集合 A と集合 B が与えられたとき、集合 A ∪ B を、A, B いずれかの集合の少なくとも一方に含まれる元 x の全体 (x ∈ A ∪ B ⇔ x ∈ A または x ∈ B) として定めて、あるいは同じことだが
として定義される集合を、集合 A, B の和集合と呼ぶ。また特に、A と B が交わりを持たないときの和集合 A ∪ B を A と B の(集合論的)直和(ちょくわ、[set theoric] direct sum)あるいは非交和(ひこうわ、disjoint union)と呼び、"A ∪ B (disjoint)" や、明示的に記号を違えて
実数からなる半開区間の族 M = { (0, 1 − 1/n] | n は 0 でない自然数 } とすると集合族 M の和集合は開区間 (0, 1) である:
実際、0 < x < 1 なる x に対して、x = 1 − ε となるような正の実数 ε が存在するが、ここで 1 / ε < n となる自然数 n は必ず存在して、この n に対して x は半開区間 (0, 1 − 1 / n] に属する。一方、1 ≤ x となる x は M のどの半開区間にも属さないので、和集合にも属さない。
実数の全区間(数直線)R = (−∞, ∞) は長さが 1 の半開区間の族 { (m, m + 1] | m は整数 } の直和に分割できる。つまり
^文献によっては和集合と合併ということばを使い分けることがあるが、そのような使い分けはあまり一般的でない[1]。また、齋藤 (2002, p. 5) によれば、普通の数学者は合併集合を好み、集合論の専門家は和集合を好むようであるが、中島 (2012, p. 69) によれば、和集合が一般的に使われている。
和集合, この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが, 脚注による参照が不十分であるため, 情報源が依然不明確です, 適切な位置に脚注を追加して, 記事の信頼性向上にご協力ください, 2022年2月, 数学において集合族の, わしゅうごう, あるいは合併集合, がっぺいしゅうごう, 合併, がっぺい, 英語, union, あるいは演算的に集合の和, 英語, もしくは結び, むすび, 英語, join, とは, 集合の集まり, 集合族, に対して, それらの集合のいずれか少なくとも一つに含まれているよ. この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが 脚注による参照が不十分であるため 情報源が依然不明確です 適切な位置に脚注を追加して 記事の信頼性向上にご協力ください 2022年2月 数学において集合族の和集合 わしゅうごう あるいは合併集合 がっぺいしゅうごう 合併 がっぺい 英語 union あるいは演算的に集合の和 わ 英語 sum もしくは結び むすび 英語 join とは 集合の集まり 集合族 に対して それらの集合のいずれか少なくとも一つに含まれているような要素を全て集めることにより得られる集合のことである 注 1 目次 1 定義 2 例 3 空なる合併 4 性質 5 注 6 関連項目 7 出典 8 参考文献定義 編集 和集合のベン図による視覚化 集合 A と集合 B が与えられたとき 集合 A B を A B いずれかの集合の少なくとも一方に含まれる元 x の全体 x A B x A または x B として定めて あるいは同じことだが A B x x A or x B displaystyle A cup B x mid x in A mbox or x in B として定義される集合を 集合 A B の和集合と呼ぶ また特に A と B が交わりを持たないときの和集合 A B を A と B の 集合論的 直和 ちょくわ set theoric direct sum あるいは非交和 ひこうわ disjoint union と呼び A B disjoint や 明示的に記号を違えて A B displaystyle A sqcup B などと記すこともある また 集合の族 M M l l L displaystyle mathfrak M M lambda lambda in Lambda に対して 集合族に属するいずれかの集合に属する元 x M l for some l L displaystyle x in M lambda mbox for some lambda in Lambda の全体として集合族の和を M l L M l x l L x M l displaystyle bigcup mathfrak M equiv bigcup lambda in Lambda M lambda x exists lambda in Lambda x in M lambda と定義する 有限個の元からなる集合族 A1 A2 Ak の和集合は A 1 A 2 A k n 1 k A n displaystyle A 1 cup A 2 cup cdots cup A k quad bigcup n 1 k A n などとも表す 自然数などで添え字付けられた集合の和についても A 1 A 2 n 1 A n displaystyle A 1 cup A 2 cup cdots quad bigcup n 1 infty A n などのように表すことがある また 集合族に属する集合からどの異なる二つを選んでもそれらが交わりを持たないとき つまり M N M M N M N displaystyle M N in mathfrak M M neq N Rightarrow M cap N emptyset となるとき その集合族の和集合は直和 あるいは非交和であるといい M M M M displaystyle coprod mathfrak M quad bigsqcup mathfrak M quad sum mathfrak M quad sum cup mathfrak M などの記号を用いることがある 例 編集P 1 3 5 7 9 10 以下の奇数の集合 Q 2 3 5 7 10 以下の素数の集合 とすると P Q 1 2 3 5 7 9 である 実数からなる半開区間の族 M 0 1 1 n n は 0 でない自然数 とすると集合族 M の和集合は開区間 0 1 である M n 1 0 1 1 n 0 1 displaystyle bigcup mathbf M bigcup n 1 infty left 0 1 frac 1 n right 0 1 dd 実際 0 lt x lt 1 なる x に対して x 1 e となるような正の実数 e が存在するが ここで 1 e lt n となる自然数 n は必ず存在して この n に対して x は半開区間 0 1 1 n に属する 一方 1 x となる x は M のどの半開区間にも属さないので 和集合にも属さない 実数の全区間 数直線 R は長さが 1 の半開区間の族 m m 1 m は整数 の直和に分割できる つまりR m m m 1 displaystyle mathbb R coprod m infty infty m m 1 dd が成り立つ 空なる合併 編集 空和 Lattice論 空な交叉 も参照 集合 X displaystyle X に対して P X displaystyle mathcal P X を X displaystyle X の冪 ベキ 集合とする 全体集合 U を固定し を考えると 定義により A A x U A x A x U A P U A false amp x A displaystyle bigcup varnothing bigcup A in varnothing A x in U mid exists A in varnothing x in A x in U mid exists A in mathcal P U underbrace A in varnothing text false amp x in A varnothing dd となる ここで 最初の空集合と最後の空集合はニュアンスが違う 後者は単なる空集合だが前者は属する集合がない集合族 なお最後の等号は 条件を満たす x U が存在しない ということから従う なお の場合も その定義により U がわかる 性質 編集一般に和集合には以下の恒等式が存在する A B C を任意の集合とし a b c を任意の実数とする 交換法則 A B B A displaystyle A cup B B cup A これは a b b a displaystyle a b b a に対応し 和の交換法則に相当する 結合法則 A B C A B C displaystyle A cup B cup C A cup B cup C これは a b c a b c displaystyle a b c a b c に対応し 和の結合法則に相当する 分配法則 A B C A B A C displaystyle A cap B cup C A cap B cup A cap C これは a b c a b a c displaystyle a times b c a times b a times c に対応し 分配法則に相当する A B C A B A C displaystyle A cup B cap C A cup B cap A cup C これも集合の演算に成り立ち 数の演算とは異なっている 濃度有限集合からなる有限な集合族 M M l l L displaystyle mathfrak M M lambda lambda in Lambda にたし M M L 1 M 1 l M M l displaystyle bigcup mathfrak M sum mathrm M subset Lambda 1 mathrm M 1 bigcap lambda in mathrm M M lambda が成立 その他 A A displaystyle A cup varnothing A ここで displaystyle varnothing は空集合を表す これは a 0 a displaystyle a 0 a に対応し displaystyle varnothing は集合の加法の単位元に相当する A A A displaystyle A cup A A これは冪等演算であり 数の演算とは異なる A B c A c B c displaystyle A cup B mathrm c A mathrm c cap B mathrm c ここで c は補集合を表す これはド モルガンの法則と呼ばれる 注 編集 文献によっては和集合と合併ということばを使い分けることがあるが そのような使い分けはあまり一般的でない 1 また 齋藤 2002 p 5 によれば 普通の数学者は合併集合を好み 集合論の専門家は和集合を好むようであるが 中島 2012 p 69 によれば 和集合が一般的に使われている 関連項目 編集集合の代数学 差集合 共通部分 商集合 論理和 和集合の公理出典 編集 脚注の使い方 齋藤 2002 pp 4 5 参考文献 編集齋藤 正彦 数学の基礎 集合 数 位相 東京大学出版会 基礎数学14 2002年 ISBN 978 4 13 062909 6 中島 匠一 集合 写像 論理 数学の基本を学ぶ 共立出版株式会社 2012年 ISBN 978 4 320 11018 2 https ja wikipedia org w index php title 和集合 amp oldid 92071870 から取得, ウィキペディア、ウィキ、本、library、