全国高等学校女子硬式野球選手権大会(ぜんこくこうとうがっこうじょしこうしきやきゅうせんしゅけんたいかい)は、全国高等学校女子硬式野球連盟と兵庫県丹波市の主催・朝日新聞社・全日本女子野球連盟の後援で毎年8月に開かれる高校生の女子野球大会。
開始年 | 1997年 |
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主催 | 全国高等学校女子硬式野球連盟 |
チーム数 | 49チーム |
加盟国 | 日本 |
前回優勝 | 横浜隼人(初) |
最多優勝 | 埼玉栄高校(7回) |
公式サイト | |
大会サイト | |
2020年は中止。 |
会場については、数回にわたる変遷を経て、2016年の第20回大会からスポーツピアいちじま(兵庫県丹波市)を主に使用。2021年の第25回大会からは、全国高等学校野球選手権大会(男子硬式高校野球の全国大会)の期間中に、同大会でも使用する阪神甲子園球場で決勝を開催している[1]。2022年の第26回大会からは、auじぶん銀行の特別協賛[2]を受けて、「全国高等学校女子硬式野球選手権大会 supported by auじぶん銀行」という名称で開催[3]。
なお、本大会で準決勝に進出した4チームには全日本女子硬式野球選手権大会への出場権が与えられる。
歴史
社会人野球でのプレー経験がある四津浩平(よつ こうへい)は、首都圏の大学で女子軟式野球部を指導していた時期(1990年代中盤)に本業(古美術商としての仕事)で中華人民共和国(中国)を訪れた際に、現地の女子硬式野球関係者から「野球を通じた女子中高生による日中交流」について相談を受けた。この相談がきっかけで、1995年8月東京都・福生市営球場において、日本(東京都)と中国(北京市)のチームによる「日中対抗中高女子硬式野球大会」が日本国内で初めて開催された[4]。中国側は当初から硬式野球での交流を望んでいたが、当時の日本では女子で野球のプレーを経験している中学・高校生がまだ少なかったため、日本側のチーム編成に当たっては東京都内の高校(2校)のソフトボール部に協力を依頼したという[5]。
日中対抗中高女子硬式野球大会は翌1996年に、大韓民国にある高校のチームを加えた3カ国・4チームによる対抗戦へ発展。四津は、以上の経験を踏まえて、女子の硬式野球部がある日本国内の高校を対象に1997年から本大会を開始した。ちなみに、第1回大会には、東京都・兵庫県・埼玉県から5校が参加。四津は、「女子の野球選手にプレーの場を用意してあげたい」との一心で、女子野球を日本に普及させるべく「家(一戸建て家屋)が2軒建つほどの私財を投じた」とされている[5]。
もっとも、日本の高校野球を統括している日本高等学校野球連盟(日本高野連)では、女子学生に対する危険を防ぐ観点から、女子学生が連盟主催の硬式野球大会(全国高等学校野球選手権大会・選抜高等学校野球大会)や全国高等学校軟式野球選手権大会へ男子学生と一緒に参加することを規定で認めていない。これに対して、四津は1998年に、当大会の主催団体として全国高等学校女子硬式野球連盟を発足。2000年から男子と同様に春の選抜大会(全国高等学校女子硬式野球選抜大会)を主催していることもあって、本大会への参加校は徐々に増加している[5]。
本大会の会場については、第1回から第6回(2002年)まで東京都内、第7回(2003年)のみ埼玉県内、第8回(2004年)から兵庫県内の球場を使用(詳細後述)。選抜大会に続いてスポーツピアいちじまの使用を開始した第8回からは、地元の自治体(市島町→丹波市)も主催団体に名を連ねている[5]。ただし、年頭から新型コロナウイルスへの感染が拡大している2020年には、選抜大会・日本高野連主催の上記大会と合わせて中止を余儀なくされた。
参加校が40校にまで増えた第25回(2021年)には、1回戦から準決勝までを丹波市内の球場(春日スタジアムとスポーツピアいちじま)、決勝のみ同じ兵庫県内(西宮市)の阪神甲子園球場で開催[6]。この年には阪神タイガース(甲子園球場を本拠地として使用するNPBセントラル・リーグの加盟球団)が阪神タイガース Women(女子硬式野球のクラブチーム)を創設しているが、同球場が(プロ・クラブ・社会人チームを含めた)女子野球の公式戦に使用された事例は、本大会の第25回決勝が初めてである[注釈 1]。
2022年の第26回大会では、出場校が49校にまで達したほか、1回戦から準決勝まで丹波市内の上記球場を使用。丹波市は大会の開幕を前に、全日本女子野球連盟から全国12ヶ所目の「女子野球タウン」に認定された[9]。決勝については、第104回全国高等学校野球選手権大会の本大会開幕直前(8月2日)に甲子園球場で開催[10]。開催に際しては、同球場を使用する決勝では初めて一般客の入場を認めるとともに、全席指定方式で入場券を初めて販売した[3]。
2023年の第27回大会では、準々決勝と準決勝を丹波市内の球場、決勝を第105回全国高等学校野球選手権記念大会の本大会開幕直前(8月1日予定)に甲子園球場で開催。1・2回戦については、過去最多の出場校が見込まれることから、丹波市内の球場と兵庫県立淡路佐野運動公園(同県淡路市)内の第1・第2野球場を初めて併用することが発表されている[11]。
主な大会規定・開催要項
男女とも高校硬式野球選手権大会の決勝が甲子園球場で組まれていた2021年時点での規定・要項から、男子の全国高等学校野球選手権大会(男子大会)との相違点を中心に記載[6]。
- 本大会に出場できる高校は全国高等学校女子硬式野球連盟への加盟校で、出場できる選手を女子に限定。男子大会と同じく、女子硬式野球部員の少ない加盟校同士が「連合チーム」として出場することも認めている。ただし、男子大会と違って、「予選」に相当する地区大会までは開催しない[6]。その一方で、在籍中の高校に女子の硬式野球部が設けられていない女子選手も、「全国高等学校連合丹波」という連合チームの一員として大会に参加できる。
- 男子大会と同じく、試合では硬式球と金属バットを使用する。試合で使用するグラウンドの広さや、塁間・バッテリー間の距離も男子大会と共通しているが、男子大会と違って指名打者制度を採用。試合中に指名打者を解除することも認めている[6]。
- 出場校に対しては、1チームにつき25人まで、試合中のベンチ入りを認めている(男子大会では最大で18人)[6]。また、ベンチ入りが可能な登録選手のユニフォームには、1~99の間から1つの数字を背番号として着用できる(男子大会では背番号に使用できる数字を1~18に限定)[6]。
- 試合は男子大会(9イニング制)より短い7イニング制で進められるが、5回裏を終了していれば、その時点で男子大会と同じく「試合成立」とみなす。1・2回戦では、5回裏の終了時点で7点以上の差が付いていれば、コールドゲーム扱いで試合自体を終了。
- 4回裏を終了してから5回表を開始するまでの時間帯には、出場選手による給水と休憩を目的に、選手も審判団も全員グランドからいったん撤収。男子大会では基本として5回裏の終了後に入るグラウンド整備を、撤収中に実施する[12]。
- 準決勝までの試合で7回裏までに決着が付かない場合には、延長戦を実施。ただし、8回表の攻撃からタイブレークを導入する。決勝のみ、延長戦に入っても、9回裏まではタイブレーク抜きで進行。9回裏を終えても決着が付かない場合にのみ、10回表の攻撃からタイブレークを導入する[6]。
この他にも、試合中の場内アナウンスでスターティングメンバー・次の打順の選手・交代選手の名前を紹介する場合には、「選手の苗字(同姓の選手が同じチームにいる場合には氏名)+さん」という呼称を使用[13](男子大会では「選手名+君」)。試合によっては、女子の国際大会や男子の地方大会に参加した経験を持つ女性審判が、球審や塁審を務めることがある[14]。
使用球場
- 現在
- 兵庫・阪神甲子園球場(第25回 - 、決勝でのみ使用)
- 兵庫・スポーツピアいちじま(第8回 - 第18回、第20回 - )
- 第24回までは全試合を開催していたが、第25回以降は1回戦から準決勝まで使用。
- 兵庫・春日スタジアム(第19回、第25回 - )
- 第19回では全試合を開催。第25回以降は、1・2回戦でスポーツピアいちじまと併用している。
- 兵庫・(兵庫県立淡路佐野運動公園第1・第2野球場)(第27回 - )
- 1・2回戦の一部で使用。
- 過去
歴代優勝校
回 | 開催年 | 校数 | 優勝校 | 結果 | 準優勝校 | 備考 |
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1 | 1997年 | 5 | 夙川学院(兵庫) | - | 駒沢学園女子(東京) | 順位は得失点差による[15] |
2 | 1998年 | 8 | 習志野(千葉) | 9 - 7 | 神村学園(鹿児島) | |
3 | 1999年 | 9 | 神村学園(鹿児島) | 13 - 6 | 浜名(静岡) | |
4 | 2000年 | 10 | 神村学園(鹿児島) | 7 - 4 | 蒲田女子(東京) | |
5 | 2001年 | 12 | 神村学園(鹿児島) | 18 - 1 | 蒲田女子(東京) | 大会3連覇 |
6 | 2002年 | 13 | 埼玉栄(埼玉) | 11 - 7 | 駒沢学園女子(東京) | |
7 | 2003年 | 8 | 神村学園(鹿児島) | 7 - 2 | 埼玉栄(埼玉) | |
8 | 2004年 | 10 | 神村学園(鹿児島) | 3 - 1 | 埼玉栄(埼玉) | |
9 | 2005年 | 8 | 神村学園(鹿児島) | 3 - 2 | 埼玉栄(埼玉) | 大会3連覇 |
10 | 2006年 | 12 | 埼玉栄(埼玉) | 2 - 0 | 花咲徳栄(埼玉) | |
11 | 2007年 | 6 | 埼玉栄(埼玉) | 3 - 2 | 花咲徳栄(埼玉) | 大会2連覇 |
12 | 2008年 | 4 | 駒沢学園女子(東京) | 2 - 1 | 花咲徳栄(埼玉) | |
13 | 2009年 | 4 | 花咲徳栄(埼玉) | 5 - 2 | 埼玉栄(埼玉) | |
14 | 2010年 | 4 | 駒沢学園女子(東京) | 3 - 1 | 花咲徳栄(埼玉) | |
15 | 2011年 | 4 | 埼玉栄(埼玉) | 5 - 4 | 花咲徳栄(埼玉) | |
16 | 2012年 | 4 | 花咲徳栄(埼玉) | 5 - 2 | 埼玉栄(埼玉) | |
17 | 2013年 | 16 | 埼玉栄(埼玉) | 8 - 3 | 蒲田女子(東京) | |
18 | 2014年 | 19 | 福知山成美(京都) | 3 - 0 | 花咲徳栄(埼玉) | |
19 | 2015年 | 20 | 埼玉栄(埼玉) | 1 - 0 | 駒沢学園女子(東京) | |
20 | 2016年 | 24 | 神戸弘陵(兵庫) | 12 - 1 | 神村学園(鹿児島) | |
21 | 2017年 | 26 | 埼玉栄(埼玉) | 1 - 0 | 履正社(大阪) | |
22 | 2018年 | 28 | 京都両洋(京都) | 5 - 0 | 横浜隼人(神奈川) | |
23 | 2019年 | 31 | 作新学院(栃木) | 4 - 3 | 履正社(大阪) | |
24 | 2020年 | 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止 | ||||
25 | 2021年 | 40 | 神戸弘陵(兵庫) | 4 - 0 | 高知中央(高知) | 高知中央は創部3年目で本大会に初出場 決勝を阪神甲子園球場で初めて開催 |
26 | 2022年 | 49 | 横浜隼人(神奈川) | 4 - 3 | 開志学園(新潟) | 甲子園球場を使用する決勝では初めて 女性が監督を務める出場校が(両校とも)進出 決勝は延長10回にタイブレークで決着 |
出場校
出場校 | 都道府県 | 優勝回数 | 準優勝回数 | 備考 |
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石巻女子 | 宮城県 | 0回 | 0回 | |
仙台女子商 | 宮城県 | 0回 | 0回 | |
水戸商 | 茨城県 | 0回 | 0回 | |
常磐大高 | 茨城県 | 0回 | 0回 | |
宇都宮文星女子 | 栃木県 | 0回 | 0回 | |
作新学院 | 栃木県 | 1回 | 0回 | |
花咲徳栄 | 埼玉県 | 2回 | 6回 | 第1回から連続出場21回 |
埼玉栄 | 埼玉県 | 7回 | 5回 | 第1回から連続出場21回 最多優勝7回 |
松伏 | 埼玉県 | 0回 | 0回 | |
習志野 | 千葉県 | 1回 | 0回 | |
千葉商 | 千葉県 | 0回 | 0回 | |
駒沢学園女子 | 東京都 | 2回 | 3回 | 第1回から連続出場21回 |
蒲田女子 | 東京都 | 0回 | 3回 | 第1回から連続出場21回 |
昭和 | 東京都 | 0回 | 0回 | |
科学技術 | 東京都 | 0回 | 0回 | |
桐ケ丘 | 東京都 | 0回 | 0回 | |
村田女子 | 東京都 | 0回 | 0回 | |
横浜隼人 | 神奈川県 | 1回 | 1回 | |
長岡商 | 新潟県 | 0回 | 0回 | |
開志学園 | 新潟県 | 0回 | 1回 | |
高岡一 | 富山県 | 0回 | 0回 | |
福井工大福井 | 福井県 | 0回 | 0回 | |
東海大静岡翔洋 | 静岡県 | 0回 | 0回 | |
至学館 | 愛知県 | 0回 | 0回 | |
福知山女子 | 京都府 | 0回 | 0回 | |
福知山成美 | 京都府 | 1回 | 0回 | |
京都両洋 | 京都府 | 1回 | 0回 | |
京都外大西 | 京都府 | 0回 | 0回 | |
八尾南 | 大阪府 | 0回 | 0回 | |
履正社 | 大阪府 | 0回 | 2回 | |
夙川学院 | 兵庫県 | 1回 | 0回 | |
篠山鳳鳴 | 兵庫県 | 0回 | 0回 | |
篠山産 | 兵庫県 | 0回 | 0回 | |
神戸弘陵 | 兵庫県 | 2回 | 0回 | |
国際開洋二 | 和歌山県 | 0回 | 0回 | |
室戸 | 高知県 | 0回 | 0回 | |
高知中央 | 高知県 | 0回 | 1回 | |
折尾愛真 | 福岡県 | 0回 | 0回 | |
佐賀東 | 佐賀県 | 0回 | 0回 | |
日南学園 | 宮崎県 | 0回 | 0回 | |
神村学園 | 鹿児島県 | 6回 | 2回 |
インターネット向けの試合中継
「バーチャル甲子園」(朝日新聞社・朝日放送テレビ・株式会社運動通信社が共同で運営する高校野球関連のポータルサイト)では、2019年の第23回大会から、準々決勝以降の7試合を対象に中継動画のライブ配信とダイジェスト動画の配信を実施している[16]。
テレビでの放送
2021年
第103回全国高等学校野球選手権大会期間中に開催された第25回大会決勝で、朝日放送テレビが当大会の中継映像を初めて制作。当初は地上波での生中継を予定していたが、男子の選手権大会で雨天順延が相次いだことに伴って、当大会決勝の日程が8月22日(日曜日)の午後(14:00開始)から翌23日(月曜日)の夕方(17:00開始)に変更された。このような事情から、決勝の当日に「バーチャル高校野球」から中継動画のライブ配信を実施したうえで、8月25日の未明(3:14 - 4:14)に中継録画のダイジェストを地上波で関西ローカル向けに放送した[17][18]。
この他にも、朝日放送テレビがテレビ朝日と共同で制作している『熱闘甲子園』(本来は男子選手権本大会のダイジェスト番組)では、8月23日に決勝のダイジェストを放送。朝日放送グループが運営するCS放送・ケーブルテレビ局向けのスポーツ専門チャンネル「スカイA」でも、8月26日の19:00 - 22:00に中継録画を放送した[19][20]。
また、日本放送協会(NHK)でも、BS1の単発特別番組枠である『BS1スペシャル』で9月12日に第25回大会全体のダイジェストを放送した[21]。
2022年
第26回大会の決勝(横浜隼人対開志学園)が8月2日(火曜日)の16:00以降に組まれたことを受けて、前年には実現しなかった決勝戦の生中継を、朝日放送テレビの制作で同日の15:55から5回裏の終了まで新潟テレビ21(開志学園の地元・新潟県内のテレビ朝日系列局)との2局ネットで放送[22][23]。「バーチャル高校野球」では、生中継のサイマル配信を経て、中継終了後の17:47以降も閉会式が終了するまでライブ配信を続けた。スカイAでは、生中継の録画映像と「バーチャル高校野球」での配信動画をベースに決勝と閉会式のダイジェスト番組を制作したうえで、同月29日(月曜日)の14:00 - 17:00に全国へ向けて放送。
また、この年から「バーチャル高校野球」のフィールドディレクターに就任した斎藤佑樹(早稲田実業高等学校→早稲田大学→北海道日本ハムファイターズの元・投手)が、決勝の模様と優勝校(横浜隼人)・準優勝校(開志学園)の宿舎を相次いで取材。『熱闘甲子園』では、その取材に基づく特集と決勝のダイジェストを、斎藤をスペシャルゲストに迎えた8月10日(水曜日=男子の104回選手権本大会第5日)放送分に組み込んだ。
関連項目
- 全国高等学校女子硬式野球選抜大会 - 当大会に続いて2022年の第23回大会から、女子硬式野球クラブチームの運営に関与しているNPB球団(読売ジャイアンツ)の本拠地球場(東京ドーム)で決勝を開催。
- 太田幸司 - 近鉄バファローズへの入団当初に絶大な人気を博していた元プロ野球選手(投手)で、近鉄入団前(青森県立三沢高等学校3年時)の1969年夏に出場した第51回全国高等学校野球選手権大会で準優勝。本大会や全国高等学校女子硬式野球連盟の運営には関与していないが、現役引退・野球解説者転身後の2009年に日本女子プロ野球機構のスーパーバイザーへ就任してから、本大会の決勝を甲子園球場で開催することを繰り返し提言していた[24][25]。
- 花鈴のマウンド - 甲子園球場のマウンドに立つことを夢見る女子高校生(女子硬式野球部の投手)「桐谷花鈴」を主人公に据えた野球漫画で、日本女子プロ野球機構創立者の角谷建耀知が原作を手掛けている。ただし、全国高等学校女子硬式野球連盟の承認を得たものではない為、2018年12月に連盟側は甲子園での大会開催を否定した上で、「連盟に何ら権限を持たない一民間企業が“女子も甲子園”というキャンペーンを勝手に行い、高校野球という教育野球に介入するだけでなく、それを商売の糧にしていることを遺憾に思う」と批判する声明文を出していた[26]。
脚注
注釈
- ^ 阪神タイガース Womenはこの時点で公式戦(関西女子硬式野球選手権大会と全日本女子硬式野球選手権大会の関西予選・本選)に臨んでいたが、いずれも甲子園以外の球場で催されていた。練習試合では2022年7月9日に甲子園球場を初めて使用したものの、2021年から活動を無期限で休止している日本女子プロ野球機構では、活動期間中にリーグ戦を同球場で開催していなかった。なお、阪神タイガース Womenでは、第26回大会から決勝と閉会式の開催に協力[7]。所属選手の一部が、始球式での捕手[8]や、優勝・準優勝校のベンチ入り選手全員に対する記念メダル授与といった役割を担っている。
出典
- ^ 第25回全国高等学校女子硬式野球選手権大会 決勝戦を阪神甲子園球場で開催!(一般社団法人全国高等学校女子硬式野球連盟)
- ^ 『第26回全国高等学校女子硬式野球選手権大会史上最多49チーム参加 組合せ決定!~auじぶん銀行株式会社が大会特別協賛に決定~』(プレスリリース)2022年7月21日2022年6月3日閲覧。 。
- ^ a b “「8・2」甲子園開催の女子高校野球決勝チケットを7月20日から販売”. デイリースポーツ. (2022年7月13日)2022年7月21日閲覧。
- ^ “niccyuu - がんばれ!女子野球”. girls-bb.com. 2022年11月22日閲覧。
- ^ a b c d “投じた私財は家2軒分 「女子硬式野球の父」の夢が実現”. 朝日新聞デジタル (2021年8月24日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g “女子野球、男子との違いは?背番号は1から99まで、指名打者制を採用”. 日刊スポーツ (2021年8月23日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ 第26回大会の閉会式直後にクラブのtwitter公式アカウントから発信されたツイート
- ^ “高校野球女子決勝の始球式は“女子野球の母”蘇武秀子さん”. スポーツニッポン (2022年8月2日). 2022年8月6日閲覧。
- ^ “女子高校野球の聖地に 丹波市、女子野球連盟がタウン認定”. 毎日新聞. (2022年7月22日)2022年7月22日閲覧。
- ^ “女子高校野球選手権大会の決勝、初開催の昨年に続き甲子園で 準決勝までは例年通り兵庫県丹波市”. 日刊スポーツ. (2022年4月26日)2022年4月26日閲覧。
- ^ “【女子野球】今年も甲子園で高校決勝、新たに淡路でも予選開催”. スポーツ報知. (2023年5月12日)2023年5月12日閲覧。
- ^ “【結果速報】女子野球 神戸弘陵学園、高知中央を降して全国制覇! 史上初の聖地決戦、2年生左腕・日高結衣が快投【全国高校野球2021】”. FullCount (2021年8月23日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ “歴史的一戦のアナウンスは「さん」付けで 女子の高校野球決勝が甲子園でスタート”. FullCount (2021年8月23日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ “女子野球決勝、審判は「ダブル・カナ」 初の甲子園開催”. 朝日新聞デジタル (2021年8月23日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ 第1回全国高等学校女子硬式野球選手権大会|全国高等学校女子硬式野球連盟
- ^ 『第23回全国高等学校女子硬式野球選手権大会をライブ中継 総合スポーツメディア「SPORTS BULL (スポーツブル)」内高校野球総合情報サービス「バーチャル高校野球」にて実施』(プレスリリース)朝日新聞社、2019年7月29日2022年7月21日閲覧。 。
- ^ “甲子園で初開催「高校女子硬式野球」決勝をABCテレビが生中継”. 日刊スポーツ. (2021年7月12日)2021年8月24日閲覧。
- ^ “ABC高校野球( ねったまくん )@koshienasahiのツイート”. Twitter (2021年8月23日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ “熱闘甲子園@nettoh_koshienのツイート”. Twitter (2021年8月23日). 2021年8月27日閲覧。
- ^ “8/26「第103回全国高等学校野球選手権大会」内容変更のお知らせ”. スカイA (2021年8月23日). 2021年8月27日閲覧。
- ^ “NHK広報局@NHK_PRのツイート”. Twitter (2021年9月11日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “女子高校野球決勝は8月2日甲子園開催 ABCテレビが生中継 ゲストに侍ジャパン栗山監督”. 日刊スポーツ. (2022年7月27日)2022年7月28日閲覧。
- ^ 新潟テレビ21 2022年7月30日の発言
- ^ “甲子園でも女子野球を 日本女子プロ野球機構スーパーバイザー 太田幸司さん”. 日本経済新聞 (2018年2月20日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ “女子高校野球の決勝が甲子園で実現! 実は、あの太田幸司さんも提言していた”. Yahoo!ニュース (2021年5月1日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ “”. 全国高等学校女子硬式野球連盟 (2018年12月10日). 2019年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月30日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト