伊東 光一(いとう こういち、1907年7月8日 - 没年不詳)は、日本の俳優[1][2]。本名は前島 昌彦(まえじま まさひこ)。大映の名脇役の一人である。
来歴・人物
1907年7月8日、静岡県伊東市に生まれる。実家は医院を経営していた。
1925年、錦城商業学校(現在の錦城学園高等学校)を卒業。1932年、松竹蒲田撮影所に入社。後に松竹大船撮影所に移り、大部屋俳優として多数の作品に脇役として出演する。
終戦直後は上原謙と共に実演の舞台にも立っていたが、その後は大映に移籍し、1971年の大映倒産まで脇役として長く活躍する。倒産後もフリーとなって出演を続けたが、1976年10月7日にフジテレビが放映したテレビドラマ『(同心部屋御用帳 江戸の旋風II)』第28話「十手の重み」に出演して以降の出演作品が見当たらず、以後の消息は不明である。没年不詳。
出演作品
映画
- (西海岸の娘達)(1938年)
- (開戦の前夜)(1943年)
- 二死満塁(1946年)
- (今宵妻となりぬ)(1948年)
- (鉄拳の街)(1947年)
- (土曜夫人)(1948年)
- (オリオン星座)(1948年)
- 幽霊塔(1948年)
- (毒薔薇)(1949年)
- 流れる星は生きている(1949年)
- (歌の明星)(1949年)
- (誰が私を裁くのか)(1951年)
- (五十円横町)(1955年)
- (浅草の鬼)(1955年)
- (誘拐魔)(1955年)
- (東京犯罪地図)(1956年)
- (火花)(1956年)
- 四十八歳の抵抗(1956年)
- (第三非常線)(1956年)
- (慕情の河)(1957年)
- (忘れじの午後8時13分)(1957年)
- (満員電車)(1957年)
- (名犬物語 吠えろシェーン)(1957年)
- (妻こそわが命)(1957年)
- 夜の蝶(1957年)
- 透明人間と蝿男(1957年)
- (穴)(1957年)
- (冥土の顔役)(1957年)
- 暖流(1957年)
- 日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里(1957年)
- (新婚七つの楽しみ)(1958年)
- (大都会の午前三時)(1958年)
- 氷壁(1958年)
- 巨人と玩具(1958年)
- (素っ裸の青春)(1958年)
- (夜の素顔)(1958年)
- (消された刑事)(1958年)
- (都会の牙)(1959年)
- (氾濫)(1959年)
- いつか来た道(1959年)
- (電話は夕方に鳴る)(1959年)
- 鍵(1959年)
- 海軍兵学校物語 あゝ江田島(1959年)
- (貴族の階段)(1959年)
- 野火(1959年)
- (闇を横切れ)(1959年)
- (旅情)(1959年)
- 黒い樹海(1960年)
- 拳銃の掟(1960年)
- (セクシー・サイン 好き好き好き)(1960年)
- 流転の王妃(1960年)
- からっ風野郎(1960年)
- (勝利と敗北)(1960年)
- (すれすれ)(1960年)
- (犯罪6号地)(1960年)
- 女妖(1960年)
- (俺の涙は甘くない)(1960年)
- おとうと(1960年)
- (偽大学生)(1960年)
- (時の氏神 新夫婦読本)(1960年)
- (轢き逃げ族)(1960年)
- (犯行現場)(1960年)
- (弾痕街の友情)(1960年)
- (恋にいのちを)(1961年)
- 黒い十人の女(1961年)
- 女の勲章(1961年)
- (献身)(1961年)
- (強くなる男)(1961年)
- (うるさい妹たち)(1961年)
- 誘拐(1962年)
- 黒の試走車(1962年)
- (真昼の罠)(1962年)
- (女の一生)(1962年)
- (風神雷神)(1962年)
- 禁断(1962年)
- (黒の報告書)(1963年)
- (背広の忍者)(1963年)
- (停年退職)(1963年)
- (嘘)(1963年)
- (夜の配当)(1963年)
- (わたしを深く埋めて)(1963年)
- (ぐれん隊純情派)(1963年)
- (囁く死美人)(1963年)
- 風速七十五米(1963年)
- (黒の商標)(1963年)
- (巨人 大隈重信)(1963年)
- (喧嘩犬)(1964年)
- (夜の勲章)(1965年)
- 若親分出獄(1965年)
- (妻の日の愛のかたみに)(1965年)
- (学生仁義)(1965年)
- (銭のとれる男)(1966年)
- (わが愛を星に祈りて)(1966年)
- ガメラシリーズ
- 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966年)
- 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年)
- 陸軍中野学校シリーズ
- 陸軍中野学校(1966年)
- 陸軍中野学校 竜三号指令(1967年)
- 白い巨塔(1966年)
- (夜の罠)(1967年)
- 若親分を消せ(1967年)
- (妻二人)(1967年)
- (砂糖菓子が壊れるとき)(1967年)
- (監獄への招待)(1967年)
- (毒薬の匂う女)(1967年)
- ある殺し屋の鍵(1967年)
- (夜の縄張り)(1967年)
- (大悪党)(1968年)
- (ジェットF104脱出せよ)(1968年)
- 不信のとき(1968年)
- 女賭博師
- (女賭博師みだれ壷)(1968年)
- 女賭博師さいころ化粧(1969年)
- あゝ海軍(1969年)
- 女体(1969年)
- あゝ陸軍隼戦闘隊(1969年)
- 天狗党(1969年)
- (続・いそぎんちゃく)(1970年)
- でんきくらげ(1970年)
- やくざ絶唱(1970年)
- 皆殺しのスキャット(1970年)
- 男一匹ガキ大将(1971年)
- (高校生心中 純愛)(1971年)
- 君は海を見たか(1971年)
- 日本沈没(1973年) - 外務大臣[3]
- 華麗なる一族(1974年)
- あにいもうと(1976年)
テレビドラマ
脚注
- ^ 『日本映画俳優全集 男優篇』キネマ旬報社、1979年、61-62頁。
- ^ 『日本人物レファレンス事典 芸能篇1 (映画・演劇・タレント)』日外アソシエーツ、2014年。
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 537, 「主要特撮作品配役リスト」
参考文献
外部リンク
- 伊東光一 - 日本映画データベース
- 伊東光一 - KINENOTE