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名古屋保険金殺人事件(なごやほけんきんさつじんじけん)とは、1979年から1983年にかけて発生した日本の殺人事件。「半田保険金殺人事件」とも呼ばれる。
概要
運送業を経営する男T(当時32歳)と従業員I(当時37歳)が2人の男性に保険金殺人をはたらき、また借金返済を迫った男性を殺害した事件である。
事件
裁判
1985年12月2日、名古屋地裁は2人に死刑判決を言い渡した。1987年3月31日、名古屋高裁は控訴を棄却。Iは上告せず死刑が確定。1993年9月21日、最高裁はTの上告を棄却し死刑が確定した。
死刑執行
1998年11月19日、名古屋拘置所で死刑囚I(56歳没)の死刑が執行された。同日には名古屋拘置所で別の死刑囚1人にも刑が執行されたほか、広島拘置所でも泰州くん誘拐殺人事件の死刑囚が刑を執行されている。
2001年12月27日、名古屋拘置所で死刑囚T(51歳没)の死刑が執行された。同日には練馬一家5人殺害事件の死刑囚も、東京拘置所で死刑を執行されている。
日本では同一事件の共犯は同日に死刑執行することが慣例となっており、同一事件の共犯が別々に死刑執行されるのは極めて異例である。これは、Bの兄らが従犯であるTの死刑を望まず、減刑のための活動を行ったことが影響しているともされる[要出典]。
Bの兄の原田正治は、Tの死刑が確定する直前や、確定後に拘置所の特別の計らいでTに面会し、それを通じ死刑を望まなくなった、と語っている。 彼はその後、犯罪被害者の救済支援および確定死刑囚との面会の自由を主張し、講演活動などをおこなっている[1]。
脚注
- ^ “言えなかった「バカヤロー」 弟殺した死刑囚と向き合った「80分」”. 朝日新聞DIGITAL (2021年12月25日). 2022年12月24日閲覧。