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南阿蘇鉄道DB10形ディーゼル機関車

南阿蘇鉄道DB10形ディーゼル機関車(みなみあそてつどうDB10がたディーゼルきかんしゃ)は、 入換用機械扱いだった車両2両を鉄道車両とした、南阿蘇鉄道トロッコ列車牽引用のディーゼル機関車で、2両が1986年昭和61年)から2006年平成18年)まで使用された[6][7]。南阿蘇鉄道での廃車後、2両とも平成筑豊鉄道に売却された[8]

南阿蘇鉄道DB10形ディーゼル機関車
DB10形
平成筑豊鉄道に売却後の姿
基本情報
運用者 南阿蘇鉄道
製造所 協三工業[1]
導入年 1986年[2]
運用開始 1986年7月26日[1]
引退 2006年11月20日[3]
廃車 2006年12月8日[4]
投入先 南阿蘇鉄道高森線
主要諸元
軸配置 B(二軸駆動)
軌間 1,067 mm
最高運転速度 25[2] km/h
自重 10.0 t[5]
全長 5,250[5] mm
全幅 2,760[5] mm
全高 2,671[5] mm
機関 日野自動車DS50ディーゼルエンジン[5]
機関出力 82.4 kW(112 PS[5]
変速機 液体式(SA1350) [5]
搭載数 1基 / 両
歯車比 正転2.08
逆転2.05[5]
(テンプレートを表示)

概要

 
立野橋梁を渡るDB10形牽引の列車

1986年(昭和61年)4月に日本国有鉄道(国鉄)高森線第三セクター鉄道に転換して開業した南阿蘇鉄道では、将来にわたって乗客が減少することが見込まれ、開業当初から厳しい経営が予想されていたことから、早期に沿線外の乗客を誘致する施策をとる必要があった[2]。開業直後の1986年(昭和61年)夏から国鉄無蓋貨車を改造したトロッコ客車2両を、機関車2両で挟む編成で運転することとなり、貨車移動機を本線走行可能なように改造したDB10形2両が準備された[2]。DB101は国鉄が所有し、中間駅で使用されていた入換用機械、DB102は水資源開発公団が所有していた入換用機械で、南阿蘇鉄道では1986年(昭和61年)7月協三工業製として車籍登録されている[2][1]。最高速度を15 km/hから25 km/hに向上するため歯車比を変更、車輪径を大きくするとともに、客車2両を挟んで総括制御できるよう改造された[2][6]。大きな改造を受けることなく夏季のトロッコ列車牽引に使用されたが、経年による性能低下が問題となり、2006年(平成18年)の運転を最後に廃車され、翌年以降の運転は新造されたDB16形が担っている[9]。DB10形2両は廃車後、平成筑豊鉄道に売却され、同社のDB10形として門司港レトロ観光線で使用されている[8]

車体

 
国鉄F6形貨車移動機の例

協三工業製の国鉄F6形貨車移動機を改造したものと推定され、外観に見える大きな改造は施されていない。セミセンターキャブの10 t級貨車移動機で、運転室は枕木方向でも片側に寄せられていた。車体は、台枠はに塗装された。

走行装置

エンジンは、日野自動車DS50ディーゼルエンジン(直列6気筒、排気量7,982 cc)、変速機は液体式(SA1350)である[5]。客車2両を挟んで総括制御が可能となっていた[2]。制動装置として空気ブレーキ手ブレーキを備える[5]

車歴

DB10形車歴
形式 車両番号[10] 製造 南阿蘇入籍[1] 廃車[4]
DB10 101 不詳 1986年7月 2006年12月
DB10 102 不詳 1986年7月 2006年12月

運用

開業当初から、将来にわたる沿線旅客の減少が懸念された南阿蘇鉄道では、トロッコ列車の導入によって沿線外の旅客を誘致することが計画され、国鉄の無蓋貨車2両を、貨車移動機を改造した機関車2両で挟んで運転するトロッコ列車「ゆうすげ号」が1986年(昭和61年)7月26日から運転された[2]。当初は4月20日ごろからの運転開始を計画していたが、認可申請の遅れにより7月下旬からの運転となった[2]。4月から10月までの土日祝日を中心に運転され、夏休み期間は毎日運転された[2][11]。最高速度が25 km/hと低いこと、経年による車両性能の低下により、2006年(平成18年)の運転を最後にDB10形が廃車され、翌年以降の運転は新造されたDB16形が担い、客車も改装されている[9]。DB10形2両は廃車後、平成筑豊鉄道に売却され、門司港レトロ観光線で使用されている[8]

出典

参考文献

書籍

雑誌記事

  • 鉄道ピクトリアル』通巻480号「新車年鑑1987年版」(1987年5月・電気車研究会
    • 藤井 信夫、大幡 哲海、岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 118-130
    • 南阿蘇鉄道(株)運輸課長 藤山 勲「南阿蘇鉄道DB10形、トラ700形トロッコ列車「ゆうすげ号」」 pp. 173
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 202-203
    • 「竣工月日表」 pp. 203-215
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻795号「鉄道車両年鑑2007年版」(2007年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2006年度民鉄車両動向」 pp. 116-141
    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 196-200
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 222-235
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻810号「鉄道車両年鑑2008年版」(2008年10月・電気車研究会)
    • 南阿蘇鉄道(株)鉄道部 津留 恒誉「南阿蘇鉄道 トロッコ列車新編成」 pp. 205-206
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻840号「鉄道車両年鑑2010年版」(2010年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2009年度民鉄車両動向」 pp. 116-142

Web資料

  • “南阿蘇鉄道の歴史”. 南阿蘇鉄道. 2017年12月10日閲覧。
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