『卒業』(そつぎょう)は、2003年公開の日本映画。監督は長澤雅彦。不器用で時間がかかりながらも一歩前に歩き出そうとする、男女二人の切ない愛の物語。主演は内山理名と堤真一。[1]内山理名にとっては初の主演作品となった。
あらすじ
卒業を数ヵ月後に控えたある雨の日に短大生の麻美は、心理学講師真山に傘を差し出した。数日後、真山は麻美と一緒に入ったカフェで、返そうとした傘を盗られそうになり、争いを起こす。そのとき真山が落とした物を見て麻美は、彼がいまだに別れた麻美の母への想い、まだ見ぬ娘への自責の念に縛られている事に気付く。美術館、公園、水族館、母の思い出の場所で、麻美は娘である事を隠して、今までの分を取り返すかのように真山との時を過ごす。一方真山の恋人、泉は彼の心に自分の場所がない事を感じ、去る事を決意する。過去にとらわれ、前に進めない真山の姿を見て、麻美は真山の心を開放しようとするのだった……。
キャスト
スタッフ
関連作品
- 「永遠。」村山由佳著 講談社 ((ISBN 4-06-211762-2))、講談社文庫 ((ISBN 4-06-275542-4)) - 本映画のサイドストーリー
- コミック版 - 作画:くりた陸、2003年3月 講談社
脚注
- ^ “卒業(2003) : 作品情報”. 映画.com. 2023年2月27日閲覧。