反射波(はんしゃは)とは、地表面で反射した地震波のことである[1]。
概要
地震波は、震源から放射されたあとに地表面で反射することがしばしばある。これが「反射波」である。
たとえば地球内部を伝わる実体波(P波・S波)は、地表面で反射した場合、地震記象において次のような記号で示される[1][2]。
- PP波:震源からP波として放射され、地表面で一回反射した波。
- SP波:震源からS波として放射されたが、地表面で反射した際にP波に変換された波。
- PS波:震源からP波として放射されたが、地表面で反射した際にS波に変換された波。
反射法地震探査
詳細は「地震探査」を参照
人工地震を起こして人工的に地震波を発生させ、その反射波を解析することによって活断層などの地質構造を探る地震探査法がある[3]。このような手法を「反射法地震探査」あるいは「音波探査」という[4][5]。異なる弾性波速度(P波・S波速度)を持つ2つの地層の境界では、上方から入射した弾性波の一部が反射して地表に戻ってくる性質を利用して、地盤の地質構造を求める調査方法である[6]。