伊藤 理佐(いとう りさ、1969年9月6日[要出典] - )は、日本の漫画家。長野県諏訪郡原村出身。代表作に『おいピータン!!』『ヒゲぴよ』『幸福のススメ』『おるちゅばんエビちゅ』『やっちまったよ一戸建て!!』など。
経歴・人物
板金塗装店を経営する両親の元に三姉妹の長女として生まれる。小学生の頃に鈴木光明の「少女まんが入門」を読み漫画を書き始める[1]。1987年、長野県諏訪二葉高等学校の在学中に『月刊ASUKA』へ投稿した短編ギャグ漫画「おとうさんの休日」が掲載されデビュー[2]。高校卒業後は上京し、女子美術大学短期大学部彫塑科に入る。アシスタントをしながら自分の作品も描いた。
猫好きであり、作品内にも猫が描かれることが多い。
一度の離婚歴があるが、2007年に漫画家の吉田戦車と再婚した[3][4]。吉田とは若い頃からの飲み仲間だったが、お互いの初婚後は疎遠になるも、離婚後に二ノ宮知子の『のだめカンタービレ』が講談社漫画賞を受賞した際の記念パーティーで再会し、その後交際に発展して結婚した[5]。その後妊娠し[6]、2010年1月14日に女児を出産した。この際、『おんなの窓』は吉田戦車が『おとこの窓』として4回にわたりピンチヒッターを務めた。
『やっちまったよ一戸建て!!』で書かれた新築の一戸建ては吉田との再婚時に売却し(その数ヵ月前に賃貸マンションに転居している[7])、現在は別の中古物件を住居兼仕事場にしている[8]。また『ダ・ヴィンチ』2006年12月号にて、本人は自分を「酒ラン(酒乱)」と考えていることを告白するなど、酒豪である。
『おいピータン!!』で第29回講談社漫画賞少女部門受賞。『女いっぴき猫ふたり』など一連の作品で第10回手塚治虫文化賞短編部門受賞。
作品リスト
- (悪魔の楽園)
- (あさって朝子さん)
- (あたって砕けろ)
- (いいようにはしないから)
- (いとうりさ丼)
- (えみちゃんでポン)
- (おかあさんの扉)(『オレンジページ』で連載中)
- (おいクロタン!!)(『おいピータン!!』の(スピンオフ)作品)
- おいピータン!!
- (OL様のつけどころ)
- (お父さんの休日)
- おるちゅばんエビちゅ(主婦と生活社『(ギガ/Shan)』→双葉社『アクションピザッツ』)
- おるちゅばんエビちゅ ちゅ〜(双葉社『漫画アクション』)
- おんなの窓(『週刊文春』で連載中)
- (今日もいい天気)
- (ぐるぐるッと!)
- (結婚泥棒)
- (恋のウフフ話)
- (恋のナイショ話)
- (幸福のススメ)
- (ご指名ねがいます)
- (こんなんで一家)
- (チューネン娘。)
- (微熱なバナナ)
- (逆立ち幽霊)
- (ハチの子リサちゃん)
- (は行でいこう)
- (はらはちぶう)
- ヒゲぴよ(『コーラス』で連載、NHKにてアニメ化)
- (必殺!OL非事人)
- (ヒロミとジュリエット)
- (ミックスリサ)
- (妙齢おねいさん道)(『オール讀物』で連載中)
- (モモちん)
- (やっちまったよ一戸建て!!)
- (りさちゃん大集合)
- ひとり上手な結婚(2010年8月 講談社 / 2014年2月 講談社文庫)-山本文緒との共著
- ティーンズボディーブック新装改訂版(イラスト、中央公論新社)
- 今日は笑点びより(50周年記念 完全保存版 『笑点』大研究(2016年8月19日、電子書籍)に収録)[9]
- 「ステキな奥さん」シリーズ(『朝日新聞』で連載中の「オトナになった女子たちへ」に加筆した物)
- ステキな奥さん ぶはっ
- ステキな奥さん あはっ
- ステキな奥さん うぷぷっ
コラム
- オトナになった女子たちへ(朝日新聞 朝刊 金曜 生活面) - 同じ1969年生まれの益田ミリと交互に掲載。イラストも描く。
文献
- 『伊藤理佐 総特集 おんなの人生、濃縮還元。』河出書房新社「KAWADEムック」、2022年。多くの知人が寄稿
テレビ出演
脚注
- ^ “(10代の君へ)好きって最強、人生が楽しく 伊藤理佐さん”. 朝日新聞 10代の君へ (2022年2月28日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ “ハイスクールラプソディー 伊藤理佐さん、「吉祥天女」にあこがれ描いた漫画 諏訪二葉高時代に17歳でデビュー”. 朝日新聞 EduA (2019年11月14日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ “”. スピリッツ連載作家DIARY. SPINET-INSIDE SPIRITS (2007年9月27日). 2013年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月3日閲覧。
- ^ 雑誌『週刊文春』2007年9月27日号掲載の連載『おんなの窓』
- ^ “まるでギャグ漫画! 伊藤理佐が吉田戦車に放った“戦略的”口説き文句”. AERA dot. (2017年7月10日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ 『週刊文春』2009年6月25日号掲載作品
- ^ 『女いっぴき猫ふたり』第2巻111頁(2007年8月17日双葉社刊)
- ^ “ようこそ!マイホームタウン 伊藤理佐×新中野”. 東京新聞ほっとWeb (2020年12月23日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ “「笑点」研究本に桂歌丸×阿川佐和子の対談、毒蝮三太夫や伊東四朗の証言”. お笑いナタリー. (2016年8月19日)2016年8月19日閲覧。
- ^ “ボクらの時代 (伊藤理佐×二ノ宮知子×安野モヨコ)”. 日本映画専門チャンネル. 2022年7月14日閲覧。
外部リンク
- - web上の連載(archive)