別保駅(べっぽえき)は、北海道釧路郡釧路町別保4丁目に立地する北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅である。電報略号はヘホ。事務管理コードは▲110439[1]。
歴史
- 1917年(大正6年)12月1日:鉄道院釧路本線(→根室本線)釧路駅 - 浜厚岸駅間延伸に伴い上別保駅(かみべっぽえき)として開業(一般駅)[2][3]。
- 1952年(昭和27年)11月15日:別保駅に改称[3]。
- 1962年(昭和37年)1月15日:貨物取扱い廃止[4]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[4]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となり[5]、簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となった[6]。
- 1992年(平成4年)4月1日:簡易委託廃止、完全無人化。
駅名の由来
当初の名称「上別保」は別保川の上流に位置することからの駅名であった[7]。「別保」とは、別保川のアイヌ語名「ペッポ(pet-po)」に由来する[8]。これは、「川」を意味する「ペッ(pet)」に接尾辞「ポ(po)」が付いたもので、「小川(川っ子)」を意味する。釧路川本流と対比して命名された地名であると考えられる[8]。
その後、所在地の字名が改正されたことにより、「上」を取り「別保」に改称された[3]。
日本の駅で、読みが「ぽ」で終わる駅は、当駅が唯一である。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅で、釧路駅管理の無人駅である。
待合室(2018年9月)
ホーム(2018年9月)
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
駅周辺
釧路町役場が国道44号を挟んで、駅の近く立地している。駅前は比較的広く、自動車を何台も止められるだけのスペースがある。また、駅の西隣には公園が整備されている。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、233頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 内閣印刷局, ed (1917-11-27). “鉄道院告示 第84号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (1596) .
- ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、153-154頁。(ASIN) B000J9RBUY。
- ^ a b JR釧路支社「鉄道百年の歩み」北海道旅客鉄道株式会社釧路支社 平成13年12月発行。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、882頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、65頁。(NDLJP):1029473。
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ヒラタ~ホロナ P111-120”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、119頁。ISBN (4-09-395401-1)。
- ^ “別保駅前”. NAVITIME. 2019年11月14日閲覧。
JR北海道
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。 オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ2017年12月10日閲覧。 。
- ^ 「」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ2018年8月19日閲覧。 。
- ^ “” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 別保|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company