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匍匐茎

匍匐茎(ほふくけい、ストロン/stolon)は、植物において、地上近くを這って伸びるのこと。匍匐枝(ほふくし)。走出枝(ランナー/Runner) と呼ばれる場合もある。厳密には匍匐茎と走出枝は異なる物であるが、実際上、両語を明確に区別して使用される場面は少ない。

匍匐茎により広がった植物
Desmoschoenus spiralis(カヤツリグサ科

匍匐茎の節から、新しい植物体((ラメット))が形成される。なお、匍匐茎などで一つながりになっている個体全体のことは、ジェネット(栄養繁殖集合体)という。

概要

匍匐茎あるいは走出枝は、節から(定根)・不定根を伸ばす点や、通常上方向ではなく地面と水平に伸長する点などで、通常の茎と異なる。

匍匐茎と走出枝の違いは、新たに繁殖した子株あるいは孫株が、元の親株の持つ主根と同様の根を持つかである。子・孫株が主根を持ち、親株同様に生育する場合には「匍匐茎」と呼称し、根を張らないか、張ったとしてもひげ根状の不定根のみしかない場合には「走出枝」と呼ぶのが学術上の定義である。

しかし、これら匍匐茎と走出枝の厳密な区別は、図鑑や百科事典などの記載においてもしばしば曖昧であり、前述の通り明確に区別されている場面は少なく、両者を区別することにどれほどの意味があるのかについても、大いに議論の余地のあるところである。

また、匍匐茎あるいは走出枝は、通常の茎に比べて、節間が長くなり、節から出る葉の数は少ない。匍匐茎や匍匐茎に似た形状の地下茎から生じる植物体は、匍匐茎性 (stoloniferous) の植物と呼ばれることもある。なお、地下茎のように地中にある茎を匍匐茎と呼ぶこともある[1]

匍匐茎あるいは走出根による繁殖は栄養繁殖にあたり、匍匐茎から生じるラメットはすべて元の植物と遺伝的に同じクローンである。また植物によっては、匍匐茎を通じて同化産物などの資源をラメット間で受け渡すことができる(生理的統合)[2]。そのため、それぞれの個体がばらばらに生育するより効率的に生長することが可能となる。また、匍匐茎などで各ラメットがつながっている場合、あるラメットは光合成に特化し、あるラメットは地下部に栄養を貯蔵するなど、各ラメットがその環境に特殊化した分業を行うことができ、それぞれのラメットで不足する資源を別のラメットから補うことも可能になる[2]

匍匐茎を持つ植物

カヤツリグサ属の一部など、匍匐茎の一部を肥大化させて塊茎を作る植物もある。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 本多侔、「日本芝の形態と生態 II 茎の形態構造と栽培との関連」『芝草研究』 1973年 2巻 1号 p.9-11,doi:10.11275/turfgrass1972.2.9
  2. ^ a b 富松裕, 木村恵, 井上みずき、「栄養繁殖と有性繁殖 : クローナル植物をめぐる問題 (<特集2>クローナル植物の適応戦略)」 『日本生態学会誌』 2007年 57巻 2号 p.260-264, doi:10.18960/seitai.57.2_260
  3. ^ Aflatuni, Abbas; J. Uusitalo, S. Ek, A. Hohtola (2005-01). “Variation in the Amount of Yield and in the Extract Composition Between Conventionally Produced and Micropropagated Peppermint and Spearmint”. Journal of Essential Oil Research 17 (1): 66–70. ISSN 1041-2905. http://findarticles.com/p/articles/mi_qa4091/is_200501/ai_n9474312 2005年5月10日閲覧。. 

出典

茎や枝による栄養繁殖の違い(匍匐茎と走出枝の違い) https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2874

関連項目

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