中外産業博覧会(ちゅうがいさんぎょうはくらんかい)は、1928年(昭和3年)4月1日から5月20日までの40日間にわたって、大分県別府市で開催された博覧会である。
概要
別府市の市制施行5周年を記念して開催された博覧会である[1]。
旧別府公園をメイン会場である第1会場、浜脇海岸の埋立地に設けられた浜脇公園を第2会場とした。第1会場には(八幡地獄)の湯を引いて高所から流して温泉の瀑布とし、温泉プールや療養館での治療に利用した。また、本館、温泉館、風景館、美術館、災害予防館、水族館、北海道館、満蒙館、朝鮮館、台湾館、南洋館等が設けられ、パビリオンや売店の総数は130を数えた[2]。
共通入場料は大人50銭、小人半額。初日の来場者は1万人を記録し、期間中の合計では80万人が入場者した[3]。
亀の井自動車による地獄めぐり遊覧バスは、この博覧会の開催に合わせて、1928年(昭和3年)1月に運行を開始している[3]。また、別府市公会堂(1928年(昭和3年)3月28日竣工)や、浜脇高等温泉(1928年(昭和3年)6月竣工、1988年(昭和63年)取り壊し)もこの博覧会に合わせて建設されている[4]。
脚注
関連項目
- 別府国際温泉観光大博覧会 - 1937年(昭和12年)に別府市で開催された博覧会。
- 別府温泉観光産業大博覧会 - 1957年(昭和30年)に別府市で開催された博覧会。