『冒険王ビィト』(ぼうけんおうビィト、BEET THE VANDEL BUSTER)は、三条陸(原作)と稲田浩司(デザイン協力 - 中鶴勝祥)による漫画。また、それを原作としたテレビアニメやゲーム作品。『月刊少年ジャンプ』(集英社)において2002年4月号から連載が開始された。2006年より約10年の休載を経て、2016年、同社の季刊誌『(ジャンプSQ.CROWN)』に中断されていたエピソードの続きが掲載され、2018年より後継の季刊誌『(ジャンプSQ.RISE)』で連載が再開された。2006年4月時点で累計部数は350万部を突破している[1]。
冒険王ビィト | |
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ジャンル | 少年漫画、ファンタジー、冒険 |
漫画 | |
原作・原案など | 三条陸 |
作画 | 稲田浩司 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 月刊少年ジャンプ (ジャンプSQ.CROWN) (ジャンプSQ.RISE) |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表号 | MJ:2002年4月号 - 2006年8月号 SQ.CROWN: 2016年 SPRING - 2016年 AUTUMN SQ.RISE:2018年 SPRING - |
巻数 | 既刊16巻(2022年4月現在) |
その他 | デザイン協力 - 中鶴勝祥 |
アニメ:冒険王ビィト(第1期) 冒険王ビィト エクセリオン(第2期) | |
原作 | 三条陸・稲田浩司 |
シリーズディレクター | 長峯達也 |
シリーズ構成 | 成田良美 |
キャラクターデザイン | 中鶴勝祥、山室直儀 |
音楽 | 高木洋 |
アニメーション制作 | 東映アニメーション |
製作 | テレビ東京、電通、東映アニメーション |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送期間 | 第1期:2004年9月30日 - 2005年9月29日 第2期:2005年10月6日 - 2006年3月30日 |
話数 | 第1期:全52話 / 第2期:全25話 |
(テンプレート) - (ノート) | |
プロジェクト | 漫画・アニメ・コンピュータゲーム |
ポータル | (漫画)・(アニメ)・(コンピュータゲーム) |
魔人(ヴァンデル)と呼ばれる存在によって人々が苦しめられている「暗黒の世紀」と呼ばれる時代の世界を舞台に、魔人の退治を生業とする「ヴァンデルバスター」となってすべての魔人を倒すため旅をする少年(ビィト)と仲間たちの冒険と戦いを描いた物語である。
テレビアニメ版は東映アニメーション制作により2004年9月から2006年3月にかけて、原作ストーリーに沿った第1期『冒険王ビィト』全52話、完全オリジナルストーリーの第2期『冒険王ビィト エクセリオン』全25話が放映された。詳細は「アニメ」の節を参照。特記なき場合、本項目において二重かぎ括弧付きの『エクセリオン』は第2期アニメシリーズを指す。
解説
本作品の作者である三条と稲田は、『週刊少年ジャンプ』に1989年から1996年にかけて連載され人気を博した『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の原作・漫画コンビである。両名は『月刊少年ジャンプ』2001年12月号、2002年1月号にふたたびコンビを組んで読切作品『DRAGON QUEST IV外伝 -地獄の迷宮-』を掲載し、この作品の主人公ギィンと相棒のプラナが雛形となって、本作の主人公ビィトとそのパートナー、(ポアラ)のキャラクターが生み出された[2]。同コンビでの作品は読切を含め4作目で[注 1]、これまではコンピュータゲーム「ドラゴンクエストシリーズ」を原典とする作品を手掛けてきたが、本作の世界設定はすべてオリジナルのものであり[3]、同シリーズの生みの親である堀井雄二が監修についていない作品はこれが初となる。本作においては「デザイン協力」としてアニメーターの中鶴勝祥が参加しており、敵である魔人・魔物や、ヴァンデルバスターが生成する武器「才牙(サイガ)」のデザインを手がけている[4]。
連載開始から約2年半後の2004年にはテレビアニメ化され、同時にコンピュータゲーム3作(後述)やトレーディングカードゲーム『冒険王ビィト CARD GAME』をはじめとするメディアミックス・玩具展開も行なわれた。また2005年には『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』というガイドブックも発刊された。しかし、2006年9月号より稲田の病気療養のため長期休載に入った[注 2]。さらに掲載誌の『月刊少年ジャンプ』が2007年7月号で休刊となり、これにともない公式サイトの更新も休止された。
2016年4月15日発売の『(ジャンプSQ.CROWN) 2016 SPRING』より、約10年ぶりに連載が再開された[5][6]。再開の報は2015年12月21日発売の『週刊少年ジャンプ』2016年3・4合併号で発表され[5]、開始前には総集編『冒険王ビィト総集編 Buster's Records』全4巻も発売された[7]。休載に入った時点での敵キャラクターである(バロン)との戦いを決着まで描いたこのエピソードは「バロン編」と名づけられ、同年秋の『SQ.CROWN 2016 AUTUMN』でひとまず完結した[8]。その後『SQ.CROWN』は休刊となり、2018年4月16日発売の『(ジャンプSQ.RISE) 2018 SPRING』より連載再開となった[9][10]。
あらすじ
- プロローグ
- 突如地上に現れた魔人(ヴァンデル)が魔物(モンスター)を操り、人々を苦しめ続ける「暗黒の世紀」と呼ばれる時代。辺境の地アンクルスの里で育った正義を信じる少年(ビィト)は、魔人退治を生業とする「ヴァンデルバスター(バスター)」のなかでも大陸最強といわれる「ゼノン戦士団」に入ることを夢見て、周囲の反対も聞かず勝手にバスターの契約を済ませる。それからほどなくして、より人間を苦しめた魔人に与えられる宝玉「星」ひとつが懸けられたゼノン戦士団の首を狙い、五ッ星の強豪魔人(ベルトーゼ)が姿を現す。両者の戦いを目撃したビィトは優勢の戦士団リーダー、(ゼノン)に声援を送るが、そのためにベルトーゼに捕まって致命傷を負わされ、ビィトを救おうと陣形を崩した戦士団の5人も攻撃を受け壊滅状態となる。5人は、バスターの力の源である天力を極めたすえに生成できる究極の武器「才牙(サイガ)」に残りわずかの生命力を込めてビィトに託すと、ゼノンがビィトの実兄であることを明かし、最後の力でベルトーゼに立ち向かう。ゼノンたちは戦いの果てに行方不明となり、ビィトは自分の無力さに打ちひしがれて号泣し、強くなってみずからの手で暗黒の世紀を終わらせる決意を固める。それから3年後、修行を重ねてたくましく成長したビィトの冒険が始まる。
- アンクルス編
- バスターとなりアンクルスの里を守っていたビィトの幼馴染(ポアラ)は、里を襲う二ッ星魔人(ムガイン)を倒そうと居城に忍び込むが、逆に罠にかけられ危機に陥る。そこへ3年ぶりに修行の旅から帰ってきたビィトが現れ、ゼノン戦士団から受け継いだ才牙でムガインをたやすく仕留める。ビィトは里に巣食った魔物もすべて退治し、暗黒の世紀を終わらせるべく1人で旅に出ようとするが、復活したムガインにより思わぬ窮地に立たされる。間一髪で駆けつけたポアラの助けを得て勝利したビィトは、2人で「ビィト戦士団」を結成してともに旅立つ。
- レドウ編
- ワンダラ山地を越え、港町レドウにたどり着いたビィト戦士団は、かつてビィトと行動をともにしていたバスター、(スレッド)と出会う。ビィトの資質に目をつけた六ッ星魔人(グリニデ)は、魔物を率いて町を襲撃し、ビィトを未熟なうちに始末しようとするが、そこへ七ッ星となったベルトーゼが現れ、グリニデを挑発する。グリニデは怒りをこらえて退き、ビィトはベルトーゼに戦いを挑む。苦戦のすえにビィトが勝利するものの、倒した相手は本体よりもはるかに弱い分身体に過ぎなかったことが判明する。ビィトをかばい負傷したスレッドは黙って去り、ビィトたちは戦力不足を補う新たな仲間を求めてグリニデの勢力圏「黒の地平」へと向かう。
- 黒の地平編
- 大河を渡り「黒の地平」にたどり着いたビィトたちは、七ッ星となったグリニデに仕える(三魔人)に次々と遭遇する。そのなかでビィトは、修行時代の親友(キッス)と2年ぶりに再会するが、キッスは信頼していたバスターによって捨て駒にされ、敵である魔人に認められた経験から人間を裏切り、グリニデの配下となっていた。激闘のすえに三魔人を倒し、キッスをグリニデの呪縛から解放して仲間に加えたビィト戦士団は道中、特別な権限を持つブロード・バスター (BB) の(ミルファ)と魔物退治を行なったのち、3人でグリニデの居城に攻め込む。逆上して凶暴な真の姿を現したグリニデと戦うことになった3人は、死力を尽くしたすえに奇跡的なチームワークを実現し、これを倒すことに成功する。しかしキッスは駆けつけたミルファにより、魔人に協力した罪で逮捕される。ビィトたちは3人で協力して罪を償うため、バスターの本拠地グランシスタ王国へ向かうことになる。
- ベカトルテ編
- グリニデが倒されたことで、魔人の拠点「魔賓館」の館長(シャギー)は、ビィトがゼノンと同様の特別な力を秘めていると判断し、魔人の頂点「八輝星」にもっとも近い全世界の七ッ星魔人たちに向け、ビィトを倒した者には無条件で星ひとつを授与すると告げる。一方、海を渡り工業都市ベカトルテで魔人退治を手伝っていたビィトたちは、記憶を失ったゼノン戦士団のひとり、(クルス)と出会う。そこへ七ッ星魔人のひとり(ガロニュート)が現れる。謎の人物「(翼の騎士)」によって危機から救われて修行を受け、才牙の真髄を見いだしたビィトは、自分たちをおびき寄せるために連れ去られたクルスを救うべく、ビィト戦士団にミルファと町に立ち寄ったスレッドを加えた5人で要塞に攻め込み、罠を打ち破りガロニュートを倒す。
- その後ビィトは記憶の戻ったクルスから、3年前、ゼノンがみずからに施された封印を解き、ベルトーゼと極限を超えた死闘を繰り広げ、その果てに全員が散り散りになったことを聞き、残る4人との再会を信じて特訓に励む。
- サンクミール編
- グランシスタへ向かう飛行機を飛べるようにするため、荒野の国サンクミール周辺で魔人退治を行っていたビィト戦士団の3人は、ビィト抹殺の二番手で、かつてキッスが人間を裏切るきっかけとなった七ッ星魔人(バロン)に戦いを挑まれる。その絶大な力のまえにポアラは一撃で倒れ、キッスは錯乱して逃げ出す。さらに月に一度の「赤い月の夜」を迎え、バロンの肉体は凶悪な補助頭脳ザンガに支配される。ビィトは才牙の秘めた力を解放してザンガを撃退するものの、引き換えに生命力を奪われ危険な状態となる。後日、ビィトの力を恐れるザンガの懇願を受けたバロンはとどめを刺しに向かい、翼の騎士やミルファ、BB(カルロッサ)たちの迎撃も退けてビィトのもとに迫る。自分に絶望し心が折れていたキッスは、力がなくとも強い心を持って生きる少女(ガラ)の姿を見て再起し、バロンに立ち向かう。そのなかでビィトは翼の騎士の力を借りて復活を遂げ、ついに自分自身の才牙を具現化し、戦いの流儀を貫こうとするバロンを見かねてその肉体を支配したザンガを打倒する。バロンはザンガの最期に報いて星を引き剥がし、もはや自分のことを倒すべき魔人ではなくなったというビィトに敗北を認め飛び立ってゆく。
- 出発までのあいだ修行に励んでいたビィトたちのもとに、じつはグランシスタ王女であったミルファを慕う最強のBB(ガレル)と、その相棒(モシェロ)が現れる。勘違いからガレルに決闘を挑まれたビィトは、戦いのなかで自分自身の才牙の特性を知り、痛み分けにまで持ち込む。
- グランシスタ編
- 長距離飛行機に乗り、ついにグランシスタへとたどり着いたビィトたちは、バスター協会をまとめる国王(アルファ・ド・グランシスタ)の歓迎を受ける。しかし、愛娘ミルファの意中の相手がキッスであることに衝撃を受けた国王の才牙が暴走し、それに心の弱さを見抜かれたキッスは投獄されることになる。そのとき、ビィト抹殺の三番手(ヒスタリオ)が、変わり果てた姿となったゼノン戦士団のひとり、(ライオ)と魔物の大群を従え、ビィトをも自分の仲間に加えようともくろみ、城下町バロックスに襲撃をかける。応戦したビィトはライオの姿に動揺して深手を負い、連れ去られる。脱獄したキッスがヒスタリオを足止めし、ふたたび現れた翼の騎士とポアラがビィトを救い出す。ビィトはヒスタリオの移動母艦に奇襲をしかけ、仲間に足止めを任せてライオに一対一の戦いを挑み、渾身の力で勝利する。一方、ヒスタリオに捕らえられ、片腕の魔物によってライオと同じく生きたまま不死身に近い強化人間へと改造されていたスレッドは、仲間意識を植え付けられる処置を受ける寸前で脱出してビィトのもとに駆けつける。
登場人物
主要登場人物の概要は以下のとおり。
- ビィト
- 本作の主人公。大陸一のバスター、ゼノン戦士団から5つの「才牙」を受け継ぎ、「暗黒の世紀を終わらせる男」を名乗り魔人退治の旅に出る。
- ポアラ
- ビィトの幼馴染。ビィト戦士団のNo.2としてともに旅に出て、サポートする。
- キッス
- ビィトの旧友。人のもつ「天力」を転化した攻撃「天撃」の天才で、「世界一の天撃使い」を目指している。
- スレッド
- ビィトの知り合いで、ライバルのような関係のバスター。無愛想だが、ビィトのことをよく気にかける。
- ミルファ
- 高い実力を有し、バスターの逮捕権も持つブロード・バスター。明るい性格のロマンティスト。
設定
人間側
本作の舞台となる世界では、魔人や、その配下である魔物が人間社会を襲撃し、地上を闊歩するようになって以来、人間が生存できる区域は限られたものになっている。人間たちは「門(もん)」と呼ばれる装置によって空中に結界が張られ、周囲を防壁で囲まれた空間内で国や町を形成して生活している。「門」は意思をもって言葉を話し[注 3]、力のある者にしか開かないが、門や結界を打ち破る力をもった魔人や、「門崩し」に特化した魔物なども存在するため、門の内側であっても人間にとっては決して安住の地ではない。各国間の交通手段もほとんど失われており、経路は地上に比べれば危険度が低い海路や空路が選ばれ、武装客船や飛行機などが使用されるが[11]、これらを製造する世界最大の工業都市ベカトルテも魔人の被害が大きく、すでに飛行機は希少なものとなっている[12]。なお、人間世界では「MG(マギー)」と呼ばれる通貨が流通している。硬貨のみで、紙幣はない。
魔人は普通の人間の手に負える相手ではなく、以下に述べるヴァンデルバスターと呼ばれる特殊な力を持った一部の人間がその退治を行なっている。
ヴァンデルバスター
ヴァンデルバスターとは、魔人や魔物を倒すことを生業としている者の総称。通称「バスター」。各地の「鑑定小屋(ハウス)」と呼ばれる施設で契約の烙印(ブランディング)を胸に刻むことによって、空気中からエネルギーを取り出して火や水などのさまざまな形に生成できる「天力(てんりょく)」を操る能力を発現させ、正式なバスターとなる。世界各地で活動していた賞金稼ぎが元祖であるとされ、のちに世界随一の大国「グランシスタ」が母体となり「バスター協会」が発足、システム化された[13][14]。必ずしも正義のためとは限らず、一攫千金を目的とした者も多い[13]。常人離れした能力の持ち主であるがゆえに、一般人からはしばしば畏怖の対象とされる[15](アニメ版ではそうした場面は描かれていない)。
バスターの戦法
バスターは通常の魔物相手であれば、剣や槍、銃などの「通常武器」を用いて戦うが、魔人や強力な魔物と互角以上に戦うには天力を用いた攻撃が必須となる。天力を転化した攻撃を「天撃(てんげき)」という。火・水・風・雷・光の五属性があり、個人によって得意な属性は異なる。このなかでも光の天撃の発動はもっとも困難とされる。さらに、扱いが難しくさまざまなバリエーションに発展する「上位天撃」が存在する。
天撃を極めたバスターは、天力を具現化した「才牙(サイガ)」と呼ばれる武器を生成することができる。これはバスターの究極の武器と言われ、形状は生成者のイメージによって決まり、さまざまな性質を持つ。天撃と同じように属性があり、通常、才牙はひとり一種類しか生成できない。絶大な威力を発揮するバスターの切り札であるが、長期戦になると天力を著しく消耗するため、短時間の眠りを余儀なくされ[16]、才牙が損傷すると生成者自身もダメージを受ける[注 4]といった弱点も存在する。天撃や才牙には「奥義(おうぎ)」と呼ばれる技があり、これが使えるようになることでバスターの攻撃力はさらに高まる。
バスターが単独で行動することは少なく、通常は複数のバスター同士が鑑定小屋で「戦士団(せんしだん)」と呼ばれるチームの登録を行う。集団で戦うことで生存確率が高くなり、強力な魔人・魔物との戦いを有利に進めることができる。
報酬と昇格
バスターは各地の鑑定小屋で依頼を受け、MG硬貨による報酬を受け取り、バスターの格を表す「レベル (LV) 」を上げる。上級の魔人を倒したときの報酬は格別に高い。鑑定小屋にいる「鑑定士」は皆、昔はバスターだった者たちであり、狼藉を働こうとすれば天撃によって排除される[19]。バスターの実績評価は「網膜鑑定(もうまくかんてい)」とよばれる作業によって行われる。網膜を覗き込んで、そこに焼き付けられた記憶からそのバスターが過去に倒した魔物や魔人を特定する。その後、倒した魔物や魔人に応じて報酬が支払われる。鑑定はこまめに行わないと、レベルアップの手間がかかり、なおかつ鑑定士は報酬をまとめて支払わなければならなくなる。また隠れて行った悪事も見抜かれるため、悪事を行ったバスターは罪を償わない限り、報奨金の獲得やレベルアップができなくなる。
網膜鑑定によって診断されたあと、魔物や魔人を倒して得られた「昇格値」が一定値に達していれば、レベルアップが行われる。レベルが1上がるごとに、バスターの胸には刻印(ブランディング)がひとつ押される。あくまで認定の一種であるので、この手法でレベルアップしないと強くならないということではない。ただし一部の地域は門によって一定のレベル以上でないと通してもらえないため、行動範囲を広げたい場合はいつまでも上げないでいるわけにはいかない。またブロード・バスター(後述)になる場合など、一定以上のレベルが資格として必要な場面もある。原作では焼きごてを使って肌に押すが、アニメ版では胸に手をかざして刻む。刻印の形状はこの世界の古代数字となっており、10本の線でひとつの記号のようになるようできている。バスター契約をする際の最初のひとつだけは、天力を操る能力を発現させる特別なもののため強い痛みを伴うが、通常のレベルアップでは痛みはない。戦士団契約を結んでいる場合、報酬や昇格値は山分けとなる[20]。
規則・取り締まり
バスターにはさまざまな規則が設けられており、とくに魔人側に協力した場合はいかなる理由があろうと重罪とされ、バスター協会による粛清が待っている。
バスターのなかにはその実力が認められ、バスター協会の本拠地「グランシスタ」で特別な許可を受けた「ブロード・バスター」と呼ばれる者が存在する[21]。通称は「BB」[21]。実力や活動範囲は並のバスターとは桁外れで、罪を犯したバスターを逮捕することができる「管理官」の資格も持っている[22]。この資格を得るためにはレベル40以上で上位天撃・才牙を扱えることが必須である[21]。ブロード・バスターとなるのは希望者のみであり、条件を満たせば自動的になるわけではない[21]。
魔人側
魔人(ヴァンデル)
ヴァンデルとは、ある日突然地上に現れて人々を苦しめ、「暗黒の世紀」の元凶となった魔人の総称。天力とは異なる闇の力、地底から生み出される「冥力(めいりょく)」を操り、外見や能力は個体によってまったく異なるが、頭部に冥力を制御するための「角」を持ち、左腕には魔人としての格を表す「星」が埋め込まれているという共通点が存在する。すべての魔人は戦うために生まれたとされ[23]、非常に好戦的で凶悪な者が多数を占めるが、一方でひとりたりともまともな者が存在しない[24]といわれるほど、それぞれ個性的で癖のある性格をもつ[注 5]。幼年期などは存在せず、最初から完全体で生まれるとされる[26]。性別が存在するかは定かではなく、各魔人は「男」と形容されることが多いが、人間の女性のような姿をした(ロディーナ)という魔人も存在する。
基本的には人のように群れず単独で行動し、多くは後述する魔物(モンスター)を従えているが、一部にはほかの魔人を配下とする者もいる。より人間を苦しめる強力な魔人が育てばよいという理由から、魔人どうしの競争や共闘、殺し合いすらも許容されている[27]。
名を上げた魔人には周囲の魔人や人間たちによって噂され、「異名(二つ名)」が付けられる。自分で異名を考え、それを広める魔人もいる。
魔人の戦法
魔人の用いる冥力は、バスターの用いる天力よりもその使用法はバリエーションに富む。代表的なものは冥力を転化した「冥撃(めいげき)」で、火・水・風・雷・魔の五属性がある。天撃と同様に「上位冥撃」が存在し、魔の属性は使用できる者が少ない。バスターの奥義と同様、魔人にも「魔奥義(まおうぎ)」と呼ばれる技が存在するが、バスターの天撃や才牙が比較的パターン化されているのに対し、魔人ひとりひとりでまったく違うものになる[28]。
魔人のなかには、魔人や魔物の死肉を集めて作るかりそめの肉体「分身体(ファントム)」を遠くから冥力で操る者もいる。分身体の能力は本体に比べてはるかに劣るが、上級魔人の分身体は人間に対して充分脅威となりうる。また、撃破した場合も本体に比べると報奨金が非常に低い[29]。
星
バスターの「レベル」に相当する魔人の格は、左腕に埋め込まれた宝玉「星(ほし)」によって表される。魔人には生まれつき星がひとつ付いており、より人間を苦しめることで新たに授与される仕組みになっている。魔人は所有する星の数によって「一ッ星」「二ッ星」と呼称される。多くの魔人の目標はこの星を8つ集め、魔人の支配者といわれる「八輝星(はっきせい)」となることである。星は数が増えるほどもらいにくくなっており、とりわけ七ッ星と八輝星のあいだの道のりは気が遠くなるほど長いとされる。星は魔人にとっての勲章であり、命にも等しい価値を持つ。はぎ取ると黒く濁って使い物にならなくなり、持ち主が死んだ場合は砕け散るため、ほかの魔人から奪うことはできない。バスターから見た場合、魔人の強さの目安となるが、知謀による功績によっても授与されるため、必ずしも戦闘能力の高さを示すものではない。ただし、六ッ星ともなれば頭脳だけで到達できる領域ではないとされ[30]、七ッ星にいたっては全員が特殊な能力をもつ強豪ぞろいで[31]、伝説的存在として恐れられている。
魔賓館
通常は単独で行動する魔人にも唯一共通の拠点があり、それが「地の果て魔の泉」と呼ばれる「魔賓館(まひんかん)」である。おもに魔人が後述する魔物を購入するための施設であるが、談話スペースや娯楽施設、七ッ星専用のV.I.P.ルームなども備わっている[32]。全魔人を評価・監視する魔人(シャギー)が魔賓館の館長を兼任しており、報酬の支払いや星の授与もみずから行う。魔賓館の地下深くには魔人の創成主である「(暗黒なる瞳(ダークネス・アイズ))」が鎮座する。
魔人に対しては人間を苦しめた功績に応じ、魔賓館から報酬として「魔札(まさつ)」が支払われる。魔人のあいだで流通している通貨で、おもに魔賓館で魔物の購入、強化などに使用される。独特の模様が入った紙幣で、硬貨は存在しない。単位はBL(ベイル)[33]。基本的には札束の状態で使用され、魔物を購入する際などには1束、2束と数えられる。
魔物(モンスター)
魔物(モンスター)は、魔人の配下として、人間社会に打撃を与えるために活用される存在。古代の魔人はみずからの力で魔物を製造する能力を持っていたといわれるが、現在魔物の製造技術は魔賓館の独占であり、すべての魔人は魔札を使って魔賓館から魔物を購入するシステムとなっている。一部を除く魔物は言葉を話す知能を持っていないが、料金を上乗せすることによって言葉と名前を与え、魔人の片腕となる「腹心魔物」に強化することも可能。
魔賓館で製造される魔物の値段や特性は「魔獣大鑑(まじゅうたいかん)」という書物に記されている。魔賓館の中央受付に置かれているが、持ち運び用の魔獣大鑑も取り扱われている[34]。魔物は属性によって以下の全十章に分類されている。
- 「樹の章」 - 森林地帯などに棲息する植物型、虫型を中心とする魔物が記されている。総じて戦闘能力は低いが、安価で繁殖力に優れたものが多い。
- 「沼の章」 - 沼地に棲息する魔物が記されている。軟体動物型や、液状の体をもつものが多い。
- 「地の章」 - 地上で活動する魔物が記されている。獣型・獣人型が多く、集団行動を得意とする。
- 「渦の章」 - 海洋、大河などに棲息する魔物が記されている。水棲動物型が多い。
- 「砂の章」 - 砂漠や砂浜に棲息する魔物が記されている。
- 「窟の章」 - 洞窟や火山に棲息する魔物が記されている。
- 「鉱の章」 - 身体が鉱物で形成された魔物が記されている。
- 「骨の章」 - 身体が骨や化石で形成された魔物が記されている。
- 「極の章」 - 寒冷地に棲息する魔物が記されている。
- 「絶の章」 - 分類不能の魔物が記されている。
天撃と冥撃
天撃とは大気中のエネルギーを操る力「天力」により、自然のエネルギーを攻撃や防御のために転化したもの。「火」「水」「風」「雷」「光」の五つの属性に分類され、それぞれに初歩的なものから上位天撃と呼ばれる高度なものが存在する。同じ天撃であってもその威力は使用するバスターの力量によって異なり、上位天撃では扱う者によって形状にも大きな違いが現れる。
天撃に対し、魔人が使用する冥撃とは、大地に眠る邪悪な力や自らに立ち上らせた「冥力」を攻撃や防御のために転化したもの。「火」「水」「風」「雷」「魔」の五つの属性に分類され、天撃同様、それぞれに初歩的なものから上位冥撃と呼ばれる高度なものまでが存在する。強力な冥撃になるほど、大地から発生するという要素がより顕在化する[35]。
天撃の一覧
- 火の天撃
- 火炎や高熱を生み出すため、威力もあって扱いやすく、初めに習得するバスターが多い属性[36]。
- 天撃の火炎(かえん) - 手のひらに火の天力を集め、火の球を作り出して投げつける[36]。
- 天撃の火柱(ひばしら) - 天撃の火炎の発展版。火の天力を矢のように凝縮して投げつける。火の矢は敵を貫通し、内部で爆発する[36]。
- 天烈の大火球(てんれつのだいかきゅう) - 上位天撃。火の天力によって空中に作られた巨大な火の球を相手に投げつける。回転しながら燃え続け相手を灰にする[37]。火の通常天撃が扱いやすいことと同様に、上位天撃ではもっとも扱いやすい。
- バーストエンド - 奥義。炎の天力を圧縮して爆発させる高等技術。水、風などにも同様に圧縮して放つ奥義があるとされ、これらはすべて近距離攻撃。天力の圧縮は奥義のなかでは一般的であるため名称も一般化している。
- (アニメ版に登場するもの)
- 天撃の灯火(ともしび) - 手のひらから発した青白い光で周囲を照らす。洞窟などの暗所を進む際に使用する。
- 業火烈断(ごうかれつだん) - 四賢人のひとりグリファスの奥義。頭上に炎の天力を集め、巨大な剣の形になして一気に振り下ろす。
- (ゲーム版に登場するもの)
- 攻撃系 - 天撃の火流、天撃の火掌、天撃の業火、天撃の爆炎、天撃の火輪
- 補助系 - 天撃の火針、天撃の陽炎
- 水の天撃
- 低温系の攻撃のほか、防御や解毒などバリエーションに富む属性[36]。
- (アニメ版に登場するもの)
- 天撃の水弾(すいだん) - 手のひらから水の弾を放ち攻撃する。
- 天撃の水流(すいりゅう) - シャンティーゴの住人が水撒きに利用している[38]。
- 水破爆裂(すいはばくれつ) - 四賢人の一人レイモンドの奥義。膨大な量の水を発生させ自在に操る。
- (ゲーム版に登場するもの)
- 攻撃系 - 天撃の雹柱、天撃の氷雨、天撃の吹雪、天撃の雪崩
- 補助系 - 天撃の浄水、天撃の水衣
- 風の天撃
- 空気を制御して風を生み出したり切り裂いたりする攻撃や、自身の速度向上などができる属性[36]。
- 天撃の気流(きりゅう) - 空気の流れを生み出し、防御や速度向上に用いる。
- 天撃の旋風(せんぷう) - 手のひらの上で竜巻を起こし、これを次第に大きくして相手に放ち、相手の視界を奪い動きを封じ込める[39]。
- (アニメ版に登場するもの)
- 天撃の風壁(ふうへき) - 地面から吹き上がる風の壁を作り出す強力な防御天撃。
- 天撃の竜巻(たつまき) - 手のひらから竜巻を前方に向けて直接放つ。
- 天撃の真空波(てんげきのしんくうは) - 風の天力で生み出した真空の刃を十字にして飛ばす。
- 風牙一閃(ふうがいっせん) - 四賢人のひとりイーブルの奥義。集中させた風の天力で敵の急所を貫く。
- (ゲーム版に登場するもの)
- 攻撃系 - 天撃の疾風、天撃の大嵐、天乱の大竜巻(上位天撃)
- 補助系 - 天撃の涼風、天撃の風車、天撃の山彦、天撃の風塵
- 雷の天撃
- 電撃による強烈なダメージを与える攻撃ができる属性[36]。
- 天撃の稲妻(いなずま) - 指先から電撃を迸らせる。
- 天撃の落雷(らくらい) - 上空から雷を落とす。自身に落として帯電状態となることも可能であるが、危険も伴う[39]。
- (アニメ版に登場するもの)
- 天撃の雷弾(らいだん) - 手のひらに雷の天力を集め、球状にして投げつける。
- 電磁加速(でんじかそく) - 帯電状態で超高速移動を行う技術。
- 迅雷撃破(じんらいげきは) - 四賢人のひとりトンガの奥義。超電撃を相手の体内に送り込み破壊する。
- (ゲーム版に登場するもの)
- 攻撃系 - 天撃の雷撃、天撃の雷電、天撃の雷轟、天撃の極雷、天撃の超雷、閃空の天雷破(上位天撃)
- 補助系 - 天撃の電流
- 光の天撃
- 天撃の頂点にして[36]、「始まりと終わりの力[40]」とされる。扱う者がもっとも少ない属性[36]。
- 天撃の光弾(こうだん) - 光の天撃の初歩。
- 天撃の光陣(こうじん) - 光の天力であらゆる高熱、冷気などを遮断する防御壁を作る。何人分もの防御ができるものを作るには時間を要する[41]。
- (アニメ版に登場するもの)
- 天破連撃[42](てんはれんげき) - シャンティーゴ領主パドロの奥義。光の弾を連続して放つ。
- (ゲーム版に登場するもの)
- 攻撃系 - 天撃の閃光、天撃の瞬光、天撃の白熱、天撃の銀光
- 補助系 - 天撃の光陰
冥撃の一覧
- 火の冥撃
- 火炎や高熱を生み出すという点では天撃と同様であるが、冥撃は上位になるほど溶岩のような形状になる[43]。
- 冥撃の獄炎(ごくえん) - 魔人が使用するもっとも代表的な冥撃。炎の弾を射出する。
- 灼熱の冥獄炎(しゃくねつのめいごくえん) - 上位冥撃。冥撃の獄炎の単純強化版のような技で、巨大な溶岩状の火の球を大地から引き出し、投げ付ける。
- 業火の冥撃流(ごうかのめいげきりゅう) - 上位冥撃。数珠状に連なった巨大な火の球で攻撃する。
- (アニメ版に登場するもの)
- 灼熱の冥撃流(しゃくねつのめいげきりゅう) - 上位冥撃。
- 水の冥撃
- 雪や雹、雨などの効果を持つ天撃に対し、津波や渦潮、氷原といった効果が多い[43]。
- 冥撃の氷柱(ひょうちゅう) - 相手を地面ごと凍結させ、動きを封じる[43]。
- (アニメ版に登場するもの)
- 冥撃の水刃(すいじん) - 針状の冥撃を投げ付ける。
- 風の冥撃
- 突風や竜巻などの効果を持つ天撃に対し、ガスや空気圧縮などの特殊な性質を持つ[43]。
- 雷の冥撃
- 空中から発生させる天撃に対し、地中から発生させる[43]。
- 冥撃の電流(でんりゅう) - 地面を電流が走り、相手を感電させる。冥力が高い魔人であれば空中放電させることも可能[43]。
- (アニメ版に登場するもの)
- 冥撃の雷弾(らいだん) - 球状になった雷の冥撃を投げ付ける。
- 魔の冥撃
- 冥撃の頂点とされる属性。光の天撃同様、扱える者が非常に少ない。
読者投稿コーナー
『月刊少年ジャンプ』2003年3月号より[44]読者投稿コーナー「魔賓館V.I.P.」(まひんかんブイアイピー)が開始された。投稿者は「ヴァンデルネーム」を名乗って魔賓館を訪れる魔人となる。イラストを投稿する「ペンバリーの巣[注 6]」、魔人に悩みを相談する「魔人生相談」などがあり、はがきが採用されると「魔札」がポイントとして与えられる(単位は「束」)。「星」システムも存在し、一ッ星から始まって魔札が一定数与えられると星を獲得できる。コーナー開始1周年となる2004年3月号において「八輝星」システムが公開され[45]、星獲得数のランキングが毎号発表されるようになった。二ッ星以上になるとランキングにヴァンデルネームが載り、星が増えるごとに特典が与えられ、八輝星に到達すると1ページが貸し切りになる。
コーナー名の「V.I.P.」は、「魔人はピープルにあらず」ということで「Very Important People」ではなく、「VANDEL ICCHO PA〜TTO YARIMASUKA!(ヴァンデル いっちょ パ〜ッとやりますか!)」の略とされている[46]。
2004年10月号からは読者が考えた魔人を募集する「アナタが創造するオリジナル魔人コンテスト」(略称「アナヴァン」)が開催され[47]、グランプリに選ばれた「(暗黒の世紀のさいそく人ガネール)」はアニメ版『冒険王ビィト』第35話から第38話にかけてのオリジナルエピソードに登場し、準グランプリに選ばれた「夢幻の覇者オロゾン」「ねじれの魅惑者グラニャオース」はトレーディングカードゲーム『冒険王ビィト CARD GAME』第3弾のカードに採用された。
ガイドブック『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』には、開始から2005年1月号までに掲載された本コーナー23回分が収録されている。なお、連載再開後の掲載誌『ジャンプSQ.CROWN』『ジャンプSQ.RISE』には読者投稿コーナーは設けられていない。
書誌情報
(単行本(コミックス))は集英社より発売されている。
連載の休止にともない一時絶版となっていたが、2016年7月には、Amazon Kindle、iBooks Storeなどで電子書籍版が刊行、書籍版も同年10月に復刊された。
漫画本編
- 三条陸(原作)・稲田浩司(漫画)・中鶴勝祥(デザイン協力) 『冒険王ビィト』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊16巻(2022年4月4日現在)
- 「少年、起つ!」2002年10月9日第1刷発行(10月4日発売[集 1])、ISBN (4-08-873290-1)
- 「宿敵ふたたび!」2003年1月11日第1刷発行(1月6日発売[集 2])、ISBN (4-08-873373-8)
- 「激闘!ベルトーゼ」2003年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 3])、ISBN (4-08-873415-7)
- 「第3の仲間!」2003年8月9日第1刷発行(8月4日発売[集 4])、ISBN (4-08-873501-3)
- 「おれの胸で泣け!」2003年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 5])、ISBN (4-08-873530-7)
- 「血風!グリニデ城」2004年3月9日第1刷発行(3月4日発売[集 6])、ISBN (4-08-873581-1)
- 「一撃にかけろ!!!」2004年7月7日第1刷発行(7月2日発売[集 7])、ISBN (4-08-873635-4)
- 「嵐呼ぶベカトルテ!!」2004年10月9日第1刷発行(10月4日発売[集 8])、ISBN (4-08-873674-5)
- 「才牙の真髄!!」2005年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 9])、ISBN (4-08-873798-9)
- 「出陣!5人の戦士」2005年10月9日第1刷発行(10月4日発売[集 10])、ISBN (4-08-873857-8)
- 「天からの挑戦!!」2006年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 11])、ISBN (4-08-874045-9)
- 「迎撃!!天空王」2006年9月9日第1刷発行(9月4日発売[集 12])、ISBN (4-08-874257-5)
- 「真才牙覚醒!!」2016年11月9日第1刷発行(11月4日発売[集 13])、ISBN (978-4-08-880862-8)
- 「決闘!才牙対才牙」2019年6月9日第1刷発行(6月4日発売[集 14])、ISBN (978-4-08-881847-4)
- 「嗚呼!ライオ」2020年10月7日第1刷発行(10月2日発売[集 15])、ISBN (978-4-08-882390-4)
- 「おれの渾身!」2022年4月9日第1刷発行(4月4日発売[集 16])、ISBN (978-4-08-883091-9)
ガイドブック
第1巻から第9巻のガイドブックとして、集英社より『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』 (ISBN (4-08-873729-6)) が2005年2月4日に発売された。現在は絶版。
総集編
連載再開に合わせ、休載前の掲載分を収録した単行本第12巻までに未収録だった第48話[注 7]を含んだ総集編が発売された。
アニメ
2004年9月30日から2005年9月29日までテレビ東京系で毎週木曜夕方6時30分から放送。全52話。テレビ東京開局40周年記念作品。2005年10月6日から第2シリーズ『冒険王ビィト エクセリオン』に改題し、2006年3月30日まで全25話を放送。全編アニメオリジナルのストーリーが展開された。スタッフ等に大きな変更はなし。ナレーションは田中秀幸[注 8]。
『エクセリオン』終了後、平日の18時30分枠はバラエティ枠(『スキバラ』→『ピラメキーノ』)となっていたが、2013年の春の改編で月曜19時00枠に放送されていた『たまごっち! ゆめキラドリーム』が当枠に移動することになったため、7年ぶりにアニメ枠が復活することになった。
特徴
- オリジナルキャラクター
- マスコット的なキャラクターとしてポアラと行動をともにする「(トト)」が追加されているほか、原作エピソードの合間に挿入されるオリジナルエピソードのみの準レギュラーとして「(ジーク戦士団)」が登場する。トトは『エクセリオン』にも引き続き登場する。『エクセリオン』ではオリジナルキャラクターの「(リオン)」と、それを取り巻く人々との関わりがおもに描かれる。
- 詳細は「(冒険王ビィトの登場人物#アニメ版オリジナルキャラクター)」を参照
- 暴力的・性的表現の抑制
- 流血描写や性的描写に関しては原作よりもかなり抑制されており、血や傷口を白く光らせる処理が多くの場面で行われているほか、原作ではショーツ状のものを露出しているポアラとミルファが黒く短いスパッツ状のものを穿き、胸元も露出されることはない。また「殺す」という言葉が「潰す」「倒す」などに置き換えられている場面もある。
- 設定の一部変更
- ブランディングの方法やバスターの社会的な位置付けなど、一部の設定が変更されている。またシリーズ序盤のみ[注 9]、魔人が死亡した際に爆発し、地面に印が刻まれるというオリジナルの演出がなされている。
- 筆文字
- サブタイトル画面では、アニメーターの馬越嘉彦による筆文字のテロップが使用されている。ほかのシーンでも同様の筆文字が頻繁に使用されており、とくに魔人や腹心魔物が登場するシーンでは毎回必ず名前が表示される(『エクセリオン』では原則初登場回のみ[注 10])。
- バンクシステム
- アニメではビィト、ミルファらが才牙を出す際に固有のバンクと原作にはない口上が加えられており、オリジナルキャラクターのジークが才牙を出す際も同様の演出がある。『エクセリオン』においても、オリジナルキャラクターのリオンが「ブライティプライム」を使用する際に固有のバンクと口上がある。
内容
冒険王ビィト
原作の黒の地平編終了(グリニデの死)までのストーリーをベースに、若干のアレンジやオリジナルエピソードを加えて構成されている。おもなオリジナルエピソードは以下のとおり。
- 町を襲う三ッ星魔人(ギルス)と成長したビィトの戦い(第1話冒頭)、原作第1話前半のエピソードを挟み、ゼノン戦士団と五ッ星魔人(ザンデ)の戦い(第1話後半)
- ジーク戦士団との出会い、才牙を蒐集する四ッ星魔人(メルモンド)との戦い(第6話 - 第8話)
- スレッドと二ッ星魔人(シャデリコ)の戦い。原作エピソードのアレンジ(第9話)
- ビィト・ジーク戦士団とベンチュラ率いる魔物の群れとの戦い。ミルファが原作よりも早く登場(第17話 - 第20話)
- ロズゴートの腹心魔物(バットン)が仕掛ける罠を潜り抜けるビィト戦士団(第31話、第32話)
- 三ッ星魔人(ガネール)率いる一味とビィト・ジーク戦士団の戦い(第35話 - 第38話)
- 黒の地平での魔物退治、キッス逮捕までの顛末(第46話、第47話)
- ビィト戦士団の道中記(第48話、第50話)
- 単独行動するスレッドと港町サドラムを支配する五ッ星魔人(ランパード)の戦い(第49話)
- ビィト戦士団と港町ターミッツを支配する五ッ星魔人(バラサ)の戦い(第51話、第52話)
冒険王ビィト エクセリオン
あらすじ(エクセリオン)
グランシスタへと向かうビィトたちを乗せた船は、突如謎の魔人(バウス)に襲われ難破し、住人の半数が天撃使いという天撃の町・シャンティーゴに流れ着く。ビィトたちはそこで、他者の力を増幅する不思議な力を持った少年(リオン)と出会う。船が直るまでシャンティーゴに滞在することになったビィトたちは、バウス率いる「魔牢獄」の魔人や魔物から町を守りつつ、天撃の達人「(シャンティーゴ四賢人)」の修行を受ける。領主の息子として決められた道を歩むことを拒むリオンは、未熟さと自分勝手な性格で周囲を振り回すが、ビィトたちと行動をともにするうちに成長し、不思議な力も増幅してゆく。
バウスはリオンの力が極限にまで達した段階で町に総攻撃を仕掛け、地下に封印された莫大な冥力を解放し、リオンを連れ去る。ビィトたちはリオンを助けるため魔牢獄に乗り込み、最後の決戦に挑む。バウスは解放された冥力とリオンの力を用いて魔牢獄を浮上させ、魔賓館を破壊しみずからが魔人の頂点に立つことをもくろむが、シャギーによって明かされた真実とビィトたちの活躍によりその野望を打ち砕かれる。ビィトは魔人の肉体を捨ててみずからに挑むバウスを死闘のすえに倒し、リオンとともに帰還する。リオンは立派な領主になることを誓い、ビィトたちはふたたび暗黒の世紀を終わらせるために旅立つ。
オリジナル設定
- 天力陣(てんりょくじん)
- シャンティーゴ領主(パドロ)とその息子リオンが使う技。空中に円を描き発動させる。その円はあらゆる冥撃、魔物、魔人を遮断し、逆に円を通り抜けた天撃、才牙、バスターを大幅に強化する。天力陣自体に攻撃力はないものの、攻撃と防御の補助効果を兼ね備えた非常に強力な技。リオンは母(マチルダ)の形見「ブライティプライム」を使って発動させる。
- 魔牢獄(まろうごく)
- なんらかのかたちで魔人の規律を破った魔人を幽閉、監視する施設。実体はかつて何者かによって建造された強化魔人製造のための実験場であり、ここに幽閉されている囚人魔人は罪を犯したわけではなく、実際にはすべて強化魔人を製造する過程で生まれた失敗作で、胸に着けられた「拘束具」がないと冥力が暴走して自爆に至るとされている[49]。ミサイルを発射する砲台などの装備が充実しており、莫大な冥力を受けることで浮上することも可能。誰に造られたのかは最後まで明らかにされない。
スタッフ
第1・第2シリーズ共通。
- 原作 - 三条陸
- 漫画 - 稲田浩司(集英社「月刊少年ジャンプ」連載)
- プロデューサー - 森村祥子(テレビ東京)、坂田雄馬、関弘美 → 木戸睦
- シリーズディレクター - 長峯達也
- シリーズ構成 - 成田良美
- キャラクターデザイン - 中鶴勝祥、山室直儀
- 総作画監督 - 山室直儀
- 美術設定 - 中村光毅
- 色彩設計 - 佐久間ヨシ子
- 編集 - 西山茂
- 音響効果 - 鷲尾健太郎 (フィズサウンドクリエイション)
- 音楽 - 高木洋
- 製作担当 - 柳義明
- アニメーション制作 - 東映アニメーション
- 製作協力 - 東映、ビィト製作委員会
- 製作 - テレビ東京、電通、東映アニメーション
主題歌
オープニングテーマ
冒険王ビィト
- 「emotion」(第1話 - 第26話)
- 作詞・作曲 - 南ヤスヒロ、丸谷学 / 編曲・歌 - Sunbrain
- 「wish men」(第27話 - 第52話)
- 作詞 - 南ヤスヒロ、丸谷学、高崎卓馬 / 作曲 - 南ヤスヒロ、丸谷学 / 編曲・歌 - Sunbrain
冒険王ビィト エクセリオン
- 「空を見て想う」(第1話 - 第25話)
- 作詞 - 山口進 / 作曲 - OUTLAW / 編曲 - OUTLAW&片岡大志 / 歌 - OUTLAW
エンディングテーマ
冒険王ビィト
- 「pureness」(第1話 - 第13話)
- 作詞・歌 - 北出菜奈 / 作曲・編曲 - 本間昭光
- 「Dreaming under the moon」(第14話 - 第26話)
- 作詞・作曲・歌 - 加藤ミリヤ / 編曲 - Maestro-T
- 「The Bee of Love -ある蜂の愛の物語-」(第27話 - 第39話)
- 作詞 - Babee / 作曲・編曲 - Franken / 歌 - Splash Candy
- 「月あかり(Full Moon Version)」(第40話 - 第52話)
- 作詞 - nanami / 作曲 - nanami / 編曲 - 村山達哉 / 歌 - 大山百合香
冒険王ビィト エクセリオン
- 「風のランナー」(第1話 - 第25話)
- 作詞・作曲 - 石田順三 / 編曲 - 坂本昌之 / 歌 - SunSet Swish
挿入歌
- 「冒険王ビィト!」
- 作詞・作曲 - YOFFY / 編曲 - 大石憲一郎 / 歌 - サイキックラバー
- 『冒険王ビィト』第37話、第38話挿入歌。
- 「Eternal Wing」
- 作詞 - YOFFY / 作曲 - 高木洋 / 編曲 - 大石憲一郎 / 歌 - 五條真由美
- 『冒険王ビィト』第43話、『冒険王ビィト エクセリオン』第23話挿入歌。
- 「HERO」
- 作詞 - 柚木美祐 / 作曲・編曲 - 高木洋 / 歌 - 五條真由美
- 『冒険王ビィト エクセリオン』第21話挿入歌。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | (コンテ) 演出 | 作画監督 | 美術 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
冒険王ビィト | ||||||
1 | ビィト!! 少年よ大志を抱け!! | 成田良美 | 長峯達也 | 袴田裕二 | 本多敬 | 2004年 9月30日 |
2 | ゼノン戦士団! 誇り高き死闘の果て… | 山内重保 | 佐藤陽子 | 鹿野良行 | 10月7日 | |
3 | ポアラ! 死人沼の決闘 | 廣川集一 | 工藤柾輝 | 吉田智子 | 10月14日 | |
4 | バーニングランス! うなれ熱き炎の | まさきひろ | 細田雅弘 | 山崎健志 | 本多敬 | 10月21日 |
5 | ビィト戦士団! その大いなる旅立ち | 山田隆司 | 角銅博之 | 織岐一寛 | 鹿野良行 | 10月28日 |
6 | ジーク! 情熱のバスター来たる | 成田良美 | 長峯達也 | 袴田裕二 | 吉田智子 | 11月4日 |
7 | メルモンド! 戦慄の才牙コレクター | 山田隆司 | 細田雅弘 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 11月11日 |
8 | エクセリオンブレード! 受け継がれた魂 | まさきひろ | 山内重保 | 桑原幹根 | 本多敬 | 11月18日 |
9 | スレッド! 孤独な暗殺者 | 成田良美 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 鹿野良行 | 11月25日 |
10 | グリニデ! 襲い来る深緑の智将 | 山下憲一 | 藤瀬順一 | 佐藤陽子 袴田裕二 | 本多敬 | 12月2日 |
11 | ゼノンウィンザード! 羽ばたけ宿命の必殺剣 | 山田隆司 | (大庭秀昭) 細田雅弘 | 山崎健志 | 鹿野良行 | 12月9日 |
12 | ベルトーゼ! 牙をむく惨劇の王者 | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 本多敬 | 12月16日 | |
13 | サイレントグレイブ! 疾風の刃舞う | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 鹿野良行 | 12月23日 |
14 | クラウンシールド! 目覚めよ新たなる力 | まさきひろ | 岡佳広 | 袴田裕二 | 本多敬 | 2005年 1月6日 |
15 | 決戦! ビィト | 山下憲一 | 長峯達也 | 桑原幹根 | 鹿野良行 | 1月13日 |
16 | 黒の地平! 激動の新天地へ | 下山健人 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 本多敬 | 1月20日 |
17 | ミルファ! 電撃のスーパーヒロイン!! | 成田良美 | 細田雅弘 | 山崎健志 | 鹿野良行 | 1月27日 |
18 | ビィト・ジーク戦士団! 魔の巣窟を討て | 山田隆司 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 本多敬 | 2月3日 |
19 | グルメアント! 凶々しき地中の脅威 | まさきひろ | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 2月10日 |
20 | 激突! テルセロン最終防衛戦 | 成田良美 | (下田久人) 山口美浩 | 橋本勝巳 | 本多敬 | 2月17日 |
21 | ベンチュラ! 三ッ星の逆襲 | 山下憲一 | 岡佳広 | 袴田裕二 | 鹿野良行 | 2月24日 |
22 | フラウスキー! 殺し屋は獲物を笑う | 山田隆司 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 本多敬 | 3月3日 |
23 | キッス! 再会とあの日の誓い | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 鹿野良行 | 3月10日 |
24 | 成田良美 | 細田雅弘 | 山崎健志 | 本多敬 | 3月17日 | |
25 | グリニデ城! 裏切りの罪と罰 | まさきひろ | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 3月24日 |
26 | サイクロンガンナー! 解き放て風の銃 | 山下憲一 | 長峯達也 | 桑原幹根 | 本多敬 | 3月31日 |
27 | ロズゴート! 力への信奉者 | 山田隆司 | 山口美浩 | 佐々門信芳 高橋昇 | 鹿野良行 | 4月7日 |
28 | 業火の冥撃流! 迫られる決断の | まさきひろ | (入好さとる) 岡崎幸男 | 福島豊明 | 本多敬 | 4月14日 |
29 | 反撃! 命燃やす天才キッス | 下山健人 | 岡佳広 | 袴田裕二 | 鹿野良行 | 4月21日 |
30 | 天青の氷結波! 涙を力にかえて | 成田良美 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 本多敬 | 4月28日 |
31 | バットン! 主亡き | うえだひでひと | 織岐一寛 | 鹿野良行 | 5月5日 | |
32 | 大脱出! ビィトの寝てる間に… | 山田隆司 | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 本多敬 | 5月12日 |
33 | ミルファ! 愛と正義のBB再び | 山下憲一 | 細田雅弘 | 山崎健志 | 鹿野良行 | 5月19日 |
34 | ライボルトグラスパー! 来たれ乙女の | 下山健人 | (入好さとる) 長峯達也 | 桑原幹根 | 本多敬 | 5月26日 |
35 | ガネール! この世は魔札がすべて | まさきひろ | 岡崎幸男 | 福島豊明 | 鹿野良行 | 6月2日 |
36 | 軍艦トータス! 移動要塞を追え | 山下憲一 | 岡佳広 | 袴田裕二 | 本多敬 | 6月9日 |
37 | ゼニア! 静かなる恐怖 | 山田隆司 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 鹿野良行 | 6月16日 |
38 | ジーク! | 成田良美 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 本多敬 | 6月23日 |
39 | 強襲! 悪夢のグリニデ城 | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 6月30日 | |
40 | 血塗られた | 山下憲一 | 細田雅弘 | 山崎健志 | 本多敬 | 7月7日 |
41 | 怒剛裂波! 暴走する野獣の叫び | 山田隆司 | 長峯達也 | 桑原幹根 | 前塚太一 | 7月14日 |
42 | ボルティックアックス! 猛りくるう | 下山健人 | 勝間田具治 | 佐々門信芳 | 本多敬 | 7月21日 |
43 | 絶体絶命! 最後の猛反撃 | まさきひろ | (入好さとる) 岡崎幸男 | 福島豊明 | 鹿野良行 | 7月28日 |
44 | ミラクルチーム! 決めろ! 奇跡の三連撃 | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 本多敬 | 8月4日 |
45 | グリニデの最期! さらば深緑の智将 | 山田隆司 | 岡佳広 | 袴田裕二 | 前塚太一 | 8月11日 |
46 | 成田良美 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 本多敬 | 8月18日 | |
47 | 指名手配! キッス逮捕される!? | 山下憲一 | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 8月25日 |
48 | 一大事!? クラクラのミルファ? | まさきひろ | 細田雅弘 | 山崎健志 | 本多敬 | 9月1日 |
49 | スレッド! 孤高なるバスター! | 山田隆司 | 勝間田具治 | 桑原幹根 | 前塚太一 | 9月8日 |
50 | ビィトとキッス! 友情の証! | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 本多敬 | 9月15日 |
51 | 囚われの港! ターミッツ攻防戦! | 山下憲一 | (奥田誠治) 岡崎幸男 | 青鉢芳信 | 鹿野良行 | 9月22日 |
52 | 最後の戦い! 黒の地平よさらば!! | まさきひろ | (入好さとる) 立仙裕俊 | 佐々門信芳 | 秋山健太郎 | 9月29日 |
冒険王ビィト エクセリオン | ||||||
1 | 新大陸! 新たな冒険の始まり! | 成田良美 | 長峯達也 | 袴田裕二 | 本多敬 | 10月6日 |
2 | バスターなんかになりたくない! | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 鹿野良行 | 10月13日 | |
3 | グリファス登場! 家出したリオンを連れもどせ! | 山田隆司 | 有冨興二 | 橋本航平 | 本多敬 | 10月20日 |
4 | ビィト戦士団 シャンティーゴに宿屋を開く!? | 山下憲一 | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 10月27日 |
5 | アートロン襲撃! 爆発する芸術の | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 本多敬 | 11月3日 |
6 | 涼風のイーブル! ビィトよ風の声を聴け! | まさきひろ | 岡佳広 | 桑原幹根 | 鹿野良行 | 11月10日 |
7 | 月夜の再会! 奴の名はバウス! | 成田良美 | (奥田誠治) 岡崎幸男 | 福島豊明 | 本多敬 | 11月17日 |
8 | 強欲君主ハーデン! シャンティーゴ強襲! | まさきひろ | (奥田誠治) 立仙裕俊 | 佐々門信芳 | 鹿野良行 | 11月24日 |
9 | 瞬雷のトンガ! 吼えろ迅雷撃破! | 下山健人 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 本多敬 | 12月1日 |
10 | ハング潜入! 天撃祭りの戦い! | 山下憲一 | (入好さとる) 岩井隆央 | 橋本航平 | 鹿野良行 | 12月8日 |
11 | 史上最弱 | 山田隆司 | 長峯達也 | 袴田裕二 | 本多敬 | 12月15日 |
12 | 流水のレイモンド! 若人よこれが修行だ! | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 鹿野良行 | 12月22日 |
13 | 復讐のジェラ! ビィト炎に死す! | まさきひろ | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 本多敬 | 2006年 1月5日 |
14 | 明かされる魔牢獄の秘密! | 山下憲一 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 鹿野良行 | 1月12日 |
15 | 大捜索! 復活のビィト! | 山田隆司 | (岡佳広) 立仙裕俊 | 桑原幹根 | 本多敬 | 1月19日 |
16 | 目覚めた天力! リオンに力宿るとき! | 成田良美 | (奥田誠治) 長尾粛 | 福島豊明 | 鹿野良行 | 1月26日 |
17 | バウス総攻撃! シャンティーゴの戦い! | まさきひろ | (入好さとる) 又野弘道 | 橋本航平 | 秋山健太郎 | 2月2日 |
18 | バウス | 成田良美 | 長峯達也 | 袴田裕二 | 本多敬 | 2月9日 |
19 | 風牙一閃! 風使いの魂! | 下山健人 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 鹿野良行 | 2月16日 |
20 | ビィト戦士団! 魔牢獄突入! | 山下憲一 | 佐々木皓一 | 工藤柾輝 | 本多敬 | 2月23日 |
21 | 炎と雷の乙女達! ハングを撃破せよ! | まさきひろ | 角銅博之 | 佐々門信芳 | 秋山健太郎 | 3月2日 |
22 | 魔牢獄、飛ぶ! | 山田隆司 | 岡佳広 | 桑原幹根 | 本多敬 | 3月9日 |
23 | 魔牢獄獄長! バウスの正体! | 成田良美 | 又野弘道 | 橋本航平 | 鹿野良行 | 3月16日 |
24 | 最終決戦! 閃光のエクセリオンブレード! | 山下憲一 | 長峯達也 | 袴田裕二 | 本多敬 | 3月23日 |
25 | さらばシャンティーゴ! | 成田良美 | うえだひでひと | 織岐一寛 | 秋山健太郎 | 3月30日 |
ネット局
コンピュータゲーム
アニメ化とあわせたメディアミックスとして、コンピュータゲーム化も行われている。おもな作品情報は以下のとおり。
冒険王ビィト バスターズロード
ジャンル | ロールプレイング |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
発売元 | バンダイ |
人数 | 1人 |
メディア | カートリッジ |
発売日 | 2005年1月20日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
原作でのビィトの旅立ちから黒の地平編までをフリーシナリオ上で追体験できる作品。メインキャラクターに加え、原作では端役である(ゴラン戦士団)や(グレスト・バドゥ組)もプレイヤーキャラクターとして使用できる。
冒険王ビィト ダークネスセンチュリー
ジャンル | アクションRPG |
---|---|
対応機種 | PlayStation 2 |
発売元 | バンダイ |
人数 | 1 - 2人協力対戦 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 | 2005年4月28日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
原作の冒頭部から黒の地平編までを追体験する作品。操作可能なキャラクターはビィト、ポアラ、キッス。スレッドとミルファは戦闘中にコマンドを入力することで一時的に加勢するキャラクターとして使用できる。移動を左のアナログスティック、攻撃、防御などを右のアナログスティックで行う「GRI2アクション」と呼ばれる操作法が特徴。
冒険王ビィト ヴァンデル バーサス バスターズ
ジャンル | タクティカルアクションRPG |
---|---|
対応機種 | ニンテンドーDS |
発売元 | バンダイ |
人数 | 1 - 2人 |
メディア | DSカード |
発売日 | 2005年12月22日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
ビィトたちではなく、原作陣のデザインによる二刀流のオリジナルキャラクターを主人公とし、「双子島」を舞台にオリジナルストーリーでゲームが展開する作品。ビィトたちも「仲間にできるバスター」というかたちで登場する。
アクションRPGのキャラクターを直接操作して戦うパートと、島の各拠点を魔人の支配から解放するといったボードゲーム系のパートを繰り返しながらクリアを目指す。またほかのバンダイ作品を持っているとキャラクターが増えたりする。クリア後に魔人側でプレイすることも可能。
脚注
本作の単行本、および『冒険王ビィト グランドアドベンチャー』の書誌情報は上記参照。JCは「ジャンプ・コミックス」の略。
注釈
- ^ 『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』、『DQI秘伝 竜王バリバリ隊』、『DRAGON QUEST IV外伝 -地獄の迷宮-』、『冒険王ビィト』。『ダイの大冒険』関連の読切作品(「デルパ! イルイル!」「ダイ爆発!!!」「勇者アバン」)は数に含めていない。
- ^ 長期休載の正式発表は『月刊少年ジャンプ』2006年11月号。同年9月号、10月号では次号での復帰を前提とした告知がなされていた。
- ^ アニメ版では「門」の声はすべて一条和矢が担当している。
- ^ レドウ編でビィトやスレッドの才牙が破損する場面[17]では具体的にそれを示す描写はなく、ベカトルテ編で翼の騎士によってはじめて語られる[18]。
- ^ 三条は、「魔人は人間をはるかに凌ぐ能力を持っているために、願望や欲望などもより強くなっているのでしょう。」と述べている[25]。
- ^ ペンバリーは本編に登場する魔物の一種で、見たものをスケッチする能力があり、魔人が偵察などに用いる。
- ^ 『月刊少年ジャンプ』2006年9月号より長期休載に入ってまもなく発売された単行本第12巻には、2006年7月号に掲載された第47話までしか収録されておらず、同年8月号に掲載された第48話は単行本未収録のままになっていた。同話は連載が再開された『ジャンプSQ.CROWN 2016 SPRING』にもあわせて掲載され[6][48]、単行本第13巻に収録された。
- ^ 1991年から1992年にかけて放映された『ダイの大冒険』のテレビアニメ版第1作でもナレーションを務めている。
- ^ アニメ『冒険王ビィト』第1話、第5話、第9話のみ。
- ^ (アートロン、ハング、ストローガ)は第1話で表示され、それぞれの初出撃回(第4話、第9話、第11話)でも表示される。またこの3名が第14話で「魔牢獄第○房筆頭」ではなく本来の異名で呼ばれるようになったあと、第15話、第20話では「重鉄騎アートロン」、第21話では「死の強奪者ハング」が表示される。
出典
- ^ 原作コミックス第11巻帯の表記より。
- ^ JC『DRAGON QUEST IV外伝 -地獄の迷宮- ドラゴンクエスト短編集』集英社、2002年、129頁、ISBN (4-08-873309-6)。
- ^ JC『冒険王ビィト 1 少年、起つ!』三条陸・稲田浩司によるそで部分のコメント。
- ^ JC『冒険王ビィト 8 嵐呼ぶベカトルテ!!』三条陸によるそで部分のコメント。
- ^ a b “「冒険王ビィト」約10年ぶりに復活!ジャンプには三条陸×椎橋寛の読切も”. コミックナタリー. ナターシャ (2015年12月21日). 2022年4月10日閲覧。
- ^ a b “「冒険王ビィト」SQ.CROWNで連載再開!血界戦線ラフ画集&Dグレポスターも”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年4月15日). 2022年12月21日閲覧。
- ^ “「冒険王ビィト」連載再開前に振り返り、単行本の未収録話も読める総集編”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年3月31日). 2022年4月10日閲覧。
- ^ “「冒険王ビィト」バロン編完結!10年ぶりの新刊は11月に”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年10月14日). 2016年10月14日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.CROWNが本日発売号で刊行終了、4月に新増刊SQ.RISE誕生”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年1月19日). 2022年11月6日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.新増刊・RISE発売!小畑健、加藤和恵が互いの作品描くポスターも”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年4月16日). 2022年11月6日閲覧。
- ^ 冒険王ビィト 14, p. 212-213.
- ^ 冒険王ビィト 8, p. 52.
- ^ a b 冒険王ビィト 1, p. 170.
- ^ グランドアドベンチャー, p. 26.
- ^ グランドアドベンチャー, p. 28.
- ^ 冒険王ビィト 3, p. 48.
- ^ 冒険王ビィト 3, p. 16-18, 75.
- ^ 冒険王ビィト 9, p. 60.
- ^ 冒険王ビィト 1, p. 174.
- ^ グランドアドベンチャー, p. 32.
- ^ a b c d 冒険王ビィト 6, p. 208.
- ^ 冒険王ビィト 5, p. 174.
- ^ 冒険王ビィト 8, p. 47.
- ^ 冒険王ビィト 4, p. 101.
- ^ JC『冒険王ビィト 4 第3の仲間!』三条陸によるそで部分のコメント。
- ^ 冒険王ビィト 4, p. 99.
- ^ 冒険王ビィト 2, p. 31.
- ^ 冒険王ビィト 8, p. 188.
- ^ 冒険王ビィト 3, p. 162.
- ^ 冒険王ビィト 2, p. 78.
- ^ 冒険王ビィト 14, p. 214.
- ^ グランドアドベンチャー, p. 12-13(魔賓冥典).
- ^ グランドアドベンチャー, p. 10(魔賓冥典).
- ^ グランドアドベンチャー, p. 18(魔賓冥典).
- ^ 冒険王ビィト 6, p. 210.
- ^ a b c d e f g h i j 冒険王ビィト 2, p. 195.
- ^ a b 冒険王ビィト 6, p. 213.
- ^ 『冒険王ビィト エクセリオン』第2話「バスターなんかになりたくない!」。
- ^ a b グランドアドベンチャー, p. 55.
- ^ 冒険王ビィト 10, p. 109.
- ^ 冒険王ビィト 10, p. 103.
- ^ “第 18 話 『バウスVSパドロ!リオンを守れ!』”. 冒険王ビィト エクセリオン. 東映アニメーション (2006年2月9日). 2020年10月13日閲覧。
- ^ a b c d e f 冒険王ビィト 6, p. 211.
- ^ グランドアドベンチャー, p. 46(魔賓冥典).
- ^ グランドアドベンチャー, pp. 72-73(魔賓冥典).
- ^ グランドアドベンチャー, p. 70(魔賓冥典).
- ^ グランドアドベンチャー, p. 93(魔賓冥典).
- ^ 『ジャンプSQ.CROWN 2016 SPRING』227-265頁。
- ^ 『冒険王ビィト エクセリオン』第14話「明かされる魔牢獄の秘密!」。
- ^ 『アニメディア』2006年2月号『TV STATION NETWORK』(テレビ局ネットワーク)123頁。
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
- ^ “冒険王ビィト 1”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 2”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 3”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 4”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 5”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 6”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 7”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 8”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 9”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 10”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 11”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 12”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 13”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 14”. 2019年6月10日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 15”. 2020年10月3日閲覧。
- ^ “冒険王ビィト 16”. 2022年4月4日閲覧。
参考文献
- 漫画
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 1』(初版)集英社、2002年10月4日。ISBN (978-4-08-873290-9)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 2』(初版)集英社、2003年1月6日。ISBN (978-4-08-873373-9)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 3』(初版)集英社、2003年4月4日。ISBN (978-4-08-873415-6)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 4』(初版)集英社、2003年8月4日。ISBN (978-4-08-873501-6)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 5』(初版)集英社、2003年11月4日。ISBN (978-4-08-873530-6)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 6』(初版)集英社、2004年3月4日。ISBN (978-4-08-873581-8)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 7』(初版)集英社、2004年7月2日。ISBN (978-4-08-873635-8)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 8』(初版)集英社、2004年10月4日。ISBN (978-4-08-873674-7)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 9』(初版)集英社、2005年4月4日。ISBN (978-4-08-873798-0)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 10』(初版)集英社、2005年10月4日。ISBN (978-4-08-873857-4)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 11』(初版)集英社、2006年4月4日。ISBN (978-4-08-874045-4)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 12』(初版)集英社、2006年9月4日。ISBN (978-4-08-874257-1)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 13』(初版)集英社、2016年11月14日。ISBN (978-4-08-880862-8)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 14』(初版)集英社、2019年6月4日。ISBN (978-4-08-881847-4)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 15』(初版)集英社、2020年10月2日。ISBN (978-4-08-882390-4)。
- 三条陸、稲田浩司『冒険王ビィト 16』(初版)集英社、2022年4月4日。ISBN (978-4-08-883091-9)。
- ガイドブック