前野 豊成(まえの とよなり)は、安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけての武将。別名・山内豊成。前野泰道の子で前野豊長の父。土佐前野氏三代で前野山内氏初代。
人物
豊成は、天正3年(1575年)に前野泰道の長男に生まれる。山内家に仕え、豊成の子孫も代々土佐藩に仕えた。また、山内家から山内姓を名乗ることを許された。時之流前野氏の始祖である前野時之の孫にあたり、豊成の弟の(五藤浄清)は、五藤為重の娘を妻にし五藤家の家督を継いだ。
氏族
豊成の代から山内姓を使っていたが、前野が本来の苗字である。前野氏の始祖は桓武天皇皇子・良岑安世の子孫・大懸高成の三男である前野高長で、豊成の属する前野氏は、高長の子孫の前野時氏の子・前野時之の代から続く派生氏族である。