一峰 大二(かずみね だいじ、1935年12月19日 - 2020年11月27日)は、日本の漫画家。本名:寺田 国治(てらだ くにはる)。
略歴
東京都荒川区出身。敗戦を疎開先の福島県石川町で迎える。絵物語作家、岡友彦の弟子を経て、1956年に『からくり屋敷の秘密』でデビュー。
1960年代から1970年代にかけて、多くの特撮ヒーロー作品のコミカライズを手がけており、特にピー・プロダクションの作品の大半を漫画化している。中でも『スペクトルマン』への思い入れは強く、1999年に角川書店から復刻された単行本に加筆を施したり、2006年には後日談を発表したりしている。
2005年、『画業半世紀一峰大二大全集』で第34回日本漫画家協会賞特別賞を受賞。
2008年制作の『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』の陣中見舞いに訪れ、スタッフに感激されている[1]。
2017年、コミックマーケット93にて「電人アロー」の新作120ページを発刊する。
人物
- 桑田二郎は兄弟子にあたる。
- ウルトラシリーズの漫画化の際には、テレビでは描かれない怪獣が多数登場することが多かった。
- 『電エース ザ・ファイナル〜気楽に生きよう〜』に本人役で出演している。
主な作品
- イナズマン(原作:石森章太郎)
- 宇宙猿人ゴリ → スペクトルマン(原作:うしおそうじ)
- ウルトラシリーズ
- 織田信長の経済学
- 快傑ライオン丸(原作:うしおそうじ)
- 怪盗ルパンシリーズ(原作:モーリス・ルブラン)
- からくり屋敷の秘密
- キャプテン・スカーレット
- (キングコング)(原作:高森朝雄)
- キングZ
- 黒い秘密兵器(原作:福本和也)
- 甲子園の土(原作:梶原一騎)
- 直球野郎(ストレートやろう)
- 閃光マック
- 大菩薩峠(原作:中里介山)
- 鉄人タイガーセブン(原作:うしおそうじ)
- 電人アロー - 1965年頃に東京ムービーによってテレビアニメのパイロットフィルムが制作されたが、放送には至らなかった。フィルムは現存し、2014年8月3日のアニマックスの特番「TMSアニメ50年のDNA」内で放映された。
- 電人ザボーガー(原作:うしおそうじ)
- 動物天使
- どろんこエース
- ナショナルキッド
- 七色仮面(原作:川内康範)
- 忍法十番勝負 - 横山光輝、白土三平ら10人による連作
- 白馬童子 (原作:巌竜司)
- パトロールX
- ヒョウと兵隊(原作:成岡正久)
- ファイヤーマン
- 風雲ライオン丸(原作:うしおそうじ)
- ブロッカー軍団IVマシーンブラスター
- プロレス悪役シリーズ(原作:真樹日佐夫)
- 卜伝くん - テレビドラマ化された。
- ミサイルマン マミー(原作:久米みのる)
- ミラーマン
アシスタント
関連書籍
- いきなり最終回 PART1(1990年 JICC出版局) - 『黒い秘密兵器』の最終回を掲載。一峰のコメントもあり。
脚注
外部リンク
- 一峰大二 漫画生活60周年の世界