円周角(えんしゅうかく)とは、ユークリッド幾何学においてある円周上の一点から、この点を含まない円周上の異なる二点へそれぞれ線分を引くとき、その二つの線分のなす角のことである。
円周角C
1とC
2、C
3とC
4は等しくなる。円周角の定理より C
3 = α/2 である。
円周角 C (rad) は 0<C<π を満たす。
円周角の定理 円周上にとる点の位置に関わりなく、円周角の大きさ C は対応する円弧を含む扇形の中心角の大きさ α のみに依存し、以下のように表わされる。
-
すなわち
これは円周角の定理として知られる。
タレスの定理 円周角の定理の系として、タレスの定理がある。
タレースの定理とは、
- 『三角形のうち、一辺がその外接円の直径に一致するものは直角三角形である[1]』
という定理である。これは、円周角の定理から証明できる[2]。
脚注 [脚注の使い方]
- ^ すなわち、直角三角形の斜辺が外接円の直径になる。
- ^ 円周角の定理より、半円(直径)の中心角は π(rad)だから、対応する円周角はπ/2(rad)(直角)。一角が直角だから明らかに直角三角形。
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