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同位体効果

同位体効果(どういたいこうか、英語: isotope effect)は、物質や化合物を構成する原子の同位体に起因して、物性、反応性が変化する事や、(同位体比)が変化する事をいう。

概要

同位体効果は大きくわけて二種類あり、質量に起因するものと核の形状や電荷分布が異なることに起因するものがある。

前者を質量効果といい、物理的・化学的性質が異なり、原子番号が小さい同位体ほど顕著になり、水素の同位体である重水素やトリチウムで最大となる。

後者を体積効果といい、核の体積・形・電荷分布の違いにより外部の電子状態に影響を与え、こちらは逆にウランのような原子番号が大きな同位体ほど顕著である。

同位体効果は物理的性質はもとより化学反応の速度などにも影響を与える。分子分光学における同位体効果は同位体存在比の測定に用いられる。

このような同位体効果を用いることによって重水素やウランを分離するなどといった同位体の分離が可能となる。

参考文献

吉村壽次ほか編、『化学辞典 第2版』、森北出版、2009年、項目「同位体効果」より。(ISBN 978-4-627-24012-4)

超伝導における同位体効果

BCS理論に基づく超伝導体において、(電子-格子相互作用)の格子振動を担う原子を、その同位体に置換した場合、その同位体原子と元の原子の質量の違いから、超伝導になる転移温度が変化する現象のこと。

通常、同位体が元の原子より軽ければ、転移温度は上がり、逆に重ければ下がる。

化学反応における同位体効果

化合物中の原子を同位体に置換した際に反応速度に変化が見られることを速度論的同位体効果という。

化合物中の原子を同位体に置換すると元の原子との質量の違いにより結合エネルギーが変化する。同位体が元の原子と比較して重い場合、結合エネルギーは強くなる。そのため、その結合が切断される反応は遅くなる。これを一次の同位体効果という。

結合エネルギーの変化は同位体ともとの原子の質量比が大きいほど大きくなる。そのため、もっとも顕著に同位体効果が現れるのは軽水素トリチウムに同位体置換したときである。その次が軽水素重水素に同位体置換したときである。なお、これには軽水素の質量が小さいためにトンネル効果が起こりやすく結合が切断されやすいことも寄与している。

また、同位体置換された原子の担う結合が反応に関与していない場合でも、小さな同位体効果が見られることがある。これを二次の同位体効果という。

応用例

ウラン濃縮では酸化/還元の反応速度差で異なる価のイオン間で濃度比にわずかな差が生じる現象を応用してイオン交換樹脂の吸着の差を利用して同位体を濃縮する[1][2]

関連項目

脚注

  1. ^ 藤井靖彦「徹底分析 脚光を浴びるか ウラン濃縮化学法」『エネルギーレビュー』第29巻第8号、エネルギーレビューセンター、2009年8月、38-42頁、ISSN 02892804、NAID 40016699885。 
  2. ^ “日本が開発したウラン濃縮技術『化学法』”. 日経サイエンス: 18-28. (1994年2月号). 
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