卯(う、ぼう)は、十二支のひとつ。いわゆる「うさぎ」。通常十二支の中で第4番目に数えられる。
前は寅、次は辰である。
内容 - 卯年は、西暦年を12で割って7が余る年が卯の年となる(日本では新暦1月1日に始まるが、中国では旧暦1月1日に始まる)。
- 卯の月は旧暦2月(概ね新暦3月、ただし卯月は旧暦4月を指す)。
- 卯の刻は夜明けの6時を中心とする約2時間。夜明けの6時(朝6時)を正卯(しょうぼう)ということがある。
- 卯の方は東の方角である。なお、酉は西の方角であるので、卯酉線(ぼうゆうせん)は地球上での東西線をいう(ただし、意味は少し異なる)。同様に南北線を子午線(しごせん)という。
- 五行は木気。
- 陰陽は陰である。
伝承 『漢書』律暦志によると卯は「冒」、『史記』律書によると「茂」(ぼう:「しげる」の意味)。草木が地面を蔽うようになった状態を表しているとされる。
後に覚え易くするために動物の兎が割り当てられた。
フランス、中国の一部、タイ、ベトナム、ロシア、ベラルーシでは兎ではなく猫が割り当てられる。
相場格言に「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」があり、卯年の相場は俗に上昇相場といわれる[1]。ちなみに1999年の日経平均株価の年間騰落率はプラス36.8%だったが、2011年の日経平均株価の年間騰落率はマイナス17.3%だった[1]。
卯を含む干支脚注 - ^ a b 金融市場NOW Financial Market Review vol.121 ニッセイアセットマネジメント、2020年1月13日閲覧。
関連項目
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