台湾民衆党（たいわんみんしゅうとう、中国語： 台灣民眾黨、英語：Taiwan People's Party、英略称：TPP[1]）は、2019年8月6日に中華民国台北市の柯文哲市長により結成された政党である。台湾の与党・民主進歩党（泛緑連盟）と最大野党・中国国民党（泛藍連盟）に対して、第三政治勢力と言われる。[2]
台湾民衆党 Tâi-oân Bîn-chiòng Tóng | |
|---|---|
| 主席 | 柯文哲 |
| 成立年月日 | 2019年8月6日 |
| 本部所在地 | 台北市中正区杭州南路一段27号2楼（力福龍璽） |
| 立法院 | 5 / 113 |
| 地方議会席次 | 5 / 912 |
| 直轄市市長席次 | 1 / 6 |
| 党員・党友数 | 7976人 （2021年8月31日現在） |
| 政治的思想・立場 | 中道政治 |
| 公式カラー | 台灣民眾黨 |
名称は日本統治時代に自治運動を担った蔣渭水が率いた政治団体『台湾民衆党』と同名。柯氏は、結党の目的は「民主、自由、多様性、(開放)、法治、人権、弱者保護などの普遍的な価値を台湾で実践する」ためだと述べる一方で、与党・民主進歩党は「価値のない政党だ」と批判した。[3]
柯自身の60歳となる誕生日であり、蔣渭水の命日の翌日でもある2019年8月6日、結党大会を開いた。鴻海精密工業創業者の郭台銘や中国国民党の王金平も祝花を送っている[4]。16歳以上であれば加入でき、党費は無料、他党に籍を置いたままの重複入党も可能としている[1]。
2020年の第十回中華民国立法委員選挙では5議席を獲得して野党では中国国民党に次ぐ第2党となった[5]。
2020年高雄市長補欠選挙
2020年6月6日に韓国瑜がリコールにより解職。台湾民衆党は当初、中国国民党と協力して党員でない候補者を共同で応援することを期待しており、お互いが偏見を手放すことを望んでいた。しかし中国国民党が市議会議員の(李眉蓁)を擁立した後、親民党高雄市議会議員の(呉益政)の高雄市長補選出馬を受け入れるとした。[6]8月15日の高雄市の市長補選で、呉は38960票（4.06％の票）に留まり、671,804票（70.03％）を獲得した民主進歩党の候補者である陳其邁と248,478票（25.90％）を獲得した中国国民党の候補者である(李眉蓁)に敗れた。[7]
| 候補者番号 | 候補者名 | 性別[9] | 生年[9] | 政党 | 得票数 | 得票率 | 当落 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 陳其邁 | 男 | 1964 | 民主進歩党 | 671,804 | 70.03% | |
| 2 | (呉益政) | 男 | 1963 | 台湾民衆党 | 38,960 | 4.06% | |
| 3 | (李眉蓁) | 女 | 1979 | 中国国民党 | 248,478 | 25.9% |
当日有権者数：2,301,597人、最終投票人数：962,826人（うち有効票959,242、無効票3,584）、最終投票率：41.83%[9]
脚注
- ^ a b （繁体字中国語）“征戰天下 柯︰不分區提滿34席”. 自由時報 (2019年8月7日). 2019年8月7日閲覧。
- ^ 柯台北市長が新党結成＝総統・立法委員選にらみ－台湾 2019年8月1日 時事通信
- ^ 台北市長が政党結成 総統選の布石か 2019年8月1日 産経新聞
- ^ （繁体字中国語）“柯文哲創黨大會 郭台銘送花籃幕僚出席”. 明報 (2019年8月7日). 2019年8月7日閲覧。
- ^ “台北市長率いる「台湾民衆党」、野党第2党に＝台湾・立法委員選”. 中央通訊社. (2020年1月12日) 2020年1月12日閲覧。
- ^ 王淑芬 (2020年6月23日). “呉益政接受民衆党徴集補欠選挙高雄市长 保つ親民党会員”. 中央通訊社 2020年6月24日閲覧。
- ^ （繁体字中国語）“高雄補選》得票率破7成！陳其邁獲67萬1804票”. 自由時報. (2020年8月15日)
- ^ （繁体字中国語）“得票率破高雄市長選舉紀錄 陳其邁大獲全勝”. 中央通訊社 (新頭殼 newtalk). (2020年8月15日)
- ^ a b c （繁体字中国語）（繁体字中国語）“高雄市第3屆市長補選網站”. 高雄市選舉委員會 (2020年8月15日). 2020年8月16日閲覧。
外部リンク
- 台灣民眾黨