH-46A・KH-46C、日車製ND-110・ND-110A・ND-111・ND-111S、住友製FS-354・FS-354Sで、弾性車輪については200形から引き続き採用されている[1][2][4][3]。補助電源装置は1967年に製造された301 - 306と801 - 806については全車にMGを搭載している[4]。一方、1969年以降に製造された車両は300形にサイリスタ使用の静止形インバータ(SIV)を設け、騒音低下と保守軽減を図った。このSIVは3両分の給電能力があり、これ以後の800形については両端の300形より給電を受ける形となった。このため原則として800形は補助電源装置を搭載していない[4]。ただし、MG搭載の初期車と編成を組む809・849 - 851についてはMGを搭載している[4][7]。また、311・331については自動塗油器を搭載している[1]。なお、800形は700形710号以降と外観は同一だが、制御回路電圧は本形式のみ100Vで、100形・200形[注釈 1]は36Vとされ、併結不可能となっている[8]

編成

1978年時点[9]
← 藤が丘
高畑 →
形式 300 800 800 800 800 300
区分 Mc M M M M Mc
車両番号 301 801 802 803 849 302
303 807 808 809 850 304
305 804 805 806 851 306
307 810 811 812 852 308
309 813 814 815 853 310
311 816 817 818 854 312
313 819 820 821 855 314
315 822 823 824 856 316
317 825 826 827 857 318
319 828 829 830 858 320
321 831 832 833 859 322
323 834 835 836 860 324
325 837 838 839 861 326
327 840 841 842 862 328
329 843 844 845 863 330
331 846 847 848 864 332
333 865 866 867 868 334
335 869 870 871 872 336
337 873 874 875 876 338

改造

後年(時期不詳)、301・303については補助電源装置が従来のMGからSIVに換装され、301と編成を組んでいた801・802については補助電源装置からMGが撤去された[4]

後年(時期不詳)、放送装置が設置されたが、発車予告ベルは廃車まで設置されなかった。

廃車

5050形の導入に伴い、6両は1992年3月31日付で最初に廃車され[10]、その後も廃車が進み、2000年4月11日を最後に営業運転を終了し[11]、12日付で廃車され、形式消滅した[12][13]。本形式の営業運転終了により、名古屋市営地下鉄の非冷房車は営業線上から姿を消し、全車両が冷房車に統一された[12]

他事業者への譲渡

廃車後、一部の車両については他の事業者に譲渡され、架線集電化改造が行われた。

譲渡された車両は以下の通り(事業者別に記載)。

  • 高松琴平電気鉄道に譲渡[14]
    • 300形313・314
  • ブレノスアイレス地下鉄に譲渡[12][15]
    • 300形311・312・315 - 320・333 - 338
    • 800形849 - 876

その他

1996年付で廃車された329・330は藤ヶ丘工場(現・藤が丘工場)で牽引車として利用されていた[16]が、現存しない[17]

参考文献

  • 慶応義塾大学鉄道研究会編『私鉄ガイドブック・シリーズ 第6巻 南海・西鉄・大阪地下鉄・名古屋地下鉄』 誠文堂新光社、1971年。
  • 慶応義塾大学鉄道研究会『私鉄電車のアルバム3』 交友社、1977年。
  • 東京工業大学鉄道研究部編『私鉄電車ガイドブック4 相鉄・横浜市・名鉄・名古屋市』 誠文堂新光社、1978年。
  • 田川輝紀・小川金治『日本の私鉄20 名古屋市営地下鉄』(カラーブックス)、保育社、1982年。(ISBN 4-586-50586-9)
  • 鉄道ピクトリアル
    • 「特集 日本の地下鉄」『鉄道ピクトリアル』第525号、電気車研究会、1990年3月。 
    • 「特集 名古屋市営地下鉄」『鉄道ピクトリアル』第673号、電気車研究会、1999年8月。 

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 名城線(現・一部は名港線)1000形系列も含む。
  2. ^ ただし、IGBT素子VVVFインバータ制御装置に更新されている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 慶應義塾大学鉄道研究会 『私鉄ガイドブック・シリーズ第6巻 南海・西鉄・大阪地下鉄・名古屋地下鉄』239 - 241頁
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 田川・小川『日本の私鉄20 名古屋市営地下鉄』138 - 139頁
  3. ^ a b c d e 東京工業大学鉄道研究部 『私鉄電車ガイドブック4 相鉄・横浜市・名鉄・名古屋市』302 - 305頁
  4. ^ a b c d e f g h i j k 田川・小川『日本の私鉄20 名古屋市営地下鉄』110 -112頁
  5. ^ 慶應義塾大学鉄道研究会 『私鉄ガイドブック・シリーズ第6巻 南海・西鉄・大阪地下鉄・名古屋地下鉄』184 - 185頁
  6. ^ 東京工業大学鉄道研究部 『私鉄電車ガイドブック4 相鉄・横浜市・名鉄・名古屋市』262 - 265頁
  7. ^ 田川・小川『日本の私鉄20 名古屋市営地下鉄』142 - 143頁
  8. ^ 慶應義塾大学鉄道研究会 『私鉄電車のアルバム 3』114 - 115頁
  9. ^ 東京工業大学鉄道研究部 『私鉄電車ガイドブック4 相鉄・横浜市・名鉄・名古屋市』266頁
  10. ^ 『鉄道ピクトリアル』1992年10月臨時増刊号(No.566)「新車年鑑 1992年版」 195頁
  11. ^ 交友社鉄道ファン』2000年7月号 通巻471号 p.156
  12. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』2001年10月臨時増刊号(No.708)「新車年鑑 2001年版」 100頁
  13. ^ 『鉄道ピクトリアル』2001年10月臨時増刊号 (No.708)「新車年鑑 2001年版」 183頁
  14. ^ 『鉄道ピクトリアル』1999年10月臨時増刊号 (No.676)「新車年鑑 1999年版」 183頁
  15. ^ 『鉄道ピクトリアル』1999年10月臨時増刊号 (No.676)「新車年鑑 1999年版」 184頁
  16. ^ 『鉄道ピクトリアル』(第673号)1999年8月号、33頁
  17. ^ 「保存車・廃車体一覧3 補遺【第6回】」『RAIL FAN』第49巻第3号、鉄道友の会、2002年3月号、20頁。 
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