人吉中継局(ひとよしちゅうけいきょく)は、熊本県人吉市及び同球磨郡錦町に置かれているテレビジョン放送・ラジオ放送の中継局である。
概要
熊本県球磨地方の中核中継局として位置づけられている。人吉市自体が盆地に位置することもあって、中波ラジオ放送の中継局も盆地にある。
また、テレビジョン放送のデジタル化が完了したことに伴い、国が進める次世代テレビジョン放送の実験舞台としてこの中継局が選ばれ、30km先の地域で受信するとどうなるかを検証することになった[1]。
所在地
人吉テレビ・FM中継局
デジタルテレビ放送
リモコン 番号 | 放送局名 | チャンネル 番号 | 空中線 電力 | ERP | 偏波面 | (放送対象地域) | (放送区域) 内世帯数 | 運用開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK 熊本総合 | 17 | 10W | 125W | 水平偏波 | 熊本県 | 30,434世帯 | 2007年 10月1日 |
2 | NHK 熊本教育 | 25 | 全国 | |||||
3 | RKK 熊本放送 | 18 | 105W | 熊本県 | ||||
4 | KKT 熊本県民テレビ | 20 | ||||||
5 | KAB 熊本朝日放送 | 21 | ||||||
8 | TKU テレビ熊本 | 19 |
- 所在地:人吉市(高塚山)[2][3]
- 放送区域:人吉市、球磨郡錦町、多良木町、湯前町、水上村、相良村、山江村、球磨村及びあさぎり町の各一部[2]
- 2007年6月28日に予備免許が交付され[4]、9月3日に試験放送を開始。10月1日に本放送を開始した[5]。
アナログテレビ放送
チャンネル 番号 | 放送局名 | 空中線電力 (映像/音声) | ERP (映像/音声) | 偏波面 | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 | 運用開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | NHK 熊本教育 | 75W/18.5W | 240W/59W | 水平偏波 | 全国 | 約30,000世帯 | - |
3 | NHK 熊本総合 | 熊本県 | |||||
5 | RKK 熊本放送 | 230W/57W | |||||
36 | KAB 熊本朝日放送 | 100W/25W | 1.15kW/290W | ||||
40 | KKT 熊本県民テレビ | ||||||
42 | TKU テレビ熊本 | 1kW/260W |
- 所在地:デジタルテレビ放送に同じ
アナログテレビ開局年月日
- NHK総合:1961年(昭和36年)11月1日
- NHK教育:1962年(昭和37年)6月1日
- RKK:1962年(昭和37年)3月23日
- TKU:1969年(昭和44年)10月8日
- KKT:1982年(昭和57年)3月28日
- KAB:1989年(平成元年)9月22日
FMラジオ放送
周波数 (MHz) | 放送局名 | 空中線 電力 | ERP | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 | 運用開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|
82.0 | FMK エフエム熊本 | 50W | 110W[6] | 熊本県 | - | 1985年10月9日 |
82.8 | NHK 熊本FM | 130W[7] | 1969年3月1日 (1966年2月14日) | |||
92.3 | RKK 熊本放送 | 145W[8] | 2017年2月1日 |
- 運用開始日の括弧内は実用化試験局の開始日。
人吉東テレビ中継局
アナログテレビ放送
チャンネル 番号 | 放送局名 | 空中線電力 (映像/音声) | ERP (映像/音声) | 偏波面 | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 | 運用開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | NHK 熊本総合 | 30W/7.5W | 400W/99W | 水平偏波 | 熊本県 | - | - |
46 | NHK 熊本教育 | 全国 |
人吉ラジオ中継局
AMラジオ放送
周波数 (KHz) | 放送局名 | 空中線 電力 | 放送対象地域 | 放送区域 内世帯数 | 運用開始日 |
---|---|---|---|---|---|
846 | NHK 熊本第1 | 1kW | 熊本県 | - | 1946年5月26日 |
1197 | RKK 熊本放送 | 1956年9月26日 | |||
1602 | NHK 熊本第2 | 全国 | 1953年4月1日 |
- RKK人吉局には(呼出符号)として「JOBL」が割り当てられていたが、後に呼出符号が廃止された。[9]
また、1984年に移転の上、増力した。
実験試験局
いわゆる「8Kスーパーハイビジョン」と呼ばれる超高画質ハイビジョン放送の実現を目指す国の施策の一環として、NHKが放送法に基づき受託して行うもの[1]。
チャンネル 番号 | 放送局名 | (呼出名称) | 空中線電力 | ERP | 実験対象地域 | 実験期間 |
---|---|---|---|---|---|---|
46 | NHK 人吉UHF実験試験局 | NHK ひとよしUHFじっけん | 10W | - | 熊本県人吉市 | 2013年11月から 2017年3月まで |
出典・脚注
- ^ a b 『電波資源拡大のための研究開発に係る実験試験局に免許 -全国初のスーパーハイビジョンの長距離フィールド伝送実験-』(プレスリリース)総務省九州総合通信局、2013年11月22日2013年11月22日閲覧。 。
- ^ a b 別紙(報道資料2007年6月28日) (PDF) (総務省九州総合通信局)
- ^ 人吉デジタル中継局のリモコン番号、チャンネル、放送区域(報道資料2007年6月28日) (PDF) (総務省九州総合通信局)
- ^ 人吉地区及び水俣地区の地上デジタルテレビジョン放送局に予備免許-人吉及び水俣デジタル中継局 本年10月1日開局予定(報道資料2007年6月28日)(総務省九州総合通信局)
- ^ 開局済み一覧(熊本県)(総務省九州総合通信局)
- ^ 無線局免許状等情報 FMK(総務省 電波利用ホームページ)2021年1月22日閲覧
- ^ 無線局免許状等情報 NHKFM(総務省 電波利用ホームページ)2021年1月22日閲覧
- ^ 無線局免許状等情報 RKK人吉FM(総務省 電波利用ホームページ)2021年1月22日閲覧
- ^ 「JOBL」はその後滋賀県のびわ湖放送が取得した。