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仁堀連絡船

仁堀連絡船(にほりれんらくせん)とは、日本国有鉄道広島県呉市仁方港と、愛媛県松山市堀江港との間を運航していた鉄道連絡船。仁方港は呉線仁方駅近く、堀江港は予讃本線堀江駅近くにそれぞれ位置していた。

1.仁方港2.堀江港3.呉駅、○印は地図の中間点

概要

利用が低迷したことから、戦後唯一赤字を理由に廃止された国鉄の航路である(他の航路廃止は橋梁やトンネルの開通で代替された事によるものである)。

もともと、戦後の混乱期に輸送力不足に陥っていた宇高連絡船の補助航路として開かれたものであるが、その本来の目的を果たしていたのは戦後の短期間に留まり、以後は鉄道連絡船としての存在意義の薄いまま、ローカル航路として推移した。このような航路であったため、専ら大島連絡船の余剰船で運航されていたという。あまりにもマイナーな立地で、国鉄職員でも知らない者が多かった。

連絡船の便数が少なく、双方の港も駅から離れており、両港での接続列車は東京駅 - 広島駅間の急行「(安芸)」が仁方駅に停車していた[1]呉線の電化前を除くと基本的に普通列車のみで、航路に合わせた時刻設定にもなっていなかった。列車の車内放送では連絡船接続の案内すらなかったという。但し、日本交通公社から発売されていた(日本国有鉄道監修時刻表)には仁方・堀江両駅における接続列車の時刻が掲載されていた。

このため実際に列車乗り継ぎで鉄道連絡船として利用する乗客は事実上は所謂乗り鉄しかおらず、トラックなどのフェリー輸送が主であったが、のちには仁方港に近い呉郊外の阿賀港から堀江まで民営のカーフェリー(呉・松山フェリー)が頻発するようになり、苦戦を強いられた。

最後に就航した瀬戸丸はカーフェリー仕様の新造船であったが、国鉄と造船会社の間で建造費を巡ってトラブルが起き、就航が約半年遅れるという珍しいエピソードがあった。なお、航路廃止によりわずか7年で用途廃止となった瀬戸丸は売却されている。

仁方・堀江両港には航路の記念碑が建立されている。また、呉・松山フェリーはしまなみ海道の開通やその後の状況の変化により、仁堀航路の廃止からちょうど27年後の2009年7月1日に廃止となった。

航路詳細

  • 仁方・堀江間 実キロ:37.9km  営業キロ:70.0km(民間航路との運賃調整を意図した擬制キロ)
仁方港は仁方駅から徒歩12分、堀江港は堀江駅から徒歩5分。
1978年当時、1日3往復・所要1時間40分。当時の使用船舶は瀬戸丸。
1981年当時の平均利用実績は、1日(2往復)に乗客119人、自動車10台。

運賃・料金

運賃・料金はすべて廃止時のものである。普通運賃はこども半額。

  • 普通運賃:940
  • 自動車航送料金
    • 車の長さが3mまでが3,700円、4mまでが4,800円、5mまでが6,100円、6mまでが6,700円、7mまでが7,700円、8mまでは8,800円、9mまでは9,700円、10mまでは10,700円、11mまでは11,900円、12mまでは13,300円で、航送料金には運転する人1名の運賃が含まれていた。
  • 営業キロが100km未満にもかかわらず、宇高連絡船・宮島連絡船と違い定期券回数券は発売されなかった。

歴史

船舶

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 宇田賢吉・細川延夫 「“安芸”呉線を行く」交友社「鉄道ファン」1964年6月号、No.36、p40を参照
  2. ^ a b “日本国有鉄道公示第70号”. 官報. (1982年6月29日) 

関連

  • 最長片道切符
    この連絡船と宇高連絡船を利用すると国鉄の経営する最長ルートに四国島内を組み入れることができた。実際、宮脇俊三が1978年に2つの連絡船を利用した片道切符での旅を実行し、仁堀連絡船の様子も『最長片道切符の旅』で記している。なお、仮に仁堀連絡船が存続していたとしても、中村線窪川若井間が土佐くろしお鉄道に移管されてしまったため、宇多津高松佐古多度津堀江のルートしか使用できない(ただし、同区間で連絡運輸を用いる場合は土讃線高知・窪川方面・予土線を経由することもできる)。
  • 青春18きっぷ
    航路廃止までは青春18きっぷ(当時は「青春18のびのびきっぷ」)で乗船できた。なお,結果として同きっぷで仁堀航路に乗船できたのは,最初の発売である昭和57年春シーズンのみであった。
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