中村 太地（なかむら だいち、1993年1月15日 - ）は、日本の元陸上競技選手。専門は砲丸投。砲丸投の日本記録保持者。茨城県笠間市出身。ミズノに所属していた。
経歴
茨城県立笠間高等学校在学時、円盤投、砲丸投、ハンマー投の投擲競技3種目を経験。2010年5月、県大会では投擲競技3種目全てで優勝を果たす[1]。投擲種目の中でも円盤投で一番実績を残しており、全国大会では8月のインターハイ、10月の国民体育大会（少年男子A）の円盤投で二冠を達成する[2][3][4]。同年はシンガポールユースオリンピックには円盤投の日本代表選手にも選ばれたが、世界の壁は厚く14人中12位に終わる[5]。
国士舘大学進学後も砲丸投と円盤投を続け、大学では(岡田雅次)や青山利春の指導を受けた。大学では砲丸投の能力が成長し、2013年に関東インカレで優勝、2014年に日本インカレで2位になるなどの成績を残す[4]。
大学卒業後、実業団で陸上競技を続けようとするも思うような就職先がなく、ミズノの正社員ではないが、ミズノから競技活動に必要な陸上商品のサポートや必要なマネジメントを受けられるクラブチーム・チームミズノアスレティックに所属した。
2018年、ゴールデングランプリ陸上2018大阪の砲丸投で、18m85の日本新記録を樹立し、4位に入賞した[6]。
2018年8月1日からはミズノの正式な陸上部である(ミズノトラッククラブ)に所属[7]。
2022年11月、ミズノを通じて現役引退を発表した。引退後は教員、指導者の道を歩みたい旨を述べている[8]。
選手としての特徴
日本では少数派の(回転投法)を駆使し、115kgの巨体を器用に使う繊細な投げが持ち味。回転投法に挑戦したのは大学進学後で、高校時代の円盤投の経験がプラスに働いたと中村は語っている[4]。
大学時代から円盤投より砲丸投の成績の方が上回るようになり、卒業後は砲丸投をメイン種目としている[4]。ただし、現在も円盤投でも大会にエントリーしている[9]。
脚注
- ^ “広報かさま-07月号_CS2.indd” (PDF). 広報かさま７月号. 2018年6月30日閲覧。
- ^ “男子 円盤投 決勝”. Japan Athletic Information Center. 2018年6月30日閲覧。
- ^ “国民体育大会 【第1回（1946）～第65回（2010）】” (PDF). 日本スポーツ協会. 2018年6月30日閲覧。
- ^ a b c d “砲丸投・中村太地が回転投法で日本記録樹立 日本における回転投法の歴史”. ベースボール・マガジン社WEB. (2018年5月24日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ “シンガポールユースオリンピック2010 日本代表選手団 全成績”. 日本オリンピック委員会. 2018年6月30日閲覧。
- ^ “中村太地が砲丸投げ日本新！向上心の持続が世界へ道”. 日刊スポーツ. (2018年5月20日) 2018年6月30日閲覧。
- ^ “砲丸投日本記録保持者「中村太地選手」がミズノトラッククラブの一員に”. MIZUNO TRACK＆FIELD. MTC情報 (2018年8月1日). 2018年9月29日閲覧。
- ^ 「砲丸投・中村太地が現役引退 18年に回転投法で18ｍ85の日本新 「日本記録が投げられたのは、携わっていただいた方々のお陰です」」『月陸Online』、2022年11月2日。2023年5月11日閲覧。
- ^ “第101回 日本陸上競技選手権大会エントリー選手一覧（男子）” (PDF). 日本陸上競技連盟. 2018年6月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
- - ウェイバックマシン（2021年4月15日アーカイブ分）
- 中村太地 - ワールドアスレティックスのプロフィール（英語）
| 先代 畑瀬聡 | 男子砲丸投日本記録保持者 2018/5/20 - | 次代 - |