三郷駅(さんごうえき)は、奈良県生駒郡三郷町立野(たつの)南二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅である。駅番号はJR-Q30。「大和路線」の愛称区間に含まれている。
歴史
- 1980年(昭和55年)3月3日:国鉄の駅((旅客駅))として、関西本線の王寺駅 - 河内堅上駅間に新設開業[1]。
- 地元三郷町の住民達の請願によって建てられている。駅前にそれを記念した碑がある。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「大和路線」の愛称を使用開始。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[2]。
- 2009年(平成21年)10月4日:(大阪環状・大和路線運行管理システム)導入。
- 2014年(平成26年)
- 2017年(平成29年)10月22日:台風21号による大雨で付近を流れる大和川が氾濫。駅構内が冠水する事態となった。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、分岐器や(絶対信号機)がない(停留所)に分類される。ホーム有効長は8両編成分。駅舎側ホームが王寺方面行き、跨線橋を渡って反対側のホームが、天王寺方面行きである。ただし、ホーム自体は、将来的に島式・単式複合型2面3線のホームへと変更できるようになっている。
王寺駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託する(業務委託駅)である。かつてはみどりの窓口があったが、2014年2月13日をもって営業を終了し2月14日よりみどりの券売機プラスが稼動した(以降も市販の「JR時刻表」などでは、「みどりの窓口設置駅」として扱われている)。ICカード乗車券「ICOCA」が利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。一部時間帯は無人となる。そのため改札機・券売機・精算機付近にはインターホンがあり、無人時間帯はコールセンターのオペレーターが対応し各種機器を遠隔制御している。
のりば
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
利用状況
2019年度の1日平均(乗車人員)は2,036人である[4]。
各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 2,826 |
1998年 | 3,018 |
1999年 | 3,140 |
2000年 | 2,924 |
2001年 | 2,893 |
2002年 | 2,773 |
2003年 | 2,666 |
2004年 | 2,581 |
2005年 | 2,607 |
2006年 | 2,520 |
2007年 | 2,463 |
2008年 | 2,289 |
2009年 | 2,228 |
2010年 | 2,245 |
2011年 | 2,226 |
2012年 | 2,139 |
2013年 | 2,077 |
2014年 | 2,053 |
2015年 | 2,068 |
2016年 | 2,065 |
2017年 | 2,067 |
2018年 | 2,035 |
2019年 | 2,036 |
駅周辺
ここから県境にかけては「亀の瀬」と呼ばれる大和川沿いの難所で、歴史上この街道(現在は国道25号)に何度も地滑りの被害をもたらしてきた。関西本線自体が地滑りで不通になってしまうこともあった。
特に1932年(昭和7年)1月に発生した地滑りは隣の河内堅上駅と(当時は未設置の)この駅の間にあった「亀ノ瀬トンネル」を崩壊させ、関西本線を長期にわたり分断した。分断されている間はトンネルの両出口に臨時乗降場を設け、その間を徒歩連絡した。同年大晦日にこの区間は復旧したが、ルートは変更されている。これが現在線である。現在線の対岸がかつてトンネルがあった場所で、急曲線で大和川を渡り、また対岸に戻っていく不可解なルートを取るのは、この地滑り地帯を避けたためである。ちなみにこのルート自体もトンネルのある山(再度大和川をわたる前のトンネル)の地滑り対策工事が行われており難所である。
2017年(平成29年)10月22日、台風21号が付近を通過した際の豪雨により大和川が決壊し、当駅のホームが冠水し列車が運休した。
隣の駅
その他
当駅は、奈良県のJR駅で唯一、全ての快速が停車しない駅である。なお、一部の快速が通過する駅としては、他に平城山駅が存在する。
脚注
関連項目
外部リンク
- 三郷駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道