北神 圭朗（きたがみ けいろう、1967年2月1日 - ）は、日本の政治家、大蔵・財務官僚。(衆議院議員)（4期）。
| 北神 圭朗 きたがみ けいろう | |
|---|---|
| | |
| 生年月日 | 1967年2月1日（56歳） |
| 出生地 | 東京都 |
| 出身校 | 京都大学法学部卒業 |
| 前職 | 国家公務員（大蔵省・財務省） |
| 所属政党 | （民主党→） （民進党（前原G・国軸の会）→） （希望の党→） 無所属（有志の会） |
| 称号 | 法学士 |
| 公式サイト | 北神圭朗公式サイト |
内閣総理大臣補佐官 （重要政策に関する省庁間調整等担当） | |
| 内閣 | 野田第3次改造内閣 |
| 在任期間 | 2012年10月2日 - 2012年12月26日 |
(衆議院議員) | |
| 選挙区 | （比例近畿ブロック→） （京都4区→） （比例近畿ブロック→） 京都4区 |
| 当選回数 | 4回 |
| 在任期間 | 2005年9月12日 - 2012年12月26日 2016年4月21日[1] - 2017年9月28日 2021年11月2日[2] - |
経済産業大臣政務官（野田内閣・野田第1次改造内閣・野田第2次改造内閣）、内閣府大臣政務官（野田第2次改造内閣）、内閣総理大臣補佐官（野田第3次改造内閣）等を歴任した。
来歴
東京都出身。両親の仕事の都合により生後9ヶ月から18年間アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで過ごし[3]、週末は小学校1年から高等学校3年までの全課程、地元日本語補習授業校あさひ学園に通った。京都大学法学部（香西茂ゼミ）卒業。京大卒業後、大蔵省（現：財務省）に入省。(大臣官房調査企画課)[4]。本省主税局総務課調査主任・総務第一係長を経て[5]、1998年6月に内閣官房内閣内政審議室勤務となり、(総理大臣秘書官)だった細川興一の下で(総理大臣秘書官補)となる。1999年7月に金融企画局総務課長補佐（文書・調整）[6]。その後は岩手県庁農林水産部企画課への出向。2002年に財務省を退官した[7][8]。
2003年11月の第43回衆議院議員総選挙に、民主党公認で京都4区から出馬。同年9月に引退した野中広務の地盤を継承した自由民主党公認の田中英夫[9][10]に敗れた。2005年の第44回衆議院議員総選挙では、田中が郵政民営化法案の衆議院本会議における採決で反対票を投じたために自民党の公認を得られず無所属で出馬[10]し、自民党は元八木町長の中川泰宏を擁立[10]。北神の得票数は中川、田中に次ぐ3位だったが、重複立候補していた比例近畿ブロックで復活し、初当選した。2009年の第45回衆議院議員総選挙では、前回同様中川は自民党公認、田中は無所属で出馬。北神が中川に比例復活を許さない大差をつけて破り、再選された。
2011年9月、野田内閣で経済産業大臣政務官に任命され、2012年7月より内閣府大臣政務官を兼務する。同年10月、野田第3次改造内閣で内閣総理大臣補佐官（重要政策に関する省庁間調整等担当）に任命された。同年12月の第46回衆議院議員総選挙では、京都4区で自民党新人の田中英之に敗れ、比例復活も叶わず落選した[11]。
2013年4月6日、同年夏の第23回参議院議員通常選挙に京都府選挙区（定数2）から民主党公認で立候補[12]。日本共産党新人の倉林明子に1万8千票の僅差で及ばず、次点で落選。落選後、政界からの引退を示唆した[13]。2014年、第47回衆議院議員総選挙に民主党公認で京都4区から出馬したが、再び自民党前職の田中英之に敗れ、重複立候補していた比例近畿ブロックでも次点で落選した[14]。
2016年2月12日、自身の不倫問題の発覚により自民党の宮崎謙介が議員辞職を表明し、宮崎の辞職に伴う補欠選挙への出馬に意欲を示していた比例近畿ブロック選出の泉健太[15]が4月18日、補欠選挙に立候補して自動失職したため、前回総選挙において比例近畿ブロックで次点だった北神が繰り上げ当選した[16]。
2017年10月3日に希望の党に公認申請していたが、3区前職の泉健太、6区前職の山井和則と共に府内の申請者が全て公認された。そのため、京都府内の民進党出身者の中では枝野幸男議員を代表とする新党「立憲民主党」に参加する前議員はいなかった[17]。同月の第48回衆議院議員総選挙では、再び自民党前職の田中英之に敗れ、比例復活も叶わず落選した[18]。その後希望の党が民進党と再合流した際は新党の国民民主党に参加せず無所属となった[19]。
2021年10月の第49回衆議院議員総選挙に向け、政治団体の参政党（政党要件を満たすのは翌年）から同年10月8日に18万6千円の寄付を受け[20]、かつ推薦も受けた[21]。無所属で立候補し、連合京都と(臨済宗妙心寺派)からも推薦を受けた[22]。現職の田中英之、日本共産党新人の2候補を破り、4期目の当選を果たした。11月4日、衆院選で当選した他の無所属議員4人と共に衆院会派「有志の会」を結成した[23]。
政策・主張
- 日本国憲法第9条の改正、集団的自衛権の行使に賛成[24]。
- 日本の核武装について「今後の国際情勢によっては検討すべき」としている[25]。
- 2011年、首相（当時）の菅直人が提案した検査停止中の玄海原子力発電所再稼動に際してのストレステスト導入に強く反発し、長島昭久・吉良州司ら党内保守派の中堅・若手議員11人で結成された「国益を考える会」に参加[26]。同年7月13日に長島、吉良の2名が首相官邸を訪れ、内閣官房副長官（当時）の仙谷由人に対し菅内閣の即時退陣および安全性が確認された検査済みの原子力発電所の早期再稼動を求める文書「菅総理の即時退陣を求めるの議」を提出した[27]。2012年の第46回衆議院議員総選挙では、原子力規制委員会の新基準を満たした原子力発電所の再稼働に賛成していた[25]が、2014年の第47回衆議院議員総選挙では日本における原発の必要性を否定した[24]。
- 2007年6月14日のワシントン・ポストに掲載された慰安婦の強制連行を否定する意見広告「THE FACTS」に賛同した。
- 村山談話、河野談話の見直しに反対[24]。
- 首相の靖国神社参拝に反対[24]。
- 2015年10月に予定されていた消費税率の10%への引き上げを1年半、先送りした安倍晋三首相の判断を評価する一方、アベノミクスについては評価していない[24]。
- 選択的夫婦別姓制度の導入にどちらかといえば反対[28]。
- 東洋経済オンラインへの寄稿『尖閣問題で感じた、我ら日本人のビビり根性』にて、「『お母さん、あなたの息子やお孫さんが、あの小さな島のために死んでくれますか。人殺しをしてくれますか』こうした国家からの重たい要請に、喜んでとまでは言わないまでも、少なからぬ決意を持って『わかりました』と応じてくれる国民が、どのくらいいるのでしょうか。少なくとも過半数はいないと、『毅然たる外交』なぞ、誰が総理になっても夢のまた夢です。」と述べ、領土問題にあたっては国民に「小さな小さな島のために、命を要求する、峻烈な愛情」が要求されると主張している[29]。
選挙歴
| 当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 | 政党内比例順位 /政党当選者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 落 | 第43回衆議院議員総選挙 | 2003年11月9日 | 36 | 京都4区 | 民主党 | 7万2665票 | 33.35% | 1 | 2/3 | / |
| 比当 | 第44回衆議院議員総選挙 | 2005年9月11日 | 38 | 比例近畿（京都4区） | 民主党 | 7万3550票 | 28.34% | 1 | 3/4 | 3/9 |
| 当 | 第45回衆議院議員総選挙 | 2009年8月30日 | 42 | 京都4区 | 民主党 | 10万9865票 | 41.24% | 1 | 1/5 | / |
| 落 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 45 | 京都4区 | 民主党 | 4万8934票 | 22.17% | 1 | 2/8 | / |
| 落 | 第23回参議院議員通常選挙 | 2013年7月21日 | 46 | 京都府 | 民主党 | 20万1297票 | 19.04% | 2 | 3/7 | / |
| 落 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 47 | 京都4区 | 民主党 | 5万8692票 | 30.33% | 1 | 2/4 | / |
| 落 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 50 | 京都4区 | 希望の党 | 7万1068票 | 36.23% | 1 | 2/4 | / |
| 当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 54 | 京都4区 | 無所属 | 9万6172票 | 44.21% | 1 | 1/3 | / |
- 第47回は、泉健太の辞職（(補選)出馬）に伴って比例近畿ブロックで繰り上げ当選。
所属団体・議員連盟
脚注
- ^ 平成28年（2016年）4月21日中央選挙管理会告示第14号（平成二十六年十二月十四日執行の衆議院比例代表選出議員選挙近畿選挙区における名簿届出政党等に係る欠員による繰上補充による当選人の住所及び氏名に関する件）
- ^ 令和3年（2021年）11月2日京都府選挙管理委員会告示第63号（衆議院小選挙区選出議員選挙において当選した当選人の住所及び氏名並びに当該当選人に係る候補者届出政党の名称）
- ^ プロフィール - 北神けいろう公式サイト
- ^ 国会議員情報 (時事ドットコム)
- ^ 『職員録 平成10年版 上巻』大蔵省印刷局、1997年11月発行、405頁
- ^ 『職員録 平成12年版 上巻』大蔵省印刷局、1999年11月発行、418頁
- ^ 内閣総理大臣補佐官 北神 圭朗（きたがみ けいろう）
- ^ プロフィール (東洋経済)
- ^ “野中氏、今期限りで政界引退「反小泉の戦い、退路断つ」”. 朝日新聞. (2003年9月9日) 2016年5月1日閲覧。
- ^ a b c “〈追跡・政界流動〉反小泉 執念の野中氏”. asahi.com (朝日新聞社). (2005年8月25日) 2017年9月20日閲覧。
- ^ “【衆院選2012 京都】比例復活 民・自・共3氏 民主は明暗分ける”. 産経新聞. (2012年12月18日) 2016年5月1日閲覧。
- ^ “民主、参院選京都に北神氏擁立”. 日本経済新聞. (2013年4月5日) 2013年4月5日閲覧。
- ^ “【参院選京都】激戦から一夜明け明暗 民主・北神氏は引退示唆 共産・倉林氏は「勝因は民意」”. 産経新聞. (2013年7月22日) 2016年5月1日閲覧。
- ^ 京都 - 開票速報 - 2014衆院選：朝日新聞デジタル
- ^ “【不倫・宮崎議員辞職表明】民主、泉健太氏が京都３区補選出馬に意欲”. 産経新聞. (2013年7月22日) 2016年5月1日閲覧。
- ^ “北神氏が繰り上げ当選 衆院比例近畿”. 朝日新聞. (2016年4月20日) 2016年5月1日閲覧。
- ^ “希望の党 府内では5人を公認”. NHK. (2017年10月3日). オリジナルの2017年10月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ 京都-開票速報-2017衆議院選挙（衆院選）：朝日新聞デジタル
- ^ “京都の民進系議員、進路悩む 「国民民主党」７日結成”. 京都新聞. (2018年4月30日) 2018年5月7日閲覧。
- ^ “政治資金収支報告書 参政党（令和3年分 定期公表）” (PDF). 総務省 (2022年11月25日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “参政党 （公認）千葉支部 Twitter 2021年11月4日 午後0:34”. 2022年11月24日閲覧。
- ^ “令和3年10月31日執行 衆議院小選挙区選出議員選挙公報 第4区”. 京都府選挙管理委員会 (2021年10月19日). 2022年11月24日閲覧。
- ^ “無所属5人が衆院新会派「有志の会」届け出”. 産経新聞 (2021年11月4日). 2021年11月4日閲覧。
- ^ a b c d e “2014衆院選 京都4区 北神 圭朗”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年12月19日閲覧。
- ^ a b “2012衆院選 京都4区 北神 圭朗”. 毎日jp (毎日新聞社) 2014年12月19日閲覧。
- ^ 11人の内訳は、長島昭久、吉良州司、石関貴史、北神圭朗、鷲尾英一郎、網屋信介、勝又恒一郎、杉本和巳、長尾敬、山本剛正、金子洋一。
- ^ 吉良州司 『菅総理の即時退陣を求めるの議』 国益を考える会 平成23年7月13日
- ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
- ^ 尖閣問題で感じた、我ら日本人のビビり根性 首相補佐官として見た、尖閣問題の真実 東洋経済オンライン （2013年03月18日） 2017年9月3日閲覧。
- ^ “3月, 2010”. 衆議院 京都4区 『北神けいろう』公式サイト (2010年3月23日). 2021年10月3日閲覧。
外部リンク
- 北神圭朗公式サイト
- 北神圭朗 (@kitagamikeiro) - Twitter
- 北神圭朗 (kitagamikeiro) - Facebook
- 北神圭朗 (@kitagami_keiro) - Instagram
- 北神圭朗 - Ameba Blog
- 北神圭朗 - YouTubeチャンネル