中徳富駅(なかとっぷえき)は、北海道樺戸郡新十津川町字弥生にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅である。事務管理コードは▲120203[4]。
歴史
利用客僅少のため当区間廃止に先立つ2006年(平成18年)3月18日に廃駅となった[2][3]。
- 1956年(昭和31年)11月16日:日本国有鉄道(国鉄)札沼線の駅として開業[1]。旅客のみ取扱い[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR北海道に継承[1]。
- 1991年(平成3年)3月16日:札沼線に「学園都市線」の愛称を設定[5][6][7]。
- 1996年(平成8年)3月16日:札沼線(学園都市線)のうち、当駅を含む石狩当別駅 - 新十津川駅間でワンマン運転開始[7]。
- 2006年(平成18年)3月18日:利用者僅少に伴い廃止となる[2][3]。
駅名の由来
「(新十津川駅#駅名の由来)」も参照
初代の「中徳富駅」である新十津川駅は、地域名の「徳富」に、石狩川を基準にして中流にあることから「中」を冠したことによる命名であった[8]。2代目の「中徳富駅」である当駅についても、「上徳富」と「下徳富」の中間にあるための命名とされている[9]。
なお、所在地名の「弥生」は、かつて内村ヤエという人物の家の脇を流れる川が「ヤエ川」と呼ばれ、いつしか「弥生」となったものであるとされる[10]。
廃止時の駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。駅舎、待合室ともなく、ホームのみが設置されていた。石狩当別駅管理の無人駅だった。駅の北側に南八号線の踏切が接していた。
駅周辺
周辺は田園風景が広がるのみである。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、834頁。ISBN (978-4-533-02980-6)。
- ^ a b c (PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2005年12月22日。 オリジナルの2005年12月30日時点におけるアーカイブ 。2010年7月23日閲覧。
- ^ a b c “消える駅 ダイヤ改正で「中徳富」廃止”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年3月21日)
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、220頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ (PDF)『札沼線(学園都市線)の電化について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2009年9月9日2009年9月14日閲覧。 。
- ^ (PDF)『札沼線(学園都市線)の電化開業時期について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2011年10月13日2011年10月17日閲覧。 。
- ^ a b 杉山茂「電化目前の学園都市線と専用気動車のこと」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、27頁。
- ^ 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、32頁。(NDLJP):1029473。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、54頁。(ASIN) B000J9RBUY。
- ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 162. ISBN (4893637606). OCLC 40491505 2018年10月16日閲覧。